東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
本戦3日目 2004/2/5(木)
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東レ本戦3日目、行ってきました。
今日はキッズテニスが有って選手が何人か参加するというので、いつもより少しだけ先に行きました。
と言っても、10時半前後でしたが(笑)
(ちなみにキッズテニスは10時から。)
選手が3人は参加してましたが、遠目から見てたので誰だか分からず最後の挨拶でリーゼルと言ってたので、リーゼルだけは分かりました。
他には、沢松さんと雉子牟田直ちゃんが参加してました。
参加対象がかなり小さな子供だったらしく、内容的にはボールを打つというよりもボール遊びといった感じで子供達も楽しそうにしてましたが、選手達もノリノリでした。
特にリーゼルは子供達と一緒に大はしゃぎ(笑)
子供好きみたいでした。
こういうキッズテニスのイベントって男子選手がやると違和感ありありなんですが、女子選手(特に外国人選手)がやると全く違和感無いですね。
日本人選手などは、子供の目線で自分も子供に帰ったつもりでやるのは恥ずかしいのかもしれませんが、外国人の女子選手達からはそういうのを感じないせいかも。
◆杉山愛 def. Els CALLENS 6-3 6-3
ポストマッチインタビューによると愛ちゃん、ちょっと前に高熱を発していて棄権も考えてたようですが、試合では全くそれを感じさせませんでした。
彼女の試合を生で見るのは去年のAIG以来ですが、あの時は不調だったせいも有りますが明らかにプレイの質が変わったように思いました。
具体的に言うと、打つ瞬間のタメが出来てるというか、一瞬の間が有ってから打ってる感じでした。
これはチャンスボールだけではなく、相手に攻められてる時にも感じました。
いやー、安定感出てきましたね、愛ちゃんも!
好調なカレンス相手なだけに試合前はちょっと心配でしたが、数ゲーム見ただけで今日は大丈夫そうだと思いました。
(そうは言っても試合では何が起こるかわかりませんけど・・・。)
俺が見た試合で、愛ちゃんがランキングに関係なくホントにTOPだなーと感じさせられたのは、フィラデルフィアのアメリー戦ですね。
あの試合を見て物凄く驚いたんですよ、愛ちゃんのフィジカル面の充実に。
ホントに目が点になるというか、別の選手を見てる感じでした。
あの試合は1STアップの2ND5−1からの敗戦でしたが、2NDのタイブレイクでのマッチポイントも全て自分から取りに行ってました。
3ポイントともアメリーのスーパーショットでしのがれたわけですが、TOP選手同士が本気で戦って試合の流れやメンタル面の上下などのわずかな差で決着が付いた試合だと思いました。
明日はマギーとですが、確か最近は連勝してたと思います。
今日の出来だったら大丈夫でしょう!
◇後でGAORAで放送された試合を見ましたが、テレビだと打つ瞬間のタメって分かりませんね。
生で見たときはあんなにハッキリ分かったのに。
たぶん、見る角度にもよるんでしょうね。
こういうことが有るから生観戦は止められません(笑)
◆Tatiana PANOVA def. Elena DEMENTIEVA 7-6(5) 6-3
パノワ姐さん、復活ですね!
怪我(?)で去年1年は棒に振った感じですが、その前はあの体格で20位〜30位をキープしてましたもんね。
デメちゃんの強打があまり炸裂しなかったのも有りますが、それはパノワの配球の上手さだと思いました。
パノワに強打されるわけじゃないんですが、とにかくデメが構えて打てるボールが少ないんです。
バック側に深いボールやフォア側へのアングルショットなどで、デメの回り込みのフォアを封じ込め、あとは持久戦に持ち込んで拾いまくってました。
そんな感じなので、特に2NDセット以降はデメちゃんのボールがパノワのラケットを弾くようなシーンはほとんど無く、逆にパノワが攻勢に出るポイントが多かったように思います。
1STセットのタイブレイクの最後のポイントがコードボールだったのも、デメのメンタルには影響したんでしょう。
ホント、がっかりしてましたから。
明日はドキとですね。
パノワが勝ちそうな気がしてるのは俺だけでしょうか?
