AIG OPEN 2004
AIG Japan Open Tennis Championships
本戦6日目 2004/10/9(土) Vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆Jiri NOVAK (CZE) def. Lleyton HEWITT (AUS) 6-4 4-6 6-2
これは、終始ノヴァークが有利な展開でしたね。
今日は彼のフラット系のサーブやストロークがよく入りました。
1STセットは6−4ですが、それ以上に差を感じた展開でしたね。
特にフォアもバックもダウンザラインが強力で、ヒューイットもかなり返球してましたが甘くなり、次で決められる場面が多かったです。
フォアの逆クロスも良かったですね。
ノヴァークの場合、ジャンプして打つ感じでは無いんですが、身体の勢いをぶつけるようなこのショットには威力が有りました。
でも、ヒューイットもかなり頑張りました。
2NDセットはよく取ったと思います。
苦しいながらも自分のサービスは何とかキープして、小さなチャンスを活かしてセットを取り返しました。
この辺は、やはりトップ選手ですね。
ファイナルセットは、序盤でまたノヴァークがブレイクします。
そして、ノヴァーク3−1のデュースで中断します。
理由は、何と雨漏りです。
その少し前からボールパーソンがコートをタオルで拭いたりしてましたが、とうとうそれでは間に合わずに中断です。
2年前の台風の時も雨漏りは有りましたが、あの時はこんなに長く中断してたかなー?
中断までは無かったような気がしますね。
時間見て無いので分かりませんが、今日は30分ぐらいは中断してたでしょうか?
観客席では傘を差してる場所も有りました。
それほど凄い雨だったということですね。
後の説明によると、横風で雨が入ってきたようです。
ただの大雨では問題ないのですが、その為に雨漏りは発生したようですね。
その後もコート以外で多少は雨漏りしてましたが、コートが乾いていれば続行する、コートに雨漏りが有れば降雨中断と同じ扱いということで試合が再開されました。
再開直後の2ポイントをノヴァークが取って4−1。
そのままノヴァークがリードしたまま6−2で勝ちました。
◇この微妙なスコアでの中断、そしてコート上です。
写真撮ってませんが、アリーナ席(入退場口に近いコートサイド側)の人達は傘を差してました。
入退場口と反対側の真ん中のラインジャッジの場所も多量の雨漏りが有ったようです。
こちらは試合再開してからもポイントごとに拭いてました。
それでも選手達は文句も言わずに試合してました。
WBなどで雨には慣れてるとは言え、かなりの精神力がないとキツイですね。
◆Jennifer HOPKINS/Mashona WASHINGTON (USA/USA) def. 藤原里華/小畑沙織 (JPN/JPN) 6-2 6-3
序盤は結構競ってました。
でも、ちょっとづつ差が付いてく感じでしょうか。
特にさおちんの動きがいまひとつなようでした。
里華ちゃんは良い動きでしたが、最後にさおちんのミスでポイントを落す場面が多かったように思います。
ホプキンス/ワシントンもミスは有りましたが、サーブが強力でした。
ピンチはこれで凌いで、競いながらもゲームを取ってました。
2NDセットの序盤に流れが来たんですよね。
ここを取りきれなかったのが痛かったです。
最後までこういう感じでしたね。
◆Jiri NOVAK/Petr PALA (CZE/CZE) def. Jarkko NIEMINEN/Graydon OLIVER (FIN/USA) 7-6(3) 3-6 6-3
これは面白い試合でした。
ノヴァークは昨日もでしたが、シングルスも残ってるのにダブルスもヤル気十分でしたね。
終ったのが11時半ぐらいでしたが、最後まで集中してプレイしてました。
パラの反応も良かったです。
彼は大きいですが(たぶん190cm以上)、早いショットに対する反応はとても早いです。
逆に遠いボールのほうが苦手な感じで。
普通は逆のように思いますけどね。
ニーミネンはリターンが良い選手でした。
2NDセットは彼のリターンで取ったと言っても過言ではないです。
腰をしっかり落として、身体の軸のちからを使ったリターンのようでした。
ちょっと表現が見つからないので、分かりにくいですが(笑)
これが凄く速いんですよね。
これでノヴァーク/パラのラケットを弾く場面がかなり有りました。
