AIG OPEN 2005
AIG Japan Open Tennis Championships
最終日 2005/10/9(日)
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今日は本戦7日目、最終日です。
予選から数えると大会9日目ですね。
長かったような短かったような?
楽しいとか面白いに限れば短すぎるんですが、疲れたとか眠いとかだと長かったという感じでしょうかね(笑)
会場に着いたのは10時半ぐらいだったかな。
第一試合は既に始まってました。
試合に行きたいと思います。
◆Nicole VAIDISOVA (CZE) def. Tatiana GOLOVIN (FRA) 7-6(4) 3-2 Ret.
この試合は屋根を閉めて行なわれました。
今日の3試合は全てこうでした。
見た時は1STセットの中盤ぐらいだったかな?
4オールとか5オールとかだったと思います。
いや、タイブレイクに入るちょっと前だったか?
終盤は、お互いにサーブをキープする展開でした。
インドアになってニコル有利かなーって思いましたが、それほどアドヴァンテージになってるようには思いませんでした。
タチアナに強打が無いわけじゃないですからね。
そしてタイブレイクへ入ります。
女子の試合は男子に比べればタイブレイクが少ないので、1STセットからいきなり山場という感じですね。
序盤はお互いにポイントを取り合う展開でした。
しかし、少しづつニコルが押し始めてリードを広げて、7−4でタイブレイクを取って先行しました。
彼女が良い位置で打ったショットは威力が有るようです。
タチアナは後半ミスが多かったですが、これは凡ミスじゃなくてフォースドエラーでしょうね。
2NDセットに入ると、ますますニコルが調子に乗ってきます。
目の覚めるようなショットを打ち、最初の3ゲームを連取します。
(だったはず・・・。)
彼女はミスも多いですが、それ以上にウィナーが多いです。
一気に持っていくパワーが有りますね。
しかし、タチアナも落ち着いて対応してきます。
ここで彼女はボールのスピードをちょっと上げたように思いました。
そして、ブレイクを含み、2ゲームを連取します。
と書いてますが、これってテレビ中継されたんですよね。
まだあまり見てませんが、違ってたらご愛嬌ってことで(笑)
少なくとも、俺の記憶の中ではこうなってるので・・・。
第6ゲームは3ポイントほどプレイしたと思います。
そこでタチアナがリタイヤしました。
いきなりネットに近い付いてくので、どうしたのかな?って思ったんですよね。
自分のチェアに戻る感じでは無かったし。
第2ゲーム終了後、彼女はトレーナーを呼びました。
その時は足の治療ということぐらいしか分かりませんでしたが、後で聞いたところによると、親指の爪が剥がれてしまったとのこと。
治療後のラリー中に片足で走るような仕草も有ったし、とても続けられるような状態では無かったようです。
お互いに持ち味を出したプレイでもっと見たかったですが、こればっかりは仕方有りません。
ニコルが韓国に続いて連勝して、通算4勝目を決めました。
◇1STセット終了後(だったと思う)、タチアナがバスルームブレイクを取りました。
これが結構長くてニコルは待ちくたびれ気味でした。
左は帰ってきたタチアナ、右はコートエンドで待ってるニコルです。
◇トレーナーを待つタチアナです。
確か2NDセットに入ってからだったような?
第2ゲーム終了後だったかな。
◇試合後の握手です。
急に終わってしまってニコルは肩透かしだったかも。
◇試合直後のインタビューです。
インタビュアーの方が、去年のマーシャが優勝後にトップまで登りつめたのを引き合いに出してました。
それに対して、ニコルは比べられたくないって言ってましたね。
もういい加減にしてって感じでしょうね、きっと。
通訳の高木たまかさんも、その質問の時にちょっと考えてから通訳してましたよ。
その時だけ少し間が有りましたからね。
何て言おうか迷ったのかも。
◇サインボールの打ち込みです。
いつも思うのですが、選手達ってこんな時でもフォロースルーをしっかり取ってます(笑)
手前は優勝カップです。
◇表彰式です。
急な終わり方の割りには準備が早かったような?
