カンガルーカップ2005
ITF Women's Circuit $50K / Kangaroo Cup 2005

本戦3日目 2005/5/5(木)  戻る トップへ


今日もカンガルーカップに行ってきました。
今日で3日目です。
かなり日焼け後が痛いです。
初日にきちんとケアしておくべきだった・・・。
日焼けしてからやってもダメですね、やっぱり。
思い出すと、去年もこんな事を思ったような?
学習能力が無い・・・。
岐阜は関東と違って日差しが強いからねー。
↑完全に言い訳。(言い訳になってないけど(笑))
まー、それは置いといて。
ラウンドが上がってくると、やはり試合のレベルも上がってきます。
今日も良い打ち合いがかなり多かったです。
それでは試合に行きます。


◆Daja BEDANOVA(CZE) def. 吉田友佳(JPN) 6-4 6-4
これは予想が付かない対戦ですね。
遠めのコートなので詳しくは見てませんが、ストレートながらかなり長い試合だったと思います。
ところどころ見た感じでは、どちらかに圧倒的に流れが行く展開では無かったようです。
でも、どちらかというと1STセットはダーヤ、2NDセットは友佳ちゃんといった感じだったかなー。
確か、2NDセットは友佳ちゃんがリードしてたはずです。
記憶違いじゃなければですけど。
しかし、終盤は各ゲーム競った感じでもダーヤが取ったのでしょうね。



◆小畑沙織(JPN) def. Marina ERAKOVIC(NZL) 6-2 6-4
これも楽しみな対戦でした。
競うのか一方的になるのか、見るまで分からなかったですから。
結論から言うと、エラコヴィッチは完全にさおちんに抑えられてしまった印象です。
昨日までは有効だったフォアハンドも、今日のさおちん相手ではあまり効果的ではなかったようです。
エラコヴィッチがスピードと伸びの有るショットを打ちます。
しかし、さおちんは全く慌てずに、これを深く返球します。
というか、同じような威力の有るショットを返球してました。
さおちん、完全復活と見ましたね。
今日はサーブも良かったです。
何本かエースも取ってたし、サーヴィスポイントも結構有りました。
1STセットは、エラコヴィッチにほとんどテニスをさせずに簡単に取った感じでした。
2NDセットに入ると、エラコヴィッチもスピードに慣れてきたのでしょう。
少しは連続してポイントが取れるようになってきます。
何か、上の文章だとさおちんがパワーヒッターのような感じですね。
でも、別に誇張してかいてるわけでは有りませんよ。
今までの受けの強さに加え、攻撃面でもさらにパワーアップした印象でした。
1STセットのエラコヴィッチは構えるヒマが無いって感じでしたから。
自分のスピードボールが逆にアダになったのかも。
そんな感じで2NDセットは少しは競いますが、常にさおちんが先にブレイクしてたので流れが変わった感じはしなかったなー。
まー、どちらというとエラコヴィッチが良くなったというよりも、さおちんが勝手にミスしたという感じだったかな。
これを見て、俺の中でさおちんが優勝候補NO.1になりました。
次の森田あゆみちゃんとの試合も楽しみです。
エラコヴィッチは今後が楽しみな選手ですね。
名前を見ると元々は東欧系ですよね。
ニュージーランドの選手って過去に遡っても誰も思い浮かびません。
ニュージーランド初(たぶん)の上位ランカーになる可能性大だと思います。

◇一番下のさおちんの写真は、2NDセットのブレイクされたゲームの時だったと思います。
 いや、チャンスが有りながらブレイク出来なかった時だったかな?
 ちょっと珍しい写真なので載せてみました。


