ニッケ全日本テニス選手権 80th
NIKKE All Japan Tennis Championships 80th

本戦7日目 2005/11/19(土) vol.1  戻る トップへ


全日本選手権の本戦7日目に行って来ました。
オーダーと見ると、今日はセンターコートのみでした。
去年までは1番コートでも試合が有ったと思うんですけどね。
いや、去年は金曜日に雨が降ったからだったのかな。
色んなコートを動き回るのが好きなので、そういう点ではちょっと物足りなかったかも。
でも、試合をじっくり見るにはセンターだけのが良いです。
痛し痒いと言ったところか?
言葉の使い方が間違ってる気もするけど(笑)
昨日までは10時開始でしたが、今日の試合開始は11時でした。
会場に着いたのは11時半ちょっと過ぎだったと思います。
そろそろ試合に行きます。


◆森田あゆみ def. 米村知子 4-6 6-4 6-3

センターコートに入った時、第6ゲームが始まるところでした。
ゲームカウント2−3で、よねともちゃんのサーブでした。
今回の彼女は凄いですよね。
QFでトップシードの中村藍子ちゃんに7−6(4)、6−4。
SFでは第4シードの波形純理ちゃんに6−0、6−2。
TOP100に定着してきた藍子ちゃん、上り調子の純理ちゃんと共に好調な二人に勝ってきてます。
正直言って、昨日の段階では、決勝で純理ちゃんを見たかったんですよ。
彼女が大学生の時から試合を見てますからね。
でも、今日のよねともちゃんの試合ぶりを見て、勝つべきして勝ったんだなと思いました。
彼女の試合は何試合か見てますが、今日ほどスムーズにショットを打ってるのは初めて見ました。
前がそうじゃなかったと言うのでは無いのです。
何て言うんですかね。
ちからを使ってないのにキレるショットを打ってる感じでしょうか。
打点に入るのが早くなったんでしょうかね。
そんな感じで、先に攻めることが出来てました。
予測も良くて、動きも早かったですね。
取れそうもないドロップショットに追いついてポイントしたりしてました。
試合のほうは、1STセットは4オールから森田あゆみちゃんのサーブをブレイクして5−4としました。
この辺りから、ますます前述したような感じになってきます。
あゆみちゃんが呆然とボールを見送るシーンがかなり多かったです。
あゆみちゃんはラリーで先手が取れないんです。
自分のサービスゲームでも後手に回ることが多かったです。
そして、2NDセットの最初のサーブを落します。
その後は1ゲームキープしますが、その次をまたブレイクされます。
つまり、2ブレイクダウンです。
これは決まったなと思いました。
しかし、次の第6ゲームのよねともちゃんのサーブが0−40ぐらいになり、ブレイクバックされました。
第7ゲームのあゆみちゃんのサーブは、確か15−40とかになったはずです。
ここは素晴らしいショットで挽回し、あゆみちゃんがキープします。
今まで全く思い通りに打ててなかったあゆみちゃんですが、このゲームでショットにキレが戻ってきたように思いました。
逆に、よねともちゃんの振りぬきが悪くなってきます。
勝利が見えてきて緊張したんでしょうか。
サーブもサービスラインのかなり前にバウンドしてたし、ストロークも体重が乗ってない感じて浅くなってました。
この辺りを境に、二人のテニスの内容が逆転してきます。
あゆみちゃんがキレの有るショットを打ち込み、よねともちゃんがやっと返球する場面が増えてきました。
ホンのちょっと前までは逆だったんですけどね。
よねともちゃんの良いプレイばっかり目に付いて、あゆみちゃんの良いポイントは数えるほどでしたから。
内容が逆転してからは、それにしたがってスコアも逆転していきます。
結局、1−4から5ゲーム連取の6−4であゆみちゃんがセットを取り、ファイナルセットに突入します。
ファイナルの最初のあゆみちゃんのサーブは簡単にキープ。
第2ゲームは、よねともちゃんが久しぶりにキープします。
ここは彼女も集中してプレイしてました。
でも、調子はまだ戻ってない感じでしたね。
第4ゲームをブレイクされます。
ショットに体重が乗ってない感じなので、あゆみちゃんに叩かれてしまうんです。
2NDセットの序盤からすると、信じられない展開です。
ここまで内容が一変するとはね。
しかし、1−4となった第6ゲームから、ショットが深くなって体重の乗ったボールを打つようになってきます。
開き直ったというのも有るんでしょうか。
そこから、よねともちゃんが2ゲームを連取。
3−4で自分のサーブになり、タイに戻します。
ここは40−15ぐらいでリードしますが、またしてもブレイクされます。
ここをキープしてたら、分からなかったと思うんですけどね。
あゆみちゃんが5−3として、次のゲームをキープして勝利しました。
15才8ヶ月の優勝ということで、雉子牟田姉さん(15才4ヶ月)、沢松さん(15才5ヶ月)に次ぐ若さだとか。
凄いですよねー。
来年はもう出ないかもしれませんね。
ツアーに定着出来れば、きっとそうなるでしょうね。
よねともちゃんも、今日の絶好調の時のプレイがいつも出来れば、かなり上に行けそうに思いました。
これほど途中で流れがガラっと変わった試合も珍しいでしょうね。
目が離せない展開で、とても面白い試合でした。

◇今日は若い応援団もいました。
 最初は声出すのをためらってたようですが、途中からは声援もしてましたね。
 (最初は勇気いったと思う。)
 試合の終盤には野太い声(つまり男性)で、よねともちゃんにも声援が飛んでました(笑)