これは11/18に書いてるので、かなり忘れてますが・・・。
◇チャンピオンズスピーチです。
通訳はいつもの通り、高木たまかさんです。
そして、記念撮影と続きます。
◆Wesley MOODIE (RSA) def. Mario ANCIC (CRO) 1-6 7-6(7) 6-4
そして、大会終了後にもっとも記憶に残る試合となった、男子シングルス決勝です。
サーブ&ボレーヤーのムーディーと、全てのショットが良いアンチッチの対戦です。
正直なところ、昨日のアンチッチの試合を見てるので、やっぱり彼が有利じゃないかって思いました。
ほとんどの人がそうだったと思います。
彼は大会序盤はちょっと苦戦しましたが、その後は全てストレートで勝ち上がってきてます。
フルセット勝ちや辛勝の連続だったムーディーと試合時間も大きく違いそうです。
まして、ムーディーは昨日の試合で肘を痛めてます。
いや、肩もだったかな。
足も痛いと言ってたような?(修造君談)
とにかく満身創痍状態です。
1STセットを見て、これは勝負にならないなーと誰もが思ったことでしょう。
もちろん、俺もそう思ってましたよ。
このセットはスコア通り、アンチッチが圧倒してました。
アンチッチはサーブが好調で、ストロークも鋭かったです。
サーブで決まるポイントが多かったので、難しいボレーをする必要も無い感じでした。
ムーディーのほうはミスが多く、簡単にブレイクされてた印象です。
サーブにもあまり威力が感じられなかったです。
会場も、昨晩の熱戦の時とは程遠く、静かに観戦してました。
2NDセットの中盤ぐらいまで、同じような展開が続きます。
そして、アンチッチがムーディーのサーブをブレイク。
ブレイクされたのは、最初のサービスか、その次のサービスだったと思います。
これは、あと30分もしない内に表彰式かなって思いました。
しかし、あまりに一方的なので、ムーディーを応援しようという人達が多かったようで、「カモン!ウェスリー!」という声が少しづつ飛びはじめました。
せっかく来たんだから、もっと良い試合を見たいというのも有ったでしょう。
すると、その声に応えるようにムーディーの動きが良くなってきました。
ようやく身体が暖まってきたというのもあるでしょう。
昨日、遅くまで凄い試合をしてたので、身体が起きてくるのも遅かったのかもしれません。
サーブの勢いがそれまでよりも良くなったと思いました。
そして、何より、フットワークが段違いに良くなりました。
彼はサービスゲームではネットダッシュですが、リターンゲームではストローク戦をすることが多いです。
もちろん、リターンダッシュも有りますけどね。
ストロークラリーでポイントを取る時は、フォアに大きく回りこんで、逆クロス、クロスと打ち続けた時が多いです。
身体の勢いをぶつけるような感じで、このフォアハンドがかなり強力です。
背が高いから打点も高そうだし、回転を掛けてるのでミスも有りません。
そんな形で、ようやく拮抗したゲームが見られるようになってきました。
そして、アンチッチのサービスを今日始めてブレイク!
2NDセット終盤に追いつくことに成功します。
そのまま両者キープしてタイブレイクに突入します。
タイブレイクは流れが行ったり来たりでした。
最初はアンチッチが先行、次はムーディーてな感じです。
その後はお互いに先行するチャンスが有りますが逃します。
そして、アンチッチにチャンピオンシップポイントが来ます。
ここはムーディーのサーブだったかな。
覚えてるのは、ネットに出たムーディーに対してアンチッチがロブを打った場面です。
コートエンドのちょっと遠目から見てた俺には、オンラインで入ったように見えたんですよ。
しかし、これがアウト。
ムーディーはネットにベタ詰めだったから、あそこまで狙わなくても良かったのにね。
まー、これは結果論ですけど。
ここで試合が終わってても全然おかしくないポイントでした。
次のマッチポイントも鮮明に覚えてます。
ここはアンチッチのサーブでした。
これはいくらなんでも凌げないんじゃないかと思いました。
今日のムーディーは、全体的に無理打ちしてのミスはほとんど有りませんでした。
早いボールを打たれた時は、コンパクトなスウィングのスライスで返球してました。
相手コートに返すことが一番重要で、深さは2番目という感じで、浅めのリターンも多かったです。
この2回目のマッチポイントがまさしくその場面でした。
アンチッチがセンターに打ったサーブを、ムーディーはスライスで浅めに返球。
アンチッチはそれをバックのスライスで逆クロスにアプローチ。
いや、ここはボレーだったかもしれません。
どっちか忘れましたが、とにかく、スライス回転のボールがムーディーのフォア側に切れていきました。
バウンドしてから、さらに逃げていくボールです。
これはよく覚えてます。
これは終わったなと完全に思いました。
同じ人が多かったはず。
しかし、ムーディーはフォア側に思い切り走り、アレーのさらにサイドからダウンザラインにパッシングショット!!
