福岡国際2004
ITF Women's Circuit $50K / Fukuoka International 2004
最終日 2004/5/9(日)
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今日は決勝です。
ホントは昨日で帰るつもりだったんですが、1日伸ばして大正解でした。
今日は観客も昨日までの数倍は入っていました。
子供も多かったので、常に騒がしい雰囲気では有りましたけど。
でも、「常に騒がしい」≒「あまり気にならない」、というのは有ったと思います。
東レの会場のようにシーンとしてると物音ひとつが凄く気になりますが、今日みたいな感じだと選手もそれほどは気になっていないようでした。
まあ、静かにしろと言っても、子供相手なだけに無理だと諦めてたのかもしれませんけどね(笑)
◆Ana IVANOVIC def. Jarmila GAJDOSOVA 6-2 6-7(4) 7-6(4)
今回からファーストネームで行きます。
(スコアでフルネーム書いてるから、いくらなんでも分かるでしょう?(笑))
結果としてはアナが勝ちましたが、ジャルミラ(ジャーミラかな?)も今日は勝ちにきていたのが分かりました。
どうすれば勝てるのか、コーチとよく話し合ってきたと思わせるプレイを見せてくれましたね。
彼女の一番の武器はフラット系のスピードのあるストロークですが、これをどうやったらより活かせるか、そして相手に気落ち良くプレイさせない、というのがテーマだったのかな?
そんなわけで、アナファンのjetsさんには悪いですが、今日はジャルミラ側に立って試合を見てしまっています(笑)
もちろん、アナも今回の岐阜&福岡で、好きな選手、かつ今後が気になる選手の仲間入りです。
1STセットは6-2とスコア的には簡単ですが、はっきり言ってどちらが取ってもおかしくない展開でした。
ジャルミラとしては、今日はどれだけミスショットを減らせるか、というのも重要だったでしょう。
今までの試合ではリターン時も強打してましたが、今日はスピードを落としても深く返球しようとしてたように思います。
そして、2NDサーブになると一転して強打、もしくは引き付けて際どいコースを狙う、という感じでした。
もつれたゲームも多かったですが、各ゲーム小差でアナが取る形となり、6-2でアナが先取です。
2NDセットに入ると、ジャルミラは1STサーブで意識的に緩いスピン系のサービスを多用してきました。
4、5本連続して打った時も有りました。
そして、急に早いサービスを打つのです。
アナとしては、早いサービスを待ってたら遅いサーブ、またはその逆などでリターンミスが結構有りました。
でも、遅いサービスの為に時々はリターンエースを食らう事も有ります。
そういう時でも、ジャルミラは納得したようにうなづいて、次のポイントに移ってました。
この作戦を取る以上、何本かはリターンエースを打たれるということは、コーチにも言われてたんでしょうね。
ストロークのラリー中は、ドロップショットをかなり打っていました。
エッ、ここでネットダッシュ?、というような場面でネットに着いたりもしていましたね。
どちらもあまり成功してなかったですが、アナの調子を乱すことには成功したようです。
どちらかといえばエラーの少ないアナですが、今日は2