東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
予選1日目 2005/1/29(土)
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東レの予選を見に行ってきました。
ここのところ色々と忙しく、まだまだ先だと思ってたんですけど、あっという間に当日って感じでした。
前日にドローと見てちょっと驚きました。
例年になくTOP100の参加が少ないです。
同じ週に開催されるパタヤに選手達が流れたのかな?
真夏のオーストラリアから真冬の日本に来るのは、確かにキツイかも。
前日に遅くまで仕事してた為に起きられなくて、会場に着いたのは11時半ぐらいでした。
(試合開始は10時から。)
着いた時は第一試合の尾崎真衣加ちゃんvsメイリンの試合が終わったところで、第2試合の不田涼子ちゃんvsミラジョンが始まるところでした。
No.2コートのいいくみちゃんvs田中真梨ちゃんはファイナルセットに入る直前辺りだったかな?
というわけで、試合に行きます。
◆飯島久美子 (JPN) def. 田中真梨 (JPN) 6-2 6-7(7) 6-2
見たのは2NDセットのタイブレイク直前ぐらいでしょうか。
と言っても、この試合はNo.2コートなので遠目でしか見てません。
二人とも左右両手打ちですが、振り回しのような感じだったかな?
ファイナルセットは、中盤辺りに競いながらもいいくみちゃんがブレイクに成功しました。
そして、そのままリードしての勝利でした。
◆不田涼子 (JPN) def. Mi-Ra JEON (KOR) 6-2 6-2
コートが速いせいも有るでしょうけど、涼子ちゃんはショットが鋭くなったように感じました。
常に先に攻撃して主導権を握ってた感じでしたね。
フットワークも良くなったように思いました。
自分から打ってくということは、相手からも早く返ってきますよね。
それにきちんと対応できてました。
今日のプレイで目を引いたのは、バック側の遠く早いボールに対してスライスを多用してたことです。
これが綺麗で回転量が多いスライスで、かなり効果的だったと思います。
これを両手打ちで返球すると、浅くなって相手のチャンスボールになってしまいそうですから。
ミラジョンはコートにまだ慣れてないような感じも受けました。
それでも、2NDセット序盤は彼女のペースになりかけたんですよね。
しかし、涼子ちゃんが内容的に常にリードしての勝利だったと思います。
◆Janette HUSAROVA (SVK) def. 竹本みのり (JPN) 6-1 6-2
竹本みのりちゃんは初めて見ましたが、厚い当たりのショットに特長が有りますね。
そんなに強打してる感じでもないのに、大きい打球音(つまり厚い当たり)で鋭いショットを放ちます。
でも、ダブルフォルトが多かったです。
キープ出来そうなゲームもこれで落としたのが多いです。
それと、ほとんど走れてませんでしたね。
コートを気にする素振りでしてたので、足の調子が悪かったのか、カーペット用じゃないシューズを持ってきちゃったとかなのかな?
ジャネットHは最初こそミスも多かったですが、みのりちゃんがあまり走らないのを見て、無理せずにスライスを多用するようになってきます。
それと、コートの外にバウンドするようなボールをたくさん打ってました。
これで相手を外に追い出して次で決める感じです。
もうちょっと競えそうな感じもしましたが、今日のフットワークでは仕方ないでしょうね。
◆Lilia OSTERLOH (USA) def. 高雄恵利加 (JPN) 7-5 6-4
これは凄い打ち合いの試合でした。
二人とも絶対打ち負けるか!って感じのショットを連発して、とてもスリリングな展開でした。
オスターロは名前は前から知ってましたが、試合を見るのは初めてです。
東欧系のようなフラットでは無いですが、ドライブ系のショットでコンスタントにハードヒットできる選手ですね。
高い打点も得意なのかな?