俗に言うポール回しですが、なかなか見る機会は有りません。
しかも、相手のチャンピオンシップポイントでなんて、これから一生見ないかもしれません。
これには鳥肌が立ちました。
この場面は格闘技の会場かと間違うほどのどよめきと拍手でした。
まさに神懸りショットという印象です。
この後、アンチッチにちょっとしたミスが出て、まさかのセットオールとします。
そしてファイナルセットに入ります。
ファイナルセット序盤はお互いにサーブをキープします。
ですが、これまでと違って、ムーディーは比較的簡単にキープ、アンチッチは苦労してキープという感じでした。
もちろん、ゲームによっては競ったり、簡単にキープしたりというのは有りましたが、全体的な印象です。
この辺りでは、ムーディーのフォアハンドが印象に残ってます。
これでアンチッチを振り回して守勢にして、最後はボレーというのが多かったと思います。
そんな感じでしたが、ピンチの時のアンチッチのサーブが良く、ブレイクを逃れてました。
しかし、4オールからの第9ゲームで、ついにブレイクされました。
ここでは、彼の集中力が若干落ちたような印象を受けました。
フォアへの回り込みの判断ミスや、ボレーミスが続きました。
そして、ついにムーディーにサーヴィングフォーマッチがおとずれます。
1時間弱で終わると思ってたのが、この時は既に2時間を越えてたと思います。
そのサービスをきっちりキープして、ムーディーがシングルスで、しかもインターナショナルゴールドで初優勝を遂げました。
ダブルスプレイヤー(専門では無いが)のムーディーが、並み居る強豪を倒してシングルスタイトルを物にしました。
敗れたアンチッチもよくやったと思います。
今日はちょっと運が無かっただけで、内容としては彼が勝ってても全然おかしくなかったです。
こんなスリリングで感動的な、そしてテニスファン冥利に尽きる試合を生で見れて本当に良かったです。
◇試合後の様子を撮ってみました。
というか、ほとんどの試合で撮ってるんですけどね。
容量の問題で載せないだけで。
試合直後にガッツポーツをするムーディです。
この後、ウィニングボール(?)を観客席に打ち込みました。
2NDサーブ用に持ってたボールでしょうね。
サインボールよりもこっちのほうが欲しいかも。
試合で使ってたボールだし。
◇試合直後のアンチッチです。
あの負け方はかなりショックでしょう。
彼が勝った思ったポイントが2回も有りましたからね。
◇ムーディのサインボールの打ち込みです。
この前にHNKのインタビューも有りました。
◇ムーディのサインボール打ち込みの後、盛田会長の挨拶が有りました。
それをぼんやりと眺めるアンチッチです。
放心状態という感じでしょうかね。
◇表彰式です。
ウィナーズスピーチと続きます。
珍しく準優勝のアンチッチもスピーチしてました。
本人の希望だったんでしょうか?
ムーディのスピーチの時の真後ろにいたので、彼がアンチッチにマイクを渡したのかもしれませんね。
◇記念撮影です。
ムーディは国旗と共に撮影です。
南アフリカの方が渡したんでしょうか。
国別対抗戦以外ではあまり見ない光景なので新鮮でした。
◇こちらは表彰式の最中の写真です。
トロフィーを頭上に掲げるのは雑誌の表紙などで見かけますよね。
◇引き上げるアンチッチに声をかける修造君です。
ボブ・ブレッド繋がりで兄弟子と弟弟子の関係でしょうかね。
弟子というはちょっと表現が違うかもしれませんが(笑)
◆岩渕聡/鈴木貴男 (JPN/JPN) def. Simon ASPELIN/Todd PERRY (SWE/AUS) 5-4(3) 5-4(13)
今年のAIGもいよいよ最終試合になりました。
最後の試合に日本人が登場するとは、考えもしなかったことです。
やはり、新しい試合形式だからなんでしょうかね。
全部の試合を見たわけじゃないので分かりませんが、確かにデュース後の1ポイント勝負を取ったた場面は多かったように思います。
だけど取られた場面も有ったし、そこまで日本ペアに有利になったかというと疑問ですね。
シングルスのトッププレイヤーには有利になった印象は有りますけど。
岩渕君と貴男君も、この試合形式だから勝てたと言われるのは本意ではないのでは?