◇試合終了です。

◇NHKのインタビューが有りました。
 この後には両選手によるサインボールの打ち込みも有りました。

◇表彰式です。
 あゆみちゃんは優勝プレート以外にも色々な物を貰ってました。

◇記念撮影です。
 右上のあゆみちゃんの隣はメインスポンサーのニッケの社長さんです。
 (だったと思う。)
 社長、来年もお願いしますよ!
 あゆみちゃんが着てるのは、優勝者のみが着る事が出来るニッケ特製のブレザーです。
 左下は優勝プレートです。
 右下は東レのWCのプレート(?)だったかな。


◆今年から、フェドカップ代表で全日本を優勝した選手が引退する時、表彰することになったとのことでした。
 今、それに該当する選手は吉田友佳ちゃんしかいません。
 女子シングルスの表彰式が長引いて少し待ちましたが、選手仲間も駆けつけてとても良い表彰式になりました。
 表彰式に登場したのは愛ちゃんと里華ちゃんでした。
 あゆみちゃんとよねともちゃんも、そのまま表彰式に参加しました。

◇女子シングルスの表彰式を見守る友佳ちゃんです。
 VIP席は陽が当たらないのでかなり寒かったと思います。

◇表彰式です。
 盛田会長からプレートが授与されました。

◇そして花束の贈呈です。
 まず、決勝を戦った、よねともちゃんとあゆみちゃんから。
 続いて小浦監督からです。
 もう監督じゃないけど、ついつい小浦監督って書いちゃいますね(笑)
 続いて里華ちゃんから。
 最後は同級生だった愛ちゃんです。

◇続いてスピーチが有りました。
 友佳ちゃんらしい素直で誠実さ溢れるスピーチだったと思います。
 これって2週間以上経った28日の深夜に書いてます。
 詳細は既に忘却の彼方へ・・・。

◇全員で記念撮影です。
 里華ちゃんとよねともちゃんが見えないのが難点か・・・。
 手前は大会のディレクターの方でしょうか。
 写真撮ってる間、どいてくれーって思ってました。
 願いは通じませんでしたけど(笑)

◇表彰式が終わって退場するところです。
 まずは友佳ちゃんです。

◇続いて、愛ちゃん、よねともちゃん、里華ちゃん、あゆみちゃんです。


◆岩渕聡 def. 岩見亮 4-6 7-5 6-1

友佳ちゃんの表彰が終わってから、ちょっと休憩してました。
戻ってきたのは2ゲーム目でしたが、このゲームが長くてセンターコートの入り口でかなり待ちました。
同じような人が多かったらしく、出入り口には人が一杯でした。
しかも、出入り口の半分に柵が有ったので、出たり入ったりするのに凄く時間が掛かってました。
これじゃチェンジエンドの休憩中に椅子に座るのは不可能です。
この状態で主審に早く座って下さいって言われてもねー。
さすがに途中から柵は撤去されてましたけどね(笑)
というわけで、見たのは第4ゲームからです。
プレイを見て、まず思ったのは、岩見君のフォアハンド変わったのかな?ってことでした。
グリップがかなり厚くなったように思いました。
1ヶ月前のAIGで見た時は、そんなこと思わなかったんですけどね。
以前は、もう少し薄いグリップで、カウンター気味に打ってた気がするんですけど。
記憶違い、もしくは気のせい?
見た瞬間にグリップが違うって思ったので、気のせいってことも無いと思うんだけど。
でも、こんな短期間に変えるってのもかなり勇気が要ることだし。
グリップが変われば打点も変わるし、プレイスタイルも変わると思います。
特に攻められた時に違うように感じました。
今日は、そういう時にスピン気味に返球することが多かったと思います。
攻撃面で言えば、打点が前に取れるので良いのかもしれませんね。
但し、ミスショットは以前より増えた感じはします。
これは仕方ないでしょうね。
攻撃された時に返球しやすいのは薄いグリップですから。
ここまでグリップを変えたって前提で書いてますけど、実は変えてなかったりして・・・。
その時はごめんなさい(笑)
試合のほうは、全体的に長いゲームが多かったです。
試合序盤は岩見君が有利、後半は岩渕君が有利という印象ですね。
これは、岩渕君の調子によるところが大きいと思いました。
彼はライジングでダウンザラインに流したり、強打をクロスに打ったりと、早いタイミングで攻撃するのが得意だと思います。
前半は、これをことごとくミスしてました。
でも、それでもやりつづけてましたね。
1STセットは6−4で岩見君ですが、彼が圧倒したという印象はあまり無いです。
スコアも内容も岩見君が勝ってましたが、長いゲームが多く、それを彼が取ってこのスコアになったと思います。
2NDセットも途中までは同じ展開でした。
岩見君が最初の岩渕君のサーブをブレイクして、有利に試合を進めます。
4−2ぐらいまでリードしたように思います。
いや、5−3だったかな。
しかし、次をキープされた後にブレイクされました。
そこからはキープが続きますが、5−6の岩見君のサーブがブレイクされてセットオールになります。
この辺りから、試合序盤はミスすることが多かった岩渕君の早いタイミングショットが、段々と入るようになってきました。
オンライン気味のショットも入り始めてきました。
その流れで、岩見君の最初のサーブをブレイクします。
次はキープした岩見君でしたが、3回目のサーブもブレイクされて2ブレイクダウンになります。
ファイナルセットの岩見君はリターンに苦労してましたね。
アドサイドで左利き特有のスライスサーブでコート外に追い出される場面がとても多かったです。
そんな感じで少しづつ岩渕君に流れが傾き、ファイナルセットは1キープされただけで彼が勝利しました。
途中までは岩見君が勝つかなって思ったんですけどね。
岩渕君には、自分のショットが入れば勝てるという自信が有ったんでしょう。
そんな展開で岩渕君が明日の決勝に進みました。


◇vol.2へ続きます。

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