この辺は高雄恵利加ちゃんも同じですね。
彼女の試合は何試合か見てますが、今日はバックのダウンザラインが良かったです。
これがアウトしそうな感じもするんですが、見事にライン際にコントロールしてました。
2NDセットは、途中まで1ブレイクアップしてたんですよねー。
直後に追いつかれて、小差ながらもストレートでの敗退でした。
打ち合いという点では、今日一番の試合でした。
◆Janet LEE (TPE) def. 菅野知子 (JPN) 6-0 6-2
これはジェネットLの貫禄の試合運びといった感じでした。
菅野知子ちゃんの試合はダブルスは数試合見てますが、シングルスは初めて見ました。
今日は、なかなか自分の展開でプレイできなかったんじゃないかな。
時々は目の覚めるようなショットを打つんですが、単発になってました。
ジャネットのほうは、いつも通りネットプレイやストロークを混ぜての展開でした。
パスで抜かれることも有りましたが、全体的には彼女の思い通りの展開だったと思います。
◆吉田友佳 (JPN) def. 濱村夏美 (JPN) 6-1 6-4
試合開始の第一ゲームを見た時には、このスコアは予想外でした。
濱村夏美ちゃんのサーブが素晴らしく、エース連発って感じでした。
ストロークも厚い当たりで調子が良いようで、これはいくら友佳ちゃんでもヤバイかもって思いましたから。
しかし、1STセットの中盤辺りから夏美ちゃんはポイントが取れなくなってきます。
特に友佳ちゃんのショットに圧倒されるって感じでは無いんですけどね。
たぶん、友佳ちゃんの展開力で少しづつ体勢が崩されたんでしょうね。
ミスがかなり増えてましたから。
コートのせいも有るかも。
もっと遅いコートだったら、どうなったか分からないかなーって思いました。
◆波形純理 (JPN) def. 道慶知子 (JPN) 6-1 6-1
これはインカレを見に行ったような感じですね(笑)
二人とも印象に残るプレイスタイルなので、結構楽しみにしてました。
大学生No.1の実力者を相手に、だましたりスカしたりが上手い道慶知子ちゃんがどんなプレイをするのか?
結果的には、競った内容のゲームが有っても波形純理ちゃんが要所を押さえたって感じですね。
彼女は相手を左右に振るのが上手いですが、今日も、この展開力と上から打ち込むショットのバランスが良かったと思います。
◆Marie-Gayanay MIKAELIAN (SUI) def. 井上青香 (JPN) 6-4 6-4
これは面白い試合でした。
序盤はミカエリアンの強打が炸裂してましたが、中盤以降はかなりやりにくそうでしたね。
良いショットを打ってるにも関わらず、緩いショットで深く返球されます。
これに対してのミスが多かったです。
そんな感じで、井上青香ちゃんがリードする場面もかなり有りました。
常に先にプレイクする展開でしたが、次の自分のサーブを守れずにブレイクされるケースが多かったですね。
確か、どっちのセットもそんな感じだったような?
彼女にサーブ力が有れば、勝ってた試合だと思いました。
◆Yoon Jeong CHO (KOR) def. 高岸知代 (JPN) 6-0 6-1
これは下の試合を集中して見てたので、あまり見てません。
でも、ここまで差がつくような感じでも無かったような?
でも、チョーのショットに威力が有ったのか、高岸知代ちゃんにミスショットが多かったです。
このミスの差で試合が決まったような印象です。
◆Els CALLENS (BEL) def. 久松志保 (JPN) 6-2 2-6 6-3
オスターロvs高雄恵利加ちゃんも凄かったですが、こちらもかなり凄い打ち合いでした。
この早いコート、つまりカレンスのホームコートとも言えるコートで、志保ちゃんも対等に打ち合ってました。
俺が選手だったら、予選の中でカレンスだけとは当たりたくないと思うなー。
しかも、今回はかなりカットラインが下がって、ノーランクの選手と当たる可能性も有るのにね。
でも、志保ちゃんが勝つ可能性もかなり有ったと思います。
試合展開としては、1STセットはカレンスの強打が炸裂した感じでした。
この段階では、やっぱり簡単にカレンスが勝つのかなーって思いましたから。
2NDセットに入ると、少しづつ展開が変わってきます。
志保ちゃんはカレンスの強打のコースが読めるようになってきたようでした。
深いショットでこれを凌ぎ、逆に攻勢に出ます。
このセットは東レの早いコートでやってるのが信じられないような、志保ちゃんの一方的なペースでした。
ファイナルセットも全体としては同じ展開でしたが、カレンスも集中してサーブをキープするようになります。
志保ちゃんがブレイクされたのは、確かセットの中盤でした。
このゲームでは何回もピンチを凌いでデュースに持ってきましたが、最後の最後でブレイクされてしまいました。