◆Chanda RUBIN def. 森上亜希子 7-5 6-7(3) 6-3
チャンダはあまり調子よくなさそうなだけに、アッコは惜しかったですね。
1STセット53だっただけに、ここを取りたかったです。
実際、セットポイントも何本も有ったし。
2NDセットも序盤はアッコがリードしてましたが、チャンダは途中から無理打ちしなくなったように思います。
これで凡ミスが減って、ゲームが取れるようになった感じです。
アッコの周り込んでのフォアハンドはかなり強烈ですね。
これで何本もウィナーを取ってました。
ファイナルセットは、序盤のリードを保ってチャンダがそのまま勝利しました。
この試合の最中に、アリーナ最後部から人が落ちるという事故が発生しました。
チェンジエンドの休憩に入った直後でちょうどアリーナから出ようとしてたんですが、男の人の悲鳴とともに凄い音がして、回りの人も何事が起きたのか?と騒然としてました。
落ちた方は女性だったようですが、どうもアリーナの床がずれてそこから落ちたようです。
悲鳴は連れの男性の方のようでした。
落ちた場所では応急処置みたいのをしていて外から見えないように囲いのようなものがされましたが、連れの方が「どうか写真は撮らないで下さい」とお願いしてるのに、報道陣らしき人がそういうわけにはいかないと静止を振り切って写真を撮ってました。
こういう場面に遭遇したのは初めてですが、普通の人の神経では報道カメラマンになれないと思いました。
自分だったら絶対無理ですね、あの場面で写真を撮るのは。
その後は警察や報道陣など、様々な人たちが来てました。
俺も少したってからアリーナから出て行く時に、TBSの方から「状況を聞きたい、顔は出さなくて良いですから」と言われましたが、そんな気分じゃなかったのでお断りしました。
後のニュースを読むと全治1週間、命に別状無しとの事で安心しました。
◆Venus WILLIAMS def. 小畑沙織 6-3 6-4
初来日のヴィーナスの注目度は凄いものが有りました。
その前は休憩中な感じで空席も有りましたが、ほとんどの人が自席に戻ってたようでした。
さおちんは緊張気味な感じでしたね。
ヴィーナスも絶好調には程遠い感じでしたが、あの1STサーブにはみんな驚いてましたね。
実際、女子の試合の生観戦であんなに早いサービスを見たのは、たぶん初めてだと思います。
何しろリターンが上手いさおちんが返球できないんですから。
2NDセットはヴィーナスの出待ちだったんで見てませんが、あまり時間はかからず終ったようです。
さすがヴィーナスといったところでしょうか。
出待ちのサインの人だかりも他の選手とは比較にならないぐらい多く、テレビカメラが控え室側までついて来るのも初めて見ました。
たぶん、ヴィーナスが好きというよりは有名人のサインが欲しいって感じなんでしょうが、物凄い注目度でした。
ちなみに、2NDセット初めのほうから出待ちしてましたが、サインGETは失敗に終りました。
明日、再挑戦です。
◆Magdalena MALEEVA def. Laura GRANVILLE 6-1 6-3
これはマギーがスコア的にも内容的にも圧倒してた試合ですね。
マギーの場合、強打で圧倒する感じではないのですが、配球の勝利というかカウンターが上手いんですよね。
ボールがラインやコーナーに吸い込まれる感じで、次々とウィーナーを取ってました。
これは相手選手からしたらストレス溜まりそうですね(笑)
まだ、ドカンとやられるほうが納得行きそう。
◆Jelena DOKIC def. Janette HUSAROVA 7-6(7) 6-7(2) 6-1
何と言うべきか、ドキッチの一人相撲な試合でした。
ウィナーも多いがエラーも多い展開で、途中でキレかかる感じも度々見せて、本格復活はまだ先か?と思いました。
1STセットはあまり見て無いのでわかりませんが、2NDセットは何回もリードしながら、その度に挽回されてフサロワに取られました。
明日は、試合巧者のパノワですが非常に心配です。
今日の出来では間違いなくパノワ姐さんにやられそう・・・。
◆Lindsay DAVENPORT/Corina MORARIU def. Liezel HUBER/杉山愛 6-4 6-2
リンジー&コリーナ、はっきり言って強すぎます。
リーゼル&愛も序盤はかなり良いポイントも有って、これは良い線行くかも!と思いましたが、1STセット4オールの愛ちゃんサービスゲームで、ダブルフォルトが絡んでこれを落すと、一気にリンジー&コリーナに流れが。
特に、コリーナのバックハンドのダウンザラインへのリターンとポーチが印象的でした。
