カンガルーカップ2005
ITF Women's Circuit $50K / Kangaroo Cup 2005
本戦5日目 2005/5/7(土)
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カンガルーカップのSFを見に来ました。
3〜5日と観戦してから一旦帰ったので、行くかどうかちょっと迷いましたけどね。
今日は、さおちんvs藍子ちゃんが見たかったっていうのが一番の理由です。
朝は雨降ってたのでどうなるかと思いましたが、天気予報を見ると午後からは降水確率0%とのこと。
まー、大丈夫だろうって思って出かけました。
(ちなみに昨日はインドアでやったようです。)
それでは試合に行きます。
◆小畑沙織(JPN) def. 中村藍子(JPN) 6-4 6-3
今日はこれを見に来ました。
1試合が目的で岐阜まで来たのは、2003年にアッコvsしのりんを見に来た時と同じです。
あの時は初めての関東以外でのテニス観戦でした。
あ、1試合が目的と言っても、これだけ見ればいいってわけじゃないです。
あくまで、この試合がメインということです。
昨日のさおちんは、プロ転向したばっかりの森田あゆみちゃんに6−0、6−4で勝ってます。
特に1STセットの6−0が凄い。
でも、5日のエラコヴィッチ戦を見ていたので、それほどは驚きませんでした。
あの調子なら、有り得るだろうと思いましたから。
そして、その復活したさおちんと、昇り調子の藍子ちゃんが試合したらどうなるんだろう?って思いました。
二人の対戦は過去に有るんでしょうかね。
ちょっと記憶に有りませんね。
もしかしたら初対戦?
楽しみと言いながら、会場に着いたのは11時半ごろなので、既に2NDセットの中盤でした。
スコアは、さおちんの4−0で藍子ちゃんのサーブだったと思います。
エラコヴィッチと同じで、藍子ちゃんも何してもダメって感じでしたね。
自分でポイント出来るのは、強打を左右コーナーに打った時だけって感じでしたから。
ちょっとでも甘いと、すぐにさおちんに逆襲されてしまいます。
それでも、ここのサーブはロングゲームになりながらも何とかキープ。
次のさおちんのサーブは、さおちんのわずかなミスが重なり0−40。(たぶん。)
追いつきますが(これもたぶん)、ここはブレイクされます。
これでさおちんの4−2。
しかし、次の藍子ちゃんのサーブがまたしてもブレイクされます。
今日は風がかなり強いので、その影響でしょうかね。
または、狙いすぎてたのか。
ミスが重なった末のブレイクでした。
何気ないさおちんのショットがウィナーになってたのも大きいかも。
これは逆を付かれてるんでしょうね。
だから、もっと強いボールで際どいところを狙わなきゃいけないって思ったのでしょう。
これでさおちんの5−2。
次のさおちんのサーブがまたしてもブレイクされて5−3。
ブレイクゲームが続きます。
そしてその流れで、次の藍子ちゃんのサーブがブレイクされて、さおちんの勝利が決まりました。
さおちんはWTA30位台だった全盛期に戻ってるように思いました。
少なくとも、痛々しい感じさえ有ったAIGの時よりは数段良いです。
これは優勝する可能性大と感じました。
◇写真を見て面白いことに気が付きました。
藍子ちゃんのほうが良いフォームで打ってる、つまり良い写真が多いです。
ここに載せた以外にも、こういう写真は結構有ります。
逆に、さおちんはちょっと苦しい体勢の写真が多いです。
いつもはだいたい苦戦してる選手に苦しい体勢の写真が多いです。
なのに全く逆になってます。
会場で見た時は、特にさおちんが苦しい体勢で打ってるって印象は無かったですけどね。
この辺にもさおちんの受けの強さが出てるのでしょうね。
◆久松志保(JPN) def. Jane O'DONOGHUE(GBR) 6-3 6-3
これは終盤に行けばいくほど志保ちゃんペースになった印象です。
これまでのオドノヒューは、かなり危ない試合を勝ち抜いてきました。
しかし、今日は落ち着いた対応をした志保ちゃんを崩すことは出来なかったですね。
今日はメンタル的にもちょっと崩れてしまったかな?
