AIG OPEN 2005
AIG Japan Open Tennis Championships
予選1日目 2005/10/1(土) Vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆Jan-Michael GAMBILL (USA) def. 小川敦央 (JPN) 6-1 6-3
これは2NDセットの序盤を見ました。
今日は小川君のリターンに驚きました。
ギャンビルの高速サーブを、ライジングでサーブを同じかそれ以上のスピードで返球してました。
もちろん、男子の試合なので圧倒的にサーバーが有利です。
全てのポイントで出来るわけは有りませんが、1ゲームに2本ぐらい出来れば上出来でしょう。
その時点で1ブレイクダウンでしたが、ギャンビルのサーブをブレイクしてイーブンに戻しました。
しかし、その後のサーブを競いながらも落します。
その後は見てませんが、またギャンビルのペースになってしまったようです。
ギャンビルはサーブした後の着地が独特ですね。
身体がまっすぐに立った状態になるのはあまり目にしません。
だいたい前傾になるほうが多いのでは?
それとフォアを片手にするって話が有ったけど両手のままでした。
下の写真ではたまたま片手ですけど。
◆佐藤博康 (JPN) def. 杉田祐一 (JPN) 6-3 7-6(6)
当初の予定では杉田君の相手は違ってましたが、佐藤君がALTで入ったようです。
全てが対照的な二人の対戦でとても楽しみでした。
と言っても、他にも捨てがたい試合が多く、観にいった時は既に佐藤君のマッチゲームになるところでした。
その時は2NDセット終盤で、佐藤君が1ブレイクアップの5−2だったと思います。
もうちょっと見たいなってこっちの思いが通じたのか、そこを杉田君がブレイク。
ブレイク差無しとします。
全体的な印象ですが、杉田君はとてもやりにくいようでした。
高校生に佐藤君のようなテクニシャンは居ないですよね。
サーブ&ボレーヤーは居たとしても、あのレベルは無理でしょう。
ボレーヤーは遅咲きって言いますからね。
ちょっとでも甘いボールを打てば、強打orスライスのアプローチでネットダッシュされます。
そこで逆を付かれればもうおしまいです。
オンラインのようなロブを打たない限り、待ち構えたようにボレーされてしまいます。
確かにそういうポイントも多かったですが、この辺りから、杉田君は落ち着いて対応出来るようになってきたようです。
ラリーでスライスばっかり打たれても、慌てずに深くスピンが掛かったボールを配球します。
ついつい速いボールでウィナー狙いに逃げそうになりそうですが、ここは相手をネットに出さないのが一番でしょう。
パスも少しづつ抜けるようになってきます。
特にクロスのオンライン気味のパスがよく決まってました。
2NDセット終盤(タイブレイクの前)にはセットポイントも有ったはずです。
タイブレイク中にも有ったかな?
しかし、そこで佐藤君の落ち着いたサーブ&ボレーが決まります。
タイブレイクは杉田君が先行することが多かったですが、最後の最後で逆転した佐藤君が逃げ切りました。
この試合はギャラリーも多かったです。
観客のほとんどは杉田君を応援してたようです。
見た目も有りますが、ジュニアが大人に挑戦してる感じだったからでしょうね。
そんな感じで佐藤君がALTのチャンスを活かして次のラウンドに進みました。
◆Martina MULLER (GER) def. Sunitha RAO (USA) 6-1 6-2
ミュラーは昔から名前は知ってました。
ランキングも結構上位な時が多かったし。
プレイを見るのは今日が初めてですね。
彼女は最近の主流とは違って、大きなテイクバックが特徴です。
そしてループスイングでフォロースルーも大きめです。
ラオのほうはしっかりした軸から身体の回転で打つような感じで、こちらは最近の主流に近い打ち方でしょうかね。
試合の序盤を見た感じだと、ここまで差が付くとは思いませんでした。
1STセット終盤から2NDセットは全く見てません。
ラオは最初見た時ミルザかと思いました。
間違えた人も多いのでは?