リンジーは、リサとのペアよりもコリーナとのペアのが良いんじゃないかなー。
リンジーも良いプレイしてたと思いますが、何故かほとんど印象に残って無い(笑)
リーゼル&愛は、リーゼルが動けてる時は綺麗にポイント取るんですよね。
試合前半は、かなりポーチなどに動いてポイント取ってました。
後半はリーゼルが動ける展開じゃなく、逆にコリーナに出られる展開でした。
試合全体を通して、リンジー&コリーナは全く危なげなく勝った感じです。
試合後の愛ちゃんは憮然とした表情で引き上げていきました。
自分のダブルフォルトで流れを断ち切った感じだったので、かなり悔しかったのかも。
明日のシングルスで頑張って欲しい。
◆Martina NAVRATILOVA/Lisa RAYMOND def. Rita GRANDE/Janet LEE 6-2 7-6(4)
マルチナ&リサは初めて見ましたが、調子に乗ってる時は強いですね。
ボレーも強打ではなく角度を重視したプレイなので、気持ち良いポイントが続きます。
でも、ちょっと歯車が狂うと同系列のプレイスタイルなので、歯止めが効かなくなるかも、と思いました。
1STセットは簡単に取りましたが、2NDセットは一進一退の展開でした。
今日の調子では、リンジー&コリーナやヴァージニア&パオラには勝てなそうに思いましたね。
この後、調子を上げて優勝を狙ってもらいたいです。
マルチナを東レで見るのは、約10年ぶりでしょうか。
最後の94年はちょっとあまり記憶に無いのですが、その前の2年続けてガビーに決勝敗退した年や、シュテフィにフルセット勝ちして決勝でラリサに完勝した年など、今でも思い出せます。
(これらは、会場で見てました。)
まだまだやってもらいたいですが、今年で最後とのこと。
残念ですが、今年一杯、頑張って欲しいです。
でも、マルチナが復帰してからの発言で、いつまでプレイするっていう発言って、何回も有ったような気がしてるんですが。
今回もまた延長してくれると良いんですけどね(笑)
◆Cara BLACK/Rennae STUBBS def. Maria VENTO-KABCHI/Angelique WIDJAJA 2-6 6-2 6-2
ダブルスってほとんど放送が無いので、見たいペアはたくさん有ったんですが、そのひとつが実現しました。
マリアベント&アンジーって去年辺りから良い成績を上げてますよね。
何で強いんだろう?って思ってました。
これは、ちょっと前のデメ/フサロワや去年のリーゼル/マギーなども同じです。
マリアベント&アンジーですが、コートを広く使ったダブルスが持ち味って気がしました。
ロブが上手く、なおかつマリアベントのコースを突いた配球とアンジーの強打が緩急のようになってるのも良いのかもしれません。
レネ&カーラが、ネットでミスさせられるポイントがホントに一杯有りました。
試合を全部見たわけじゃないのですが、印象だけだと、「エッ、レネ&カーラ、どうやって勝ったの?」って感じです。
上に下に左右にと見事にボールを散されて、カーラのミスも多く、あのダブルス巧者のレネがバランスを崩されるシーンがたくさん有りました。
レネは、カーラとの息も今ひとつな感じを受けましたが、しばらくは固定ペアで行くんでしょうか?
去年のボヴィナとのペアを見てるせいか、どちらかというとレネはハードヒッターと組んだ方が良いのでは?と思います。
これは、マルチナやリサも同じです。
違うタイプの選手が組んだ方が、大崩しないでしょう?、たぶん。
そう考えると、明日出てくるリホ&マギーはちょっと不気味です(笑)
いったいどんなダブルスなのか?
タミー&ウィーネとともに楽しみです。
ポストマッチインタビューのさおちんのところ、笑いました。
「鼻声ですが、風邪でも引いてるのか?」って質問で、「もともとこういう声なんです」とさおちん(笑)
テニスマスコミじゃなくて一般マスコミでしょうが、選手も大変だねー(笑)
それから、今日のサイン会ですが(Yさんありがとう!)ちょっとだまされたような感じで棒に振ってしまいました。
最初は3時からって書いてあったんで、3時に行くと3時半に変更になってました。
3時半に行くと、時間未定に変更に。
次に4時ぐらいに行くと、サイン会は終了しましたと張り紙が・・・。
いったい何なんだ?と思いましたよ。
たぶん、3時40分とか45分に始まったんでしょう。
あー、誰だったんだろう、今日のサイン会って。
気になる・・・。
後で知ったのですが、この日のサイン会はダニエラだったようです。
労さずGETできるチャンスだったのに、大ショック!!!
あー・・・。
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