まー、集中しにくい環境だったことは確かです。
まず、今日は風が結構強かったです。
これに惑わされることが、この試合に限らず他の試合でも有りました。
自分でもテニスやってて思いますが、早く見えて早いボールには意外と対応出来るものです。
早く見えてバウンドしてから遅かったり、遅く見えて伸びてきたりするのが厄介なのです。
今日は風の影響でこういうケースが数多く有ったはずです。
こういう状況下では、スピン系プレイヤーのほうが影響を受けそうですね。
フラット系の場合はネットを越えないってことは少ないかも。
たぶん、ネットは越えるけどアウトしちゃうパターンですよね。
でも、スピン系の場合、そもそも相手コートに返すのが大変のように思います。
というのを今日の試合を見て思いました。
オドノヒューはネットミスを数多くしてましたから。
それと、今日は(というか今週はずっと)会場で岐阜スポーツフェア(だったような?)っていうのをやってます。
あまり見てませんが、野球とか他のスポーツも数多くやっていたようです。
会場では出店なども多く出てました。
この試合の時は、センターコートの近くのイベントコーナーでボーカルグループがライブをやってました。
ちょうど風向きがセンターコート方向に向いていて、この音がモロにコートに降り注いでましたね。
実際、かなりうるさかったですよ。
打球音も消えなかったと思うし。
でも、選手達は誰も抗議してなかったです。
あらかじめ、こういうイベントが有るって説明を受けてたんでしょうね、きっと。
それだとしても、調子が悪い選手には集中を妨げる大きな要因になりそうですよね。
不思議なことに、こういうのって勝ってる時や調子が良い時には気にならないんですよね。
負けてるほうにはかなり酷な状況だったかも。
ちなみにボーカルグループに対しては、学生時代(というかもっと前だけど)に音楽やってたのでキツメの感想です(笑)
不協和音こそ多くなかったと思いますが、4人でやってるんだから最低でも3部でハモれと思いました。
まー、ハモってる箇所も有ったようだけど。
その内の2人は声質が似てるようで、この2人だけでも良いのにって思った。
ひとりはベース(ギター?)を持っていたからサイドボーカル扱いか?
もうひとりはラッパー的な存在だったのかも。
ラップの時は他のボーカルは引き気味に歌わないとダメだよ。
歌とラップがかぶって不協和音っぽく聞こえたのかもしれない。
マイクのエコーが効きすぎて歌いずらい状況で有ったとは思いますが。
(ユニゾン以外はエコー無しのほうが歌いやすいと思う。)
でもあーいう場所でやるのは勇気がいるだろうし、若いだけに頑張って欲しいなーとは思ったけどね。
まー、余談ですけどね。
試合に戻りますが、終盤ではほとんどのポイントを志保ちゃんが支配してた印象です。
あ、でもブレイクされてましたね。
何で志保ちゃんが優勢だと思ったんだろう?
たぶん、ミスするにしてもウィナーを取るにしても、志保ちゃん次第に感じたからかも。
思い返せば、2NDセットはブレイク合戦だったように思いますね。
でも、終盤の数ゲームを志保ちゃんが連取したはずです。
これの印象が強かったんでしょう、たぶん。
志保ちゃんが明日の決勝に進みました。
◇撮った枚数が多いのも有りますが、大会の始めのほうよりも納得出来る写真が増えてきてます。
あくまで、自分だけが納得ってだけですけど(笑)
俺が目指しているのは、躍動感が有りながら、動いてる最中の美しい瞬間、そして写真として美しいものです。
なので、必然的に良いショットを打った時になります。
サーブの時の後ろにラケットダウンした状態の写真が多いのは、あの姿勢がとても美しいと思うからです。
写真として美しければ、顔が見えてるかどうかはあまり気にしてません。
色々なHPを見てますが、この辺はそれぞれのカメラマンの方の好みが出て面白いところです。
まー、かなり大げさに語ってますけどねー。
それに目指してる写真とか言っときながら、あまり考えて撮ってないし(笑)
どちらかというと、撮った結果を見て、HPに載せる写真を選ぶ時のことですね。
だいたい、普段は写真なんて撮ってないですから。
話は変わって一番下のオドノヒューの写真ですが、彼女は両手バックなのにリターン時の構えがいつもこうでした。
シングルバックの選手みたいですよね。
この構えだと片手のスライスが打ちやすそうですが、特にスライスを多用するってわけでもないです。
ちょっと変わってるなーって思いました。
◆藤原里華/小畑沙織(JPN/JPN) def. Chin-Wei CHAN/Yung-Jan CHAN(TPE/TPE) 6-1 6-3
競ったゲームも有りましたが、終始、日本ペアが優勢に試合を進めてました。
2NDセットの序盤は、台湾ペアがリードするチャンスが結構有ったんですけどね。
それをことごとく逃し、このスコアになった感じです。
試合前に台湾ペアの練習を少し見ました。
というか、二人で練習してるのは遠めから見ただけです。
若いYung-Janの練習の終盤だけ(たった一球だけ)偶然近くを通って見ました。
フォアのランニングショットの練習をしてたようですが、突然、コーチが怒り出してました。
ちょっと来いと言われたらしく、ネット際に呼び出されて延々と説教されてました。
