AIG OPEN 2005
AIG Japan Open Tennis Championships

本戦5日目 2005/10/7(金)  戻る トップへ


本戦5日目です。
この日は通常通り仕事をしてから会場に駆けつけました。
帰り際にトラぶった為(俺のせいじゃない・・・)、着いたのは8時ぐらいだったかな。
実は昨日も行こうと企ててましたが、残念ながら抜けられず。
プエルタvsバグダティスは見たかったんですけどね。
今日のオーダーは見たい試合が多すぎました。
ヴェラvsサーニャ、ジネプリvsパウ、タチアナvs愛ちゃん、ニエミネンvsパラドンなどなど。
それ以外にも注目カード満載です。
いっそのこと会社休もうと思いましたよ。
休めないことが前日分かってしまったんですけどね。
でも、遅れてでも観にいって良かったです。
そろそろ試合に行きましょう。


◆Wesley MOODIE (RSA) def. Radek STEPANEK (CZE) 7-6(2) 7-6(6)

会場に着いた時は1STセット終盤ぐらいだったでしょうかね。
いや、2NDセットに入ってたかな。
1STセットのタイブレイクの直前だったかもしれない。
電車に乗ってる時にリアルスコア見たら4−3とか5−4で、会場に着いたらタイブレイク直前のゲームだったか?
まー、読んでる方にはどこでも構わないと思われそうですけどね。
試合のほうは、全体的にはサーブ&ボレーの応酬といった印象です。
ムーディーはWBダブルスチャンプなのでボレーは得意だと思います。
でも、ステパネクもやるとは思いませんでした。
彼のプレイスタイルをよく知ってるわけではないのですが、何となくストローカーだと思ってました。
チェコはダブルス上手い選手って多いですよね。
だけど、シングルスはストローク中心の選手が多い印象だったんです。
これじゃ、理由になってませんね(笑)
そもそも男子の試合って、テレビでやっててもあまり見ないので、詳しく知らないってのがホントのところです。
お互いサーブは強力ですが、ムーディーのほうがキレが有るサーブを打ってたように感じました。
リターンはムーディーのほうが返ってましたからね。
ステパネクはリターンに結構苦労してました。
エースも1ゲームに1、2本は取られてたし、ラケットに触っても相手コートに返球できないケースがかなり有りました。
そんな感じで、ステパネクのサーブはピンチの場面が何回か有りました。
15−40とかも有ったかな。
しかし、そこを何とか踏ん張ってキープします。
そして、1STセットに続いてタイブレイクに入ります。
タイブレイクのポイント展開はどうだったかな?
この試合に限りませんが、1週間経ってからレポート書くと、こういう細かい部分が思い出せないのです。
こういうところは自分で書いて苛つく所です。
でも、見た日に書いても忘れてる部分が多かったかも。
今回のAIGは途中でレポート書く気に全くならなかったですからねー。
こんなことは初めてと言ってもいいぐらいです。
電車での帰り道で、色んな試合に対して、どっちが先にブレイクしたんだっけ?とか思い出そうとしても出来なかったし。
レポート書くのに飽きてきたのかなー。
まー、今のところは止める気は無いですけどね。
そんなことは置いといて。
2NDセットのタイブレイクはスコア通り、かなり拮抗した展開だったはずです。
あ、ちょっと思い出してきました。
ここはステパネクは終始リードする展開でした。
先にブレイクして自分のサーブというのが何回か有ったと思うので。
これはファイナルに突入か?と何回か思いました。
しかし、ムーディーがその度に追いつき、最後は8−6で勝利しました。
そうだ、試合後に修造君が前の席の客席に向かって「今、凄い拍手してたよね。終わって良かったって思ってるでしょ?」って言ってましたよ(笑)
ファイナルに入りそうな気配が濃厚でしたからね。
そんな展開でムーディーが第2シードのステパネクを破った試合でした。


◆Jarkko NIEMINEN (FIN) def. Taylor DENT (USA) 6-4 5-7 7-6(3)