オリバーはショットはそれほど速くないですが、全体的に良い選手でした。
彼らの若々しいプレイと、ノヴァーク/パラの落ち着いたプレイで、引き締まった良い試合でした。
ファイナルセットは、中盤にニーミネン/オリバーがちょっとしたミスでブレイクされます。
これが響き、ノヴァーク/パラが勝利しました。
◇そして試合終了です。
この時点で既に10時ぐらいだったと思います。
にも関らず、後ろに少し写ってますが、観客は結構残ってましたね。
◆Jared PALMER/Pavel VIZNER (USA/CZE) def. Yves ALLEGRO/Michael KOHLMANN (SUI/GER) 7-6(3) 6-7(5) 7-5
これは緊迫感有る非常に引き締まった試合でした。
まず、どちらかのウィナーで決まる展開で、凡ミスが少なかったです。
これは終盤に行けば行くほど、その展開でした。
なので、誰が良いプレイをしたというのではなく、4人ともゾーンに入った状態って感じですかね。
1STセットは、パーマー/ヴィズネルが1ブレイクアップの5−4でサーヴィング・フォー・セットでしたが、ここを落としてそのままタイブレイクへ。
タイブレイクはポイントを重ねたパーマー/ヴィズネルが取ります。
2NDセットは、途中でマッチポイントが有りましたが、オールキープでまたしてもタイブレイクへ。
ここはアレグロ/コールマンが先行しますが、土壇場でパーマー/ヴィズネルが追い付きます。
その後は競いながらも小差でアレグロ/コールマンが取ってファイナルセットへ。
この時点で、既に11時40分ぐらいでした。
今日は車で行ってホントに良かったです。
電車だったら、たぶん最後まで見られませんでしたからね。
4人の引き締まった試合、そして200人ぐらい残った観客の熱い視線と拍手で、とても熱のこもった試合になりました。
はっきり言って、午前中のシングルスよりも選手はやりやすかったんじゃないかな。
おざなりの拍手とかではなく、ホントに感動した拍手だから。
こんな感じで、選手と観客の間合いが最高の状態でファイナルセットへ。
彼ら4人に共通してますが、走らされた時のハーフボレーはホントに上手いです。
しかも速いショットに対するハーフボレーですからね。
こういうショットに対する時は、この打ち方って感じで、もう身体で覚えてるんでしょう。
それと、無理にローボレーにはしないようでした。
下手に前に突っ込むよりも、浮かずに着実に返球して次に備える感じでしょうかね。
これはテクニックに自信が有るから出来ることでしょう。
試合のほうは、終盤にちょっとしたミスが重なりパーマー/ヴィズネルがブレイクします。
アレグロ/コールマンは相当悔しそうでした。
特にアレグロは大声を上げてたし。
最後はそのままキープが続き、パーマー/ヴィズネルがロングゲームを制しました。
終ったのは12時半ぐらいだったでしょうか。
2日間に渡る熱戦を見れて、テニスファン冥利に付きました。
これは後々、語り草になるに違いないです。
ナイトセッションで5セットマッチが無い日本で、12時越える試合がこれからそうそう有るとは思えないし。
パーマー/ヴィズネルと修造君は旧知のなかのようで、試合後も色々話してました。
ヴィズネルは34歳とのことですが、プレイは絶好調でまだまだやるでしょうね。
パーマーは29歳で、最近結婚して子供も産まれるとのこと。
ますます頑張ることでしょう。
まれに見る好試合で、観客が飽きる事のない大熱戦でした。
◇試合に集中してたせいか、意外に枚数を撮ってません。
前の試合のほうが良い写真は多いです。
◇試合の終盤に撮った写真です。
向こう側にも観客が結構残ってますが、VIP席のこちら側の方が残ってたと思います。
もちろんコードサイドにも結構居ました。
時間を考えれば、10人とか20人でも全然おかしくないですけどね。
◇そして、試合終了です。
◇ダブルスで2時間25分は凄い長いと思います。
でも、長さは全く感じなかったです。
◇サインをするパーマー。
ヴィズネルもですが、かなりの長時間サインしてました。
今日はホントに長時間、会場にいました。
12時間以上ですからね。
まー、こんなことは滅多に有るもんじゃないし、これはこれで後々話しの種になりそう(笑)
試合も面白かったしね。
明日はいよいよ最終日です。
どの試合も面白そう。
楽しみです。
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