ニッケ全日本テニス選手権 81st
NIKKE All Japan Tennis Championships 81st

本戦7日目 2006/11/18(土) Vol.1  戻る トップへ


全日本選手権はあと2日となりました。
土曜日は普通の大会だとSFですよね。
しかし、やはり種目が多いためか、男子シングルス以外は昨日までに全て決勝進出者が決まってます。
何年か前まではアザーコートに観客が散ってましたが、去年辺りからはセンターコートだけになってます。
週末しか見られない一般人には残念な反面、ひとつのコートでじっくりと試合を見ることが出来るので、そういう面では良いのかもしれません。
こうなったのは、今日からテレビ中継が入るのも有るんでしょうか。
対スポンサーとしては、観客が多いのを見せたほうが良いに決まってますもんね。
さて、今日は女子シングルス決勝、男子シングルスSF2試合、ミックス決勝の計4試合です。
見たこと有る対戦2つと、初めて見る対戦2つです。
女子シングルスはカンガルーカップの雨の決勝戦と同じカードですね。
これは凄く楽しみなカードです。
天気のほうは日差しが強くて暖かい陽気になりました。
午前中は半そでの方もいましたからね。
夕方からは一気に寒くなって、完全防備じゃないと死にそうな寒さでしたけど。
試合開始は11時でしたが、会場に着いたのは例によって12時過ぎでした。
今日は早めに行こうと思ってたんですが、そんな日に限って忘れ物したりして・・・。
結局いつもとあんまり変わらずでした(笑)
前置きが長くなりました。
そろそろ試合に行きましょう。


◆2-高雄恵利加 def. 1-中村藍子 7-6(4) 6-4

数日前からこの対戦がとても楽しみでした。
最近好調な純理ちゃんも楽しみでしたが、彼女がよねともちゃんに敗れた後は是非この対戦を見たかったです。
というのは、岐阜のカンガルーカップの試合がとても印象に残ってるからです。
あの時はゾーン状態の恵利加ちゃんが、ファイナルセットで藍子ちゃんを振り切った試合でした。
彼女はその後順調にランキングを上げ、今ではもう少しでGS本戦にエントリー出来るところまで来てます。
※5/1付け(岐阜の直前のランク):279位 → 11/13(最新ランク):130位
アートヒルでナガキョンにコーチされてた恵利加ちゃんがここまで来るとはねー。
(アートヒルには滅多に行かないので1、2回しか見たことないけど。)
正直なところ、決して大きくない彼女がここまで来るとは思ってませんでした。
ランキング100位って俺が思うに超エリート集団ですからね。
何たって世界中から選ばれた100人ですから。
あ、ナガキョンってのは長塚京子さんのことですよ(笑)
恵利加ちゃんの頑張りは勿論のこと、彼女の指導も良かったんじゃないかな。
テレビ解説で聞く彼女は、試合の流れや何故そうなったかを的確に説明しています。
現役の時はフォアハンドの強打のイメージが強くて、そういう駆け引き的なところはあまり感じなかったですけどね。
解説や指導者に向いてるんじゃないでしょうか、彼女は。
まー、素人にそんなこと言われたくないよって感じでしょうけどね(笑)
対するはAIGで決勝進出して復調してきた感のある藍子ちゃん。
ASAYANで初めて見た彼女もツアーで決勝進出するまでになりました。
今となってはあの頃の録画はお宝映像じゃないですか?
見てたけど録画は残ってないなー、たぶん。
ここまで書いてきて、全く試合に触れてないことに気がつきました(笑)
会場に着いた時は、確か1STセットの5オールぐらいだったかな。
物凄い速いショットの振り回し合いで、先週の日曜日の1回戦の印象が強かったためか、間近で見ると凄かったです。
ここは両者ともキープをしてタイブレイクに入ります。
見始めたばかりで早くも山場ですね。
タイブレイク序盤は拮抗してました。
しかし終盤に藍子ちゃんにミスが出て、恵利加ちゃんが7-4でセットを先取しました。
まー、でも、ここのミスは仕方ないですね。
ドライブボレーのアウトとか、攻めようとしてのミスでしたから。
2NDセットは最初の藍子ちゃんのサーブが落ち、序盤から恵利加ちゃんが先行。
しかし藍子ちゃんのブレイクバックして追い付く。
この展開が2度ほど繰り返されたように思います。
2日経ってから書いてるので、あまり記憶に自信は有りませんが・・・。
キープしてもブレイクしても長いゲームが多かったです。
一方的に取ったのはほとんど無いんじゃないかな。
そして4オールから藍子ちゃんのサーブがまたしてもブレイクゲームになります。
5-4で恵利加ちゃんのサーブとなり、ここをしっかりキープした彼女が勝利。
全日本選手権に初優勝しました。
試合全体を見て感じたのは、勝敗は別にして恵利加ちゃんは藍子ちゃんとはやりやすいんじゃないかなってことですね。
彼女からしたら、低い速球で攻めてくる選手に対しては、コースを読めさえすれば何とかなるって思ってるんじゃないかな。
実際、そういう場面の返球は上手いです。
腰で打つ感じですかね。
低い姿勢から小さめのテイクバックで深いショットを返してました。
フォロースルーもあまり大きくはないですが、フルスウィングしてないわけじゃないです。
フルスウィングするけど強打はしないって感じでしょうか。
これで伸びの有るショットをクロスの深いところに返球し、相手の次の強打を封じてました。
これってAIGでマリオンが藍子ちゃん相手にやった戦法と同じじゃないですか?
いや、同じとは言わないまでも似てますよね。
逆に多彩な回転でコースを散らしてくる相手はやりにくいんじゃないかな。
純理ちゃんとかには苦戦しそう。
須玉で見た新井麻葵ちゃんにはほとんど完敗だったからなー。
ランキングを上げてきた今では分かりませんけどね。
藍子ちゃんからすると、攻めても攻めても深く返ってくる恵利加ちゃんはやりにくい相手なんでしょうね、きっと。
だからもっと際どいところに強打を配球しようとしてミスが出るんだと思います。
やはりランキングに関わらず相性というのは有りますよね。
今年もタイトルを逃した藍子ちゃんですが、彼女が日本女子の若手トップなことは変わりません。
全日本にはそれほどこだわらずに、ツアーでの成績を伸ばして欲しいと思います。
岐阜の時と同様、恵利加ちゃんは優勝した瞬間に泣き顔になってました。
ネット際での握手の時に、藍子ちゃんが頭なでなでしてたのが印象に残ってます。
恵利加ちゃんを始め、純理ちゃん、久松志保ちゃん、森田あゆみちゃん、不田涼子ちゃんなど、200位内の選手がぐーっと上がってくると、かなり層が厚くなります。
上に行けば行くほど上がるのは大変になると思いますが、植田監督がフェドの人選に困るぐらいになってほしいと思ってます。
高雄恵利加ちゃんが19歳で歓喜の優勝を果した試合でした。