どちらかと言うと、会場の後押しで勝ったというほうが大きいような感じはします。
まー、これだけで勝てるほど甘くはないと思いますけどね。
試合のほうは、昨日よりもデ杯状態だったと思います。
今日は、昨日よりもいちげんさんが多かった感じです。
夕方の4時〜5時ぐらいに行なわれたので、早い時間帯だったというのが大きいでしょう。
昨日は夜の9時過ぎでしたからね。
応援を叫ぶ人は昨日のほうが多いようでしたが、今日のほうが観客も多いので、ポイント取った時の拍手などは今日のほうが凄かったです。
特に2NDセットの後半は、プレイ中の息を呑むような静寂の後、一気に爆発する感じでしたよ。
ドローを見返すと、岩渕君と貴男君はダブルスプレイヤーに連続して勝ってきてますね。
初戦はアレグロ/オリバー、QFはエトリス/ロドリゲス、SFはアーサーズ/ハンリーです。
そして、決勝もダブルスプレイヤーのアスペリン/ペリーに勝ちました。
こうやって見ると、シングルスプレイヤーと当たってないので、ドロー運も有りましたね。
まー、運も実力の内ですからね。
アスペリン/ペリーのほうは、QFのブパシ/ギメルストブ以外はシングルスプレイヤーに勝ってます。
1回戦はデント/ギャンビル、SFはモナコ/ミュラーですから。
試合のほうですが、お互いに勝つチャンスが有りました。
特に2NDセットはアスペリン/ペリーが取るチャンスがかなり有りました。
岩渕君と貴男君のサーブで15−40とかのブレイクポイントが結構有りました。
ここを何とか凌いでタイブレイクまで持っていきました。
1STセットは逆だったと思います。
アスペリン/ペリーのサーブでブレイクポイントが多かったです。
両セットともにタイブレイクになりますが、やはり、スコアも凄いことになってる2NDセットが凄かったですね。
何回エンド変わったんだろう?
このタイブレイクは、最初の頃はアスペリン/ペリーにチャンスが有ったと思います。
セットポイントや、それに準じたポイントが結構有ったはずです。
後半に行くに従い、日本ペアにチャンスが出てきた感じですね。
1ポイントごとに観客が息を呑む感じで、まさしくデ杯状態でした。
しかもインドアなので、余計にそれを感じたのかもしれません。
アスペリン/ペリーは今回は初めて見ましたが、ダブルスプレイヤーの上手さを存分に見せつけてくれました。
アスペリンはサーブが強いので、それをボレーに繋げる印象です。
しかし、ペリーは小柄だし、サーブはそれほど強く有りません。
強烈なリターンが返ってくる場合が多いですが、それでもキープしちゃうんですよね。
ペリーのボレーが上手いのはもちろん、アスペリンの前衛での動きも良いんでしょう。
パートナーのちょっとした動きで、リターン側のミスを引き出すことが出来ますからね。
貴男君はサーブが良かったと思います。
ボレーもボレーヤーらしく綺麗なボレーを打ってました。
岩渕君にちょっとミスが多かったかなー。
それでも、要所では良いポイントも有りました。
そんな感じで、タイブレイクを15−13で取って、岩渕君/貴男君が日本人同士としてはツアー初優勝を飾りました。
◇試合終了!
こっちまで歓喜が伝わってきますね。
この写真が撮れたのはホントに良かったです。
◇これは・・・?
ちょっと面白いので載せてみました(笑)
◇客席への打ち込み用にボールにサインをする貴男君と岩渕君です。
嬉しい瞬間でしょう。
考えてみると、勝者はやることがたくさん有ります。
インタビューやボールへのサイン、そして客席への打ち込みなど。
その間、敗者はずっと待ってるわけですよね。
この辺りも明暗くっきりという感じですね。
◇サインボールの打ち込み後、二人から挨拶が有りました。
いや、この時は貴男君だけだったかな。
◇表彰式です。
◇チャンピオンズスピーチです。
岩渕君、貴男君の順でした。
◇そして記念撮影です。
今日はこんな感じです。
今日でAIGも終わってしまいましたね。
今年も色んなドラマが有り、とても楽しめました。
生観戦ならではというのも多々有り、テレビ観戦からますます遠のくような気がしてます。
早くも来年が気になってますが、どんな選手達が来て、どんなプレイを見せてくれるでしょうか。
今年思ったのは、トップ選手が少なくても、面白さに何ら変わりは無いということです。
逆に、誰にでもチャンスが有るから、良いプレイを見ることが出来そうです。
今年印象に残った選手は、
1位:ムーディー
2位:ニエミネン
3位:デント
こんな感じでしょうか。
他にも、カールセン、ラペンティ、アンチッチなどなど。
女子ではゴロヴィン、ヴァイディソワ、ミルザなど、印象に残った選手は多いです。
来年も是非来て欲しい選手達です。
その上、トップ選手達にも来てもらって、面白い試合を見せて欲しいと思います。
来年も楽しみです。
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