東レ パン・パシフィック・オープン
Toray Pan Pacific Open Tennis
予選2日目 2004/2/1(日)
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予選2日目です。
久しぶりの里華ちゃんを見たかったですが、会場に着いた時には既に次のアッコの試合が始まってました。
残念・・・。
◆森上亜希子 def. Severine BELTRAME 6-2 6-4
今日もアッコの好調さが光った試合でした。
ベルトラメはシングルバックハンドの選手ですが、スライスでの返球する場面が多かったです。
返球させられるというべきでしょうかね。
それでも、2NDセット序盤は結構競った展開でしたが、終盤は力尽きた感じですね。
前から興味が有ったんですが、今日はアッコのリターン時の握り方を注目して見てみました。
まず、構えてる時は普通のシングルハンドの選手などと同じようでした。
右手でラケットの先端を握って、左手はスロート部分を軽く握ってラケットをくるくる回してました。
そして、相手のサーブのコースを読んだ瞬間にフォア側だったら右手を自分側に、バック側だったら左手を自分側にして両手で握るんです。
これってかなりの離れ業(?)ですよねー。
長年の経験によるのだと思いますが、たまーにコースを読み違えた時も有りました(笑)
でも、あの短時間によく出来るなーと思いましたよ。
◆Julia VAKULENKO def. 中村藍子 6-4 6-2
バクレンコは、去年か一昨年のUSオープン(たぶん)でリンジーと対戦した試合を見た覚えが有ります。
その時も良いショットを打つけど大味な選手だなーと思いましたが、今日はさらにその印象が強かったです。
ポイントの大部分がバクレンコのウィナーかミスで、藍子ちゃんはやりにくかったんじゃないかな。
サービスも棒立ちのような状態から打つんですが、これがフォームからは想像つかないぐらい早いんです。
それでも、1STセットはバクレンコ54までオールキープでしたが、ここのサービスを藍子ちゃんが落すと流れは完全にバクレンコに傾きました。
2NDセットは、1STセット以上にミスを気にせず打ち込むバクレンコのフラット系の速球を、返球しきれないでミスをする展開が多く、40(50かも)まで差が開きました。
そこで突然、バクレンコのサービスが入らなくなり藍子ちゃんが何もしないでブレイクしましたが、こういうのも集中できにくいですよね。
こんな感じで、どちらがポイントを取る取らないに関らず全て相手がポイントを支配してる感じで、選手としたらこんなにやりにくい状況も無いでしょう。
負けた後も自分に納得が行かなかったんでしょう、目を真っ赤にして控え室に戻っていました。
◆Bethanie MATTEK def. Wynne PRAKUSYA 6-1 3-6 6-0
1STセット簡単に落としたウィーネちゃんですが、やはりというか2NDセットは違う展開となり取り返しました。
彼女の試合ではホント多いんですよね、このパターン。
試合の中盤以降は集中が落ちてくるのか、相手にミスが増え始め、各ゲーム小差ながらも確実に取っていく感じです。
相手のボールに慣れてくるのも大きいんでしょうね。
ファイナルセットは、ウィーネサーブの第2ゲームの40−15で、彼女のショットをアウトとオーバーコールされました。
これをきっかけにサーブを落としたのが、結果から考えると敗因でしょう。
あのオーバーコールが無ければ、1ゲームオールになってたわけだから。
各セット、先手必勝パターンの試合でした。
◆Rita GRANDE def. Katalin MAROSI 7-5 6-1
これは今日一番面白かった試合でした。
マロシはバックハンド両手打ちの選手ですが、スライス系のショットも上手かったです。
スライスアプローチやボレーも多用していて上手い選手ですね。
ドロップボレーも多用していて、テクニック系の選手だなと思いました。
1STセットはかなり拮抗した展開でしたが、5オールからマロシのサーブをリタがブレイク。
そのまま、セットを取りました。
リタのバックハンドスライスはかなり有効ですね。
これとマロシがネットにかけるシーンが度々有りました。
昨日のフサロワの時も思いましたが、リタやフサロワなど今はランキングが下がっていても、かつて上位にいた選手は競っていても、どこかしら余裕が有るように感じます。
まあ、結果から考えるとという気もしますけどね。
でも、たぶんですが、競ってる状態で、相手はプレイのレベルがMAX、自分は8割前後といった感じなのでしょう。
◆Els CALLENS def. 不田涼子 6-3、6-2
涼子ちゃん、かなり頑張ったんですけどね。
スコアは簡単ですが、各ゲーム、特に序盤はデュースゲームが多く、かなり競った展開でした。
カレンスの調子の良い時は、上体がぶれずに背筋がピンと立っていて軸がしっかりしてる状態だと思うんですよ。
(この状態で打たれるとかなりキツイ。)
それを崩す事に、ある程度は成功していました。
でも、後半に行くに従ってカレンスのウィナーが多くなってた感じですね
涼子ちゃんが良いショットを打っても、それをさらに凄いカウンターで返されるなど、メンタル的にもガッカリさせられる場面が多くなっていました。
まあ、あのコートでは仕方ないというしかないでしょうね。
思った以上に頑張ったと思いますよ、涼子ちゃん。
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