ミュラーが予選の初戦を突破しました。
◆岩見亮 (JPN) def. 加藤季温 (JPN) 7-6(3) 6-1
これは2NDセットの終盤を見たと思います。
確か、試合終盤に行けば行くほど、岩見君のペースになっていったような?
最後の数ゲームしか見てないのでそう思ったのかも。
この試合って最初は岩見君vs本村君だったんですよね。
それが急に変更になり、加藤君がALTで入ってました。
最初、本村君が棄権したのかと思いました。
でも、練習してたのを見たし、どうなってんの?って感じでしたね。
岩見君が予選2Rに進出です。
◆久松志保 (JPN) def. Nicole PRATT (AUS) 7-5 5-7 7-5
これは長い試合でした。
スコアもですが、ニコルのプレイスタイルも有って、時間的にも長かったです。
そのニコルですが、彼女のようなプレイスタイルは段々と苦しくなってきてるようです。
彼女は相手のショットをかわしながらラリーを長くして粘り、その中で色んなテクニックを使っていくというスタイルだと思います。
しかし、その前に相手にウィナーを打たれてしまうことが増えてきてるんでしょう。
今日はまさにそういうスタイルの志保ちゃんが相手だったので、余計にそう思ったのかもしれません。
でも、試合の序盤では全く違った感想でした。
相手を大きく左右に振り、自分はミスをしないで相手にミスをさせることが出来てました。
志保ちゃんはそれに慣れてくると、逆に広角にショットを打ってました。
それで返球を甘くさせて、次をオープン、または逆を付くという戦法が上手く決まってました。
1STセットの終盤は見てないのですが、終盤を志保ちゃんが取ってセットを先取したようです。
2NDセットは中盤から終盤を見たはずです。
何しろ長いので、途中で何回も他の試合を観に行ったりしてました。
セットの中盤までは志保ちゃんが有利な展開でしたが、終盤にニコルが連取してセットオールとします。
この辺では志保ちゃんのミスが増えてたような?
ある程度は仕方ないでしょう。
だって、嫌になってきますよ、ニコルが相手だと(笑)
ニコルの武器って何でしょう?
走り回るスタイルですが足が早い感じは無い。
だから、バックのスピン(ドライブ)系が横振りになってミスが多い。
フォアは結構強力だが、ウィナー連発って感じでもない。
バックのスライスも、ラケットの上のほうに当ててショットの質よりも深さだけを重視した感じが多いし。
しつこく返球することで、相手のメンタルにダメージを与えるってことなのか?
まー、これはたまたま今日感じた感想を書いてるだけなのですが。
愛ちゃんに勝った試合などは、ちょっと違った印象でしたけどね。
次に見たのはファイナルセットの中盤です。
ここでは逆にニコルが5−3(5−4?)でリードしてました。
しかし、そこが0−40となり、サーブを落します。
次の志保ちゃんのサーブが危なかったですが、何とかキープ。
(だったはず。)
またしても5オールです。
最後はニコルのサーブが0−40になり(15−40かも)、1ポイントは返したはずですが、そこで力尽きました。
志保ちゃんのウィナーだったかな。
長い試合でしたが、最近の試合には珍しい内容で色々と考えることが出来て面白かったです。
志保ちゃんはよく勝ちきりましたね。
でも、精神的にはとても疲れたはず(笑)
ニコルはオーストラリア人らしくダブルスも得意なので、そちらで頑張って貰いましょう。
志保ちゃんが予選2回戦に進みました。
◆Chin-Wei CHAN (TPE) def. 瀬間友里加 (JPN) 7-5 4-6 6-3
これはほんの少ししか見てません。
写真だけ撮って後で見ようと思ってたら、終わっちゃってたような?
たぶん、この試合のレポートの上下の試合だったかな?
試合後、岐阜でも見た台湾のコーチがChin-Weiに熱心に指導してるのを見ました。
今回は怒られてたんではなかったかな?
ちょっと分かりませんが・・・。
◇vol.3へ続きます。
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