恵利加ちゃんは途中でメディカルタイムアウトを取りました。
確か1STセットの途中だったかな?
写真を見ると、手首の治療のように見えますね。

VIP席の面々です。
テニス界の錚々たる面々が並んでますね。
後列には佐藤直子さんの姿も有ります。
この場所って陽が当たらなくて寒いんですよね。
夏は良いけど冬はかなり辛抱が必要な席だと思います。

試合直後の歓喜の表情です。
客席の長塚コーチに報告の後は、ファンの方(たぶん)から花束のプレゼントが。
そしてNHKのインタビュー、サインボールの打ち込みと続きます。


◆去年から始まった引退選手の表彰式です。
この表彰の対象は、確かデ杯やフェドで活躍した選手ということだったように思います。
場内アナウンスが流れ、今年は、しのりん、さおちん、カトジュンの3選手ということでした。
女子シングルス決勝の今日は、しのりんの表彰でした。


◆2-岩渕聡 def. 7-岩見亮 7-5 6-7(5) 6-3

去年のSFと同じカードになりました。
去年は終盤に行けば行くほど岩渕君の調子が上がり、最後は岩見君を突き放した展開だったと思います。
その終盤のイメージが強かったので、ここまで長い試合になるとは思いませんでした。
今年は序盤からキープが続きました。
いや、ブレイクが有ったかな?
記憶が定かじゃないですが・・・。
お互いにピンチは有りましたが、際どく切り抜けて5オールになったように思います。
そこで岩見君のサーブがブレイクされ、そのまま岩渕君がセットを先取しました。
2NDセットはアザーコート巡りをしてたのでほとんど見てません。
アザーコートではサービススピードコンテストや的当て(ターゲットナインだっけ?)など様々なイベントをやってました。
どれもかなり賑わってましたね。
どこかの高校の指導方法の紹介もやってました。
部活紹介って書いてあったから、たぶんそうですよね。
監督(コーチ?)がマイクで話し、生徒が実演するという形式でした。
見た時はダブルスの練習についてやってました。
内容的には動き(クイックネス)や戦略面の練習がメインのようでした。
オンコート練習でいかにそれらを鍛えるか、ということが練習の目的だったように思います。
I(アイ)フォーメーションやオーストラリアンフォーメーションの動き方もやっていて見ていて面白かったです。
ひととおりアザーコートを見て、センターコートに戻りました。
ということで試合に戻りましょう。
2NDセットを岩見君が取り返し、ファイナルセットが始まってました。
ファイナルセットの序盤はどちらかというと岩見君が有利だったと思います。(そうだったはず)
ブレイクポイントが何ポイントか有ったはずだし、岩渕君にミスが多く、ラリーを有利に進めてました。
しかし、岩渕君はこれを全て凌ぎました。
そして中盤に岩見君のサーブをブレイクすると、一気に形勢が逆転。
攻撃的になってミスも少なくなりました。
その流れで彼のサーブは簡単にキープ出来るようになり、1ブレイク差をキープして勝利しました。
岩渕君は昨年に続いて決勝進出です。
相手が寺地君でも松井君でも、岩渕君が集中力を持続してプレイしたら、かなり大変だなーと感じた試合でした。


◇vol.2へ続きます。


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