AIG OPEN 2005
AIG Japan Open Tennis Championships
本戦3日目 2005/10/5(水) Vol.1
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本戦3日目です。
今日は生憎の雨です。
大雨って感じでは有りませんが、止むような感じも無く、たぶん1日中雨でしょうね。
でも、去年よりはマシです。
去年は予選の日曜日から火曜日まで雨でしたからね。
今年は観戦予定の最初の5日間で水曜日だけ雨降りとなりました。
今日の体調を考えると、逆にこれで良かったと思うべきかな。
今日もアザ−コート回りをしてたら、体調崩しそうな感じでした。
ただ歩き回ってるだけなのに、何でこんなに疲れるでしょう?
やっぱり、興奮が続いてるのが原因でしょうかね。
睡眠時間もかなり少なくなってるしね。
そんなわけで、今日は第一試合のゴロヴィンvsスピアーズには間に合いませんでした。
会場に着いたら、ちょうど第2試合のプエルタvsタイノが始まるところでした。
さあ、試合に行きましょう。
◆Mariano PUERTA (ARG) def. Eric TAINO (USA) 6-3 6-4
今日はプエルタの試合を見るのがとても楽しみでした。
彼はフレンチのRunner-Upですが、試合は決勝の第一セットぐらいしかちゃんと見てません。
その時の印象は、とても熱い選手だなーって感じですかね。
あのナダルをして守勢にまわらせるストロークの勢いは凄かったです。
今回、練習は結構長い時間見ました。
見た時がたまたまそうだったのかもしれませんが、ボレーの練習などせずに、ひたすらストロークの強打を繰り返してました。
いや、これだけでも凄いことですよ。
30分間も強打を繰り返すって、考えただけでも疲れそうだし、かなりシンドイことです。
それを毎日のようにやるなんて、凄い体力と気力ですよ。
長い時間打ち合ってたのは、コートに慣れるというのが大きいんでしょうか。
彼のストロークは、カウンターショットのような印象は全くなく、クレイコートのように自分から打ってく感じでした。
なので、ただひたすら打ち続けることによって、コートを自分のものにしていくってことでしょうかね。
彼の場合は打球時の声が大きいので、余計、強打してるように感じるんですよね。
さて、試合のほうですが、クレイコーターのプエルタに対して、タイノはハードコーター(こういう表現って有り?)の印象です。
試合の序盤は、それがモロに出た感じです。
タイノは、プエルタが強打したボールをカウンター気味にコースを変えて、ポイントに繋げてました。
その時は、これはTOP10と言えどもクレイコーターのプエルタはキツイなーって感じでしたね。
負けるかもしれないとも思いましたから。
そして、確か、先にサーブを落としたはずです、
しかし、しばらくすると様相が変わってきます。
きっと、タイノの打球に慣れてきたんでしょうかね。
先に相手を振り回すようになり、タイノが先にミスをするようになってきます。
序盤は厳しいコースに強打したボールをミスしてましたが、それが入り始めてきたのです。
スコア的には両セットともそんなに変わりませんが、内容的にはかなり違ってました。
そんなわけで、トップシードの貫禄を見せつけたプエルタが緒戦の2回戦を突破しました。
◆Robby GINEPRI (USA) def. Alexander POPP (GER) 6-4 6-0
この日は雨の為、センターコートしか試合が有りません。
なので、この試合もほとんど全部見る事が出来ました。
ポップは長身のビッグサーバーです。
この強烈なサーブを、ジネプリがどうさばくかが興味深かったです。
ジネプリのプレイをじっくり見るのは今日が初めてと言ってもいいです。
USオープンなどのビデオは有りますが、WTA中心に見てるので男子はほとんど見てないんですよね。
見る前は、外見等からして漠然と、ビッグサーブと強打のスタイルかなって思ってました。
実際にプレイを見ると、最初の印象と全く逆のスタイルでした。
剛よりも柔の印象ですね。
これにはちょっと驚きました。
アメリカ人は剛のイメージの人が多いですからね。
まー、プレイの細かいところを見ればそれぞれ違いますが、あくまで全体のイメージです。
彼はリターンもかなり上手いと思いました。
ボールに逆らわずに面を作り、ブロック気味のコンパクトなリターンでした。
1STセットは有効だったポップのビッグサーブも、次第にそれだけではポイントが取れなくなっていきます。
ストローク戦でも、後半に行くにしたがってジネプリが有利になってました。
ポップからしたら、自分のビッグサーブが無力化された上にラリーでも劣勢になってしまうのです。
そういう流れで、後半はかなりミスが多かったと思います。
男子の試合では珍しく、2NDセットはジネプリがベーグル勝利でした。
ジネプリのプレイは、何となくグロージャンに似てますね。
同年代(たぶん)のデント、ロディックもそれぞれプレイスタイルが違うので、これからのアメリカ男子は面白くなるんじゃないでしょうか。
ジネプリのプレイに感心しつつ、新鮮な驚きを感じた試合でした。
◆Sofia ARVIDSSON (SWE) def. 浅越しのぶ (JPN) 2-6 6-3 6-4
序盤を見た時点では、しのりんの圧勝だと思ったんですけどね。
早い段階で攻撃を仕掛け、アーヴィドソンを守勢にさせてました。
アーヴィドソンはグリップが厚いので(そう見えた)、振り回された時の返球が浅くなってました。
そこをさらにしのりんに踏み込まれて打たれてました。
この展開が2NDセット中盤まで続きます。
何が逆転のきっかけになったかですが。
しのりんのサーブがブレイクされたきっかけはスマッシュミスだったと思います。
確か、40−0とか40−15とかでリードしてたゲームを、ミスが引き金となりブレイクされました。
いや、アーヴィドソンのサービスゲームの時だったかな?
どちらか忘れましたが、勝利が決定的となるような場面だったような気がしますね。
だとすると、リターンゲームの時かな。
この日の彼女は、俺の記憶だと、こういったスマッシュミスを3回しました。
まー、長いラリーの後だったのも有るし、仕方ないと言えば仕方ないんですが。
そうこうしてるうちに、アーヴィドソンが思い切りよくなってきます。
しのりんが重要なところでミスしてたので、攻められてもとりあえず返せば何とかなるって思ったんだと思います。
その後の彼女はミスが減ってきますから。
そうなってくると、しのりんも簡単なミスは出来ません。
その辺からは、アーヴィドソンのショットが決まるようになってきました。
試合序盤とは逆の展開です。
これはファイナルセットも同じ流れだったと思いますね。
ブレイク合戦になったような記憶も有りますが、最後のゲームはアーヴィドソンのウィナーが何本か決まって、彼女が勝ちを決めました。
流れというのは怖いものですよね。
序盤と終盤で全く違う展開でしたからね。
試合前の予想を覆し、アップセットでアーヴィドソンがQFに進みました。
◇vol.2へ続きます。
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