◆Yan-Ze XIE(CHN) def. Leanne BAKER(NZL) 6-3 6-3
これはこの日、唯一、写真を撮れなかった試合です。
センターコートを除けば会場入り口から一番近いコートだったので、後で撮ろうと思ってたんです。
いつもアザーコートをひと通り周ってから、最後にセンターに行くからです。
センターコートに行きがてら撮るつもりでした。
スコアを見ると、他のコートよりは競ってたし。
しかし、上の2試合を見ていて、そろそろこっちに向かうかって思った時に突然の終了。
あー、最初に撮っとけばよかった・・・。
試合自体は、フラット系のXIEとスピン&スライス系のベイカーって感じで面白かったです。
ただ、ミスはお互いに多かったかなー。
特にベイカーのバックハンドにミスが多かったかも。
XIEの勢いあるショットに押されて、スライスが浮いてネットを越えないのが結構有りました。
自分のミスの多さに、例によってふてくされてたのが遠くからも見えたし(笑)
全体としてはこんな感じだったでしょうかね。
近くで見てないので、詳細までは分かってませんけどね。


◆中村藍子(JPN) def. Yung-Jan CHAN(TPE) 6-3 3-6 6-3
こちらも楽しみな対戦でした。
見たのは2NDセットの大部分だったと思います。
Yung-Janが勢いついてた時ですね。
彼女は台湾ですが、最近の中国の選手と同じように、フラットドライブ系のショットでガンガン攻めるタイプです。
これが左右に入りまくり、藍子ちゃんを守勢にさせてました。
それでも何とか深く返球して、次に備えようとしてたんですけどね。
それを許さないようなショットを連発してました。
彼女はフォアよりもバックのほうが得意のようです。
彼女に聞いたわけじゃないですけどね。
(まー、当然ですけど(笑))
バックハンドのほうが強いショットを打てるし、コート中央のボールをバックで取る時が多かったように思います。
フォアもきちんと構えた時は強打が打てますが、ちょっと振られるとミスが出そうな感じに見えました。
この辺はこれから強化していくんでしょうね。
数年後が楽しみです。
試合のほうですが、その後はファイナルセットの終盤を見ました。
その時は既に藍子ちゃんの5−3。
(たぶん。)
そのまま藍子ちゃんが振り切って次のラウンドに進みました。



◆久松志保(JPN) def. Emily WEBLEY-SMITH(GBR) 6-0 6-2
これはほとんど一方的でしたね。
スコアもそうですが、内容が一方的でした。
ウェブリースミスは、やることなすことポイントにつながらず、何をしたらいいか分からなかったんじゃないでしょうか。
これは相性というのが大きいように思いました。
ウェブリースミスはスピン系のストロークを持ち味にしています。
打点は結構遅めです。
そこから大きなスウィングでスピンを掛けていきます。
これが志保ちゃんには打ち頃のボールになってしまうのでしょう。
実際、高い打点からウィナーを取りまくってました。
なので、もっと深く打たなきゃいけないと思ったのでしょう。
アウトミスも多かったと思います。
でも、そうやって深く打ったショットも、ベースライン後方からウィナーを取られてしまうんです。
また、ウィナーにはならないまでも、次が甘くなってしまうようなショットだったりね。
あまりに何をやっても上手くいかないので、ネットに出たりもしてました。
こちらもあまり効果的ではなかったですが。
そんな感じで志保ちゃんの完勝でした。



◆Mi-Ra JOEN(KOR) def. 波形純理(JPN) 6-0 6-4
これも楽しみでした。
だけど純理ちゃんは全く思い通りに行かなかったでしょうね。
特に1STセットは。
ミラジョンのショットが凄く早かったり重かったりにはあまり見えないのですが、ロングラリーの最後に純理ちゃんがミスをしてしまうんです。
まー、これは外から見た感じなので、実際は分かりませんが。
ただ、コースの打ち分けの上手さと深さは有ったと思います。
これで少しづつ追い込まれてしまうんでしょうか。
それから、打つときの上半身の動きの差は感じました。
ミラジョンはあまり動いてるようには見えませんが、純理ちゃんがかなりモーションが大きいです。
なので、ミスショットも出やすいんでしょうね。
こればっかりはプレイスタイルなので仕方有りませんけど。
印象的だったのは、1STセットを0−6で落とした後の純理ちゃんです。
自分のチェアでタオルで顔を覆ってしばらく動きませんでした。
自分に腹が立っていたのか、1ゲームも取れずにショックだったのか。
分かりませんが、次に何をしようか必死に考えていたことは間違い有りません。
2NDセットはあまり見てませんが、ゲームを取れるようになったようですね。
次に見たときは、2NDセット5−4で純理ちゃんのサーブでした。
このサーブを落としてミラジョンの勝利が決まりました。
今日はあまり思い通りにいかなかったようですが、色々と経験を積んで次に期待したいと思います。