外国人のコーチ(他の選手のコーチか?)がそれを見て笑ってたので、「またやってるよ」って感じだったのでしょうか。
言葉が全く分からないので内容は分かりませんが、何となく、ヤル気が無いなら練習を止めるぞって言ってるように思いました。
この説教がかなり長かったです。
そして、こちらは試合後ですが、今度は年長のChin-Weiが説教されてました。
これは試合直後で、試合の時の半袖ウエアのままでした。
確かに、彼女のミスで流れを手放した感は否めませんね。
そのことを言われてたのでしょう。
それにしても、この説教が物凄く長かった。
一旦、この説教の近くを通りました。
その後、森田あゆみちゃんが練習してたので少し見ました。
次に、学生(高校生?)らしき男の子達10数人が練習してたのでこれも少し見ました。
戻って来たら、まだ説教中でした。
その時は上だけウォ−ムアップ用の長袖を着てたかな。
その後、また他コートを見て回って、戻って来たらまだやってた。
途中でセンターコートを見に行ったような気もするので30分以上ですよ、確実に。
しかも、コーチの口調が凄く怖い。
台湾って古い言葉でいうと西側の国だよね?って思ったほどだった・・・。
ま、国によって状況は違うので、一概には悪いとは言えませんけどね。
最後の時は、上下ともに長袖長ズボンを着てました。
怒られながらも身体を冷やすのはダメだったらしい・・・。
試合のほうは、試合全体を通すと日本ペアが危ない場面はほとんどなかったと思います。
そんな感じで里華ちゃん/さおちんが決勝進出しました。
◆不田涼子/岡本聖子(JPN/JPN) def. 久松志保/高瀬礼美(JPN/JPN) 6-4 6-4
これはストレートながら長い試合でした。
1STセットはところどころしか見てませんが、2NDセットはほぼ丸ごと見ることが出来ました。
どちらのペアもポイントの取り方がちょっとチグハグな印象でしたね。
プレイ自体はチグハグな印象ではないですよ。
あくまで、ポイントの取り方がってことです。
デュースの後になかなか2ポイント連続して取れないんですよね、どっちも。
お互いに、えー、またかい!って感じの表情してましたから(笑)
試合展開は、2NDセットの序盤は涼子ちゃん/聖子ちゃんがリード。
しかし、志保ちゃん/礼美ちゃんがゲームを連取して逆にリード。
しかし、またまた涼子ちゃん/聖子ちゃんが連取。
そんな展開だったと思います。
終わったのが5時近かったはずですが、志保ちゃんは明日のシングルス決勝に影響しないんでしょうかね。
この試合でもかなり走ってたし、アンバランスな体勢での返球も結構有りました。
まー、選手だったら仕方ないんでしょうけど。
全体としてはボレー合戦もかなり有り、ストロークもそれぞれ安定していて、ポイントの取り方も含めて面白い試合でした。
今日はこんなところです。
今日はセンターコートのみで試合が行われました。
そして、最終試合の後にプロアマゲーム(正式名不明)が有りました。
ダブルスの勝者ペアの涼子ちゃん/聖子ちゃんと、アマチュアがタイブレイクマッチをやる、例のやつです。
これって去年も有りましたっけ?
福岡で見たのは覚えてますが、岐阜はちょっと覚えてないなー。
福岡では普段は試合してませんって感じのオバサマ達でしたが、今回は違ってました。
あれは試合に出てますよ、2組とも。
あ、今回は2組が挑戦ということでした。
2組ともに、ひとりはストロークが強くて安定してる、もうひとりはスライスが多いけどこれまた安定してる、というペアでした。
1組目には勝ったプロペアですが、2組目には何と敗れてしまいました。
まー、本気でやったら勝てるはず有りませんけどね(笑)
しかし、プロがやんわりと返したボールをプロ顔負けのコースに返球して次々とポイントしていきます。
こりゃ本気でやらんと!と思った時には既に5−1でアマチュアペアがリード。
その辺からはハードヒットこそしないものの、プロペアも普通に振り切ってストロークしてました。
しかし、アマチュアペアは、それをも際どいコースに返球。
コンビネーションも良かったですね。
特にストロークやってた彼女は、ヒマなのでテニスやってますって感じじゃなかったなー。
だって、普通にドライブ系のストロークで涼子ちゃんや聖子ちゃんと打ち合ってましたから。
そんな感じで、まさかのアマチュアペアの勝利。
小浦監督によると、プロが負けたのは初めてとのこと。
まー、仕方ないでしょうねー。
あまり本気になるわけにはいかないしね(笑)
そんなわけで、ちょっと見て帰ろうと思ってたのが、結局最後まで見てしまいました。
明日は11時からシングルス決勝が行われるようです。
去年とは違い、オール日本人となりましたね。
さおちん有利でしょうか。
志保ちゃんにも頑張ってもらって良い試合を見たいですが、今のさおちんを倒すのはかなり大変だと思います。
ダブルスも里華ちゃん/さおちんが有利でしょうね。
どちらもストレートで決着が付くような気がします。
予想が裏切られて接戦になることを祈りつつ、この辺で終了とします。
(いつもと終わり方が違う・・・。笑)
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