カレンス5−3のサーブでもチャンスが有ったんですけどね。
でも、そのままカレンスがキープして試合終了でした。
◆森田あゆみ (JPN) def. 井上明里 (JPN) 6-1 6-4
井上明里ちゃんは初めて見ましたが、肩の強さが目を引きました。
これはウォームアップのスマッシュ練習時から感じました。
これが威力が有りそうで音も凄かったです。
試合中も含め、客席に何回も凄いボールが打ち込まれてました。
寝てたりしたら大変なことになってそう(笑)
試合展開としては、ストローク戦になると森田あゆみちゃんが勝つポイントが多かったと思います。
井上明里ちゃんとしては、その前に決めないとって感じだったでしょう。
その為か、ミスショットも結構有りました。
そして森田あゆみちゃんですが、これは前から感じてましたが、ショットが速くて威力が有りますね。
これで相手のショットを甘くさせて、次をオープンコートに決める展開が多かったです。
今日は打つコースもかなり考えてたように思いました。
ハードヒットだけではなく、アングルもかなり使ってましたから。
2NDセットの終盤はブレイクバックされるなど結構競いましたが、ストレートでの勝利でした。
◆山本麻友美 (JPN) def. Liga DEKMEIJERE (LAT) 6-1 6-0
これは色んな意味で面白い試合でしたね。
デクメイヤー(で良いのかな?)は、外国人選手で唯一の聞いたことない選手でした。
彼女はクレイコート育ちでしょうかね。
ストロークは厚いグリップからのスピン系のショットが持ち球のようです。
ですが、この速いコートではあまり有効ではなかったようで、山本麻友美ちゃんに上から打ち込まれる感じでした。
そして、それを返球しようとするんですが、浅くなってしまって次を決められてました。
その為だと思いますが、途中から作戦変更してサーブ&ボレーを多用していました。
唯一、自分から打ち込めるサーブで主導権を取って、ストロークをする前に決める感じですね。
最初はネットにラッシュするのが何かバタバタしてるなーって思いましたが、ネットプレイはかなり上手かったです。
ローボレーも上手く処理するし、攻められても面を上手く作ってました。
何故かメアリージョーを思い出しました。
彼女もネットでバタバタしてましたが(笑)、ネットプレイ自体は上手かったですからね。
しかし、全部サーブ&ボレーをすると、山本麻友美ちゃんも的が絞れてやりやすかったのかも。
ポイントは競いながらも、要所を押さえる形で、2NDセットはベーグル勝利でした。
◆瀬間友里加 (JPN) def. 竹村りょうこ (JPN) 6-1 6-4
これはあまり見てないんですよね。
かなり睡眠不足だったってのが大きいかも(笑)
この辺はかなりキツかった覚えが・・・。
写真も後で撮ろうと思ってたら試合が終わっちゃいました。
そんな感じですが、全体としては竹村さんにミスが多かった印象ですね。
瀬間友里加ちゃんのショットに威力が有ったってことでしょうかね。
◆岡本聖子 (JPN) def. 藤代春香 (JPN) 6-3 6-2
これは、この日の最後に行われた試合です。
この辺では、体がダルくてとても眠かったので、試合が始まるぐらいの時に帰ろうとしてました。
で、写真だけ撮ってからと思ってたんですが、かなり良い打ち合いで面白く、結局1セット全部見てしまいました。
藤代春香ちゃんの試合を見るのは2回目かな?
前回は足の調子が悪かったようですが、今日は良いプレイしてましたね。
フラット系のショットが伸びてるようで、打つコースも相手に絞らせないようでした。
岡本聖子ちゃんは、広角なショットを打つようにしてたようでした。
これで相手を走らせて、甘い返球にさせようって感じでしょうかね。
そんな感じで、お互いの持ち味が出て良い打ち合いでした。
でも、さすがにつらくなってきて、2NDセットが始まる前に会場を後にしました。
今日はこんなところでしょうか。
今日は観客がかなり多かったです。
本戦の土日と同じぐらいって言ってもいいぐらいです。
これもシャラポワ効果なんでしょうか?
でも、知らない選手が多かったと思われるのに、遅くまでかなりの客が残ってましたね。
全日本選手権の時も思いましたが、やるスポーツから観戦するスポーツに変わりつつ有るんでしょうか?
それと、会場警備の服装が変わってました。
今まではスーツ姿のイカツイ感じでしたが、カジュアルな服装になってました。
これだけでも印象が違いますね。
今年は警備を厳しくするって感じが雑誌に載ってたので、「えー、これ以上厳しくしてどうするんじゃー!」って思ってましたが、多少は考えてるんでしょうか?
今年は平日に行けるか分かりませんが、とりあえず本戦が楽しみです!
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