◆Jane O'DONOGHUE(GBR) def. Napaporn TONGSALEE(THA) 5-7 6-4 6-1
これはとても興味深い内容と結果でした。
全部ではないですが、それぞれのセットをところどころ見てました。
ダブルスを除けば、最後まで残ってたシングルスの試合だったってことも有ります。
まず1STセット序盤は、昨日と同じようにナパポーンのフラットショットが入りまくってました。
スコアは1ブレイクUPか2ブレイクUPだったかな?
プレイスタイル的にも、彼女はやりやすかったように思います。
下からスピンを掛けるO'DONOGHUE(読み方分からず)に対して、高い打点から打ち下ろすナパポーンという感じでしたから。
ナパポーンのボールが低いから上から打てないというのも有ったでしょうね。
見ていて、こりゃストレートで終わるなって思ってました。
しかし、今日のナパポーンは昨日と違ってミスも多かったです。
O'DONOGHUEのサーブをウィナー連発で簡単にブレイクした後、自分のサーブをミスの連発で落とすのがかなり有りました。
1STセット終盤は見てませんが、そういう感じでこのスコア(7−5)になったのでしょう。
2NDセットもナパポーンがウィナー連発でリードしてました。
2ブレイクアップにするチャンスも結構有ったはずです。
O'DONOGHUEは、そこを何とか凌いでました。
はっきり言って、あの展開だと諦めてもおかしくないですよ。
いや、プロの試合で完全に諦めてしまうって事は無いと思いますが、それほどのナパポーンの勢いでした。
しかし試合って分からないものですね。
そうこうしてる内にナパポーンのミスが増えてきます。
もうちょっと丁寧にやれば良いのにって見てるこっちが思ってしまうぐらいでした。
O'DONOGHUEは薄氷を踏みながらも、相手のミスに助けられてゲームを取り始めます。
たぶん、3、4ゲームは連取したんじゃないでしょうか。
その辺は遠目からしか見てないんですけどね。
そして、次に見た時は既にファイナルセットに入ってました。
ちょうど第一ゲームか第二ゲームだったかな?
ナパポーンのサーブでしたが、彼女はこれを落としました。
これはヤバイ雰囲気じゃないのかい?って思いましたが、案の定、その通りの結果になりました。
こうなると、プレイスタイルが逆に作用しますよね。
フラット系のナパポーンはコートに入れるのも苦労して、スピン系のO'DONOGHUEは思い切ってラケットを振り回して相手を振ることが出来ます。
ファイナルセットは序盤しか見てませんが(センターコートにいたので)、少しして戻るとO'DONOGHUEが外でランニングしてました。
あれ、もう終わっちゃったのかな?って感じでした。
たぶん、ファイナルセットはあっという間だったんでしょう。
あれほど絶好調だったナパポーンが崩れてしまったのは、やはりランキング通りということでしょうね。
昨日のテニスがいつも出来てればTOP100は間違いないと思いますから。
同じような重いフラット系のショットを持っていながら、同じタイのタミーとの違いはそこなのでしょう。
タミーも好不調は大きいと思いますが、あれほどでは無いと思います。
それ以外にも要因は有るかもしれませんけどね。
色んな要素が絡み合い、とても興味深く面白い試合でした。