これは面白い試合でしたねー。
ニエミネンは去年はダブルスの試合を見ました。
リターンが強力でパスも上手いという記憶が有ります。
シングルスはたぶん初めて見ますね。
USオープンでも放送が有ったようですが、まだ見てません。
この時はファイナルセット(5セットマッチ)での敗戦の試合だったかな。
かなり競った試合だったような?
時間が出来たら、後々見てみようと思ってます。
彼は、初戦(2回戦)はシュトラー相手に6−1、6−1で勝ってますね。
これにはちょっと驚きです。
良い試合になりそうだなって思ってたんですけどね。
この日の昼間に行なわれた3回戦では、パラドンに対して2−6、7−6(6)、7−5の凄いスコアで勝ってます。
これは是非見たい対戦だったなー。
というわけで、彼は今日2試合目です。
彼は緩急の使い分けが上手いですね。
強打が無いわけではないですが、スピン系のボールもかなり打ってました。
今日は相手のデントがスライスを多用してたのも有って、上からハードヒットするより深く返球するようにしてたようです。
そうすることにより、たまにハードヒットするショットが、より活きてくるんでしょう。
彼はパスも上手いです。
これが彼の最大の武器ではないかと思いました。
パッシングは走らされることが多いです。
なので、予測が良くて足も速いです。
特に最初の1歩が速いですね。
動きだすのが早いので、取れなそうなボールにも追いつくケースが多かったです。
やっと追いついたボールで良いパスを打てるということは、ラケット面の感覚が、自分の手の感覚に近いんでしょうか。
自分の体勢は崩れてる場合が多いわけですよ。
走りながら打ってますからね。
しかし、そこから針の穴を通すようなパスが放たれます。
デントがかなり良いボレーを打ったにも関わらず、パスを打って逆転するケースはかなり有りました。
デントのほうは去年たくさん試合を見ました。
彼も今日2試合目ですね。
昼間はアーサーズ相手に6−4、6−7(5)、6−3のこれまた長い試合を制してます。
1年ぶりに見た彼のプレイを見て、かなり驚きました。
全体的なプレイスタイルはサーブ&ボレーで変わりませんが、内容というか質が明らかに変わりました。
去年はストローク戦になると先に攻めようとして、もしくは無理にネットに出ようとしてのミスが結構有りました。
トップ選手にしてはストロークがイマイチだな、って思ったのを覚えてます。
しかし、今年はこの辺りに滑らかさを感じました。
無理攻めは決してせず、バックのスライスでゆっくりと返球していました。
この丁寧に打ったバックハンドスライスは、今のハードヒット全盛の中、かなり有効のように思いました。
ライン近辺とか、リスクが大きいところはあまり狙いません。
コート中央の若干深めのところに返球するのです。
かなり回転を掛けて、バウンドしてから低く滑るように打ってました。
去年はこういうストロークラリーになると苛立ってたように思いますが、今年はいくらでも続けてやるという感じでしたね。
フォアハンドはスピン気味のボールでオープンに打つ感じですかね。
こちらも無理打ちな感じは有りませんでした。
もちろん、攻められたりネットに出られた時はパスを打ってましたけどね。
サーブも、どちらかというとスピードを抑え目にしてた印象です。
つまり、全てがボレーの為の前段階という考えに至ったということでしょうね。
アプローチ(サーブ含む)で無理してないので、ボレーにも余裕が出来てるように思いました。
もちろん、以前のように強打してたほうが、自分のコートに返ってくる確率は低かったでしょう。
この日もローボレーする場面は多かったですから。
しかし、自分の長所は何か、欠点は何か、ということを突き詰めていき、今のようなスタイルになったんじゃないかと思いました。
まさに洗練されたプレイスタイルといった印象でした。
デントに対して「洗練」という言葉を使うとは、去年は思いもしませんでした(笑)
他の選手とは一線を画したプレイは、非常に新鮮に写りました。
試合のほうは、全体的には流れが行ったり来たりという感じだったと思います。
1STセットは先にデントがブレイクしたんだっけ?
いや、ニエミネンだったか?
確か、先にブレイクしたほうが追いつかれてセットを失ったような気がします。
記憶に自信は全く無いのですが・・・。
2NDセットはデントが先にブレイクしますが追いつかれ、逆にニエミネンがリードするがデントが追いつくという感じだったかな?
こちらも自信は全く無いですけど。
やっぱり当日にレポート書かないと、こういうところの記憶が失われていきます。
5オールからデントが2ゲーム取ってセットオールとします。
ここはこれ以外のスコア展開は有り得ないので、間違ってません(笑)
ファイナルセットはどうだったかな?
一進一退だったのは間違い有りません。
このセットはニエミネンが先にブレイクしたような気がしますね。
彼が勝ちそうだなって思ったような記憶が有るので。
(2NDセットの話だったかもしれないけど。)
しかし、終盤にデントがブレイクバックして追いつき、タイブレイクに入ります。
と書いてますが、全部のセットが競ってたので、正直なところ全く自信有りませんねー。
この試合だけが競ってたなら覚えてそうですが、今年はこういう試合がかなり多かったです。
睡眠不足で見てた上、毎日10時間以上の観戦(今日は少ないけど)、そしてスリリングな試合ばっかりで、記憶が混乱してます(笑)
最後のタイブレイクは7−3でニエミネンが勝ったようです。
電車の時間が迫ってたので、タイブレイクは見てないんですよ。
最後まで見ておきたかったですけどね。
でも、終わりそうだと思った時も有ったような気がします。
ここがニエミネンのサーヴィングフォーマッチだったのかな?
今となっては思い出せませんけど。
試合全体としては、デントが勝つチャンスも多いに有ったように思いますね。
彼らのスタイルは今の主流からは外れてると思います。
ニエミネンの場合は、ハードヒットが少なくカウンターショットやパスが得意。
デントの場合は、無駄なものを削ぎ落として、よりシンプルに、そして全てのショットを自分の武器のボレーの為に打つ。
一見、勝負が遅かったり、ひとつの長所で勝負する昔のスタイルのように見えます。
しかし、サーブやストロークの強打が行き着くところまで行ってしまった感が有る現在、逆に進化型じゃないですかね?
二人は全く逆の方向に進化してます。
でも、強打だけに頼らないという方向性は同じです。
どちらも類まれな才能(センス)と、相当な努力が必要なスタイルでしょう。
身体のパワーを100%使ったテニスは、1年間戦っていくにはリスクが大きいと思います。
ただでさえ怪我が多いのに、フルパワーの連続では消耗も激しいし、それにより新たな怪我が増えそうです。
こういうテニスから、もう一段、進化する時が来たのかもしれません。
その代表がNo.1のフェデラーであり、この二人のようなスタイルの選手達なんでしょう。
来年も是非、来日して欲しい選手達です。

◇インドア状態(太陽光ではなく照明)なのに、結構良い写真が撮れました。
 やはり、撮った枚数が多いせいか?(笑)
 デントのボレーは載せたい写真が多かったです。
 体勢が崩れていても、面だけはきっちり作ってるのが多いですね。
 さすがネットプレイヤーです。

◇ニエミネンが腕を擦りむいた後の写真です。
 これをみれば皮が剥けたんじゃないと分かりますが、会場ではしばらく分かりませんでした。
 その直後は、みんな彼の腕ばっかり見てましたよ。(たぶん。)
 最初は彼も気づかなかったらしく、汗と勘違いしたのか、しきりにタオルで腕を拭いてました。


今日はこんな感じです。
2試合しか見てないのに、えらい長文になってしまいました。
特に最後のニエミネンvsデントは試合自体も面白いものでしたが、それ以外にも色々考えることが有り、そういう意味でも面白かったです。
まだまだ書けそうな気はしますが、1試合にあんまり時間を掛けると、この後の試合のレポートが終わりません(笑)
まー、この試合はそれぐらい衝撃的な試合でした。
明日は本戦6日目です。
いよいよSFですね。
(女子ダブルスのみ決勝。)
面白そうな試合が多く、楽しみです。


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