◆森田あゆみ(JPN) def. Lauren BREADMORE(AUS) 6-4 6-1
これは俺が試合前に予想した通りの展開でした。
こういうことって、まず無いんですけどね(笑)
重いスピン系のソフィーに勝ったあゆみちゃんなので、ソフィーよりも回転量が多いブレッドモアには完勝するだろうと思ってました。
予想通りだと思ったのは、一方的になり始めた1STセット終盤から見たってことも有りそうですけどね。
2NDセットは6−1ですが、内容的にはベーグル勝利と言ってもおかしくないです。
とにかくブレッドモアはゲームどころかポイントを取るのも苦労してました。
深いボールを打っても上から打たれてしまうんですよ。
同じコースに打ってると、ほとんどダウンザラインにウィナーを取られてました。
かと言って、不用意にコースを変えると、これまた高い打点からのクロス(というかアングルか?)が待ってます。
もちろん、ダウンザラインも有ります。
試合というか、まるで高い打点を打つ練習をしてるような感じでした。
ブレッドモアもループボールを打ったり、強打したりと色々と試みてましたが、ほとんど効果は無かったと言ってもいいです。
そんな展開で森田あゆみちゃんがQFに進みました。



◆藤原里華/小畑沙織(JPN/JPN) def. Monique ADAMCZAK/Daja BEDANOVA(AUS/CZE) 6-4 6-3
これはセンターコートで行われた最後の試合です。
スコア的には結構競ってますが、里華ちゃん/さおちんが負ける感じは全く有りませんでしたね。
常にスコアをリードしていて、内容的にも余裕が有りました。
競ってくれば、もう一段階プレイのレベルを上げることが出来る、という印象を受けました。
アダムザックとダーヤのペアも悪くはなかったと思いますけどね。
彼女達はアダムザックのサーブで面白い試みをしてました。
彼女はシングルバックです。
なので、バックの打ち合いにしたくなかったのでしょう。
アドサイドからのサーブの時は必ずI(アイ)フォーメーションをやってました。
そして、サーブを打った後はダーヤがアドサイドに移行、アダムザックがデュースサイドに移行という感じです。
俺が見た時は、アダムザックのアドサイドからのサーブの全ポイントでやってました。
アダムザックは去年の福岡ではサーブ&ボレーをしてたと思います。
でも、今回はあまりやってなかったですね。
どうしてなんでしょうね?
まー、コートがオムニだから、ストロークのほうが有効だろうとは思いますが。
でも、ダーヤはサーブ&ボレーをしてました。
ちょっと分かりませんが、何か理由が有るんでしょうかね。
そんな感じで里華ちゃん/さおちんが勝ちあがりました。



◆Chin-Wei CHAN/Yung-Jan CHAN(TPE/TPE) def. 中村藍子/吉田友佳(JPN/JPN) 6-2 6-3
これは1番コートだったかな?
上の試合とほぼ同時刻に行われてました。
センターも見てたので、あまり詳しくは見てません。
どんどん攻めてくるChin-Wei&Yung-JanのCHANペアに対して、友佳ちゃん/藍子ちゃんはチグハグになってしまったという印象でしょうかね。
台湾ペアはやることが少ないので迷いがなく攻めてきます。
それに対して、日本ペアは防戦一方になってた感じでした。
色んなことをやろうとしすぎたのかな。
これは結果論ですけどね。
上手くいかないから、色々やろうとしたってのも有るだろうし。
まー、たまたま見た時がそうだってだけかもしれません。
台湾ペアは同じ苗字ですが姉妹?
中国系や韓国系は同じ苗字が多いから分かりませんけどね。
Chin-Weiのほうは去年は髪が長かったですが、今年はバッサリ切ってショートヘアになってました。
最初、誰だか分かりませんでしたから。
こっちのが似合うんじゃないかな。
Yung-Janのほうは元気一杯って感じですね。
ポイント取ると大きい声でカモン!って叫んでます(笑)
試合前は日本ペアが勝つかなーって思いましたが、予想に反して台湾ペアが圧勝した試合でした。



今日はこれで終了です。
明日は仕事なので帰らなくてはいけません。
心残りでは有りますが・・・。
試合カードによっては土日も来ます。
明日のQFも楽しみな試合が多いですね。
誰が週末に残るのか、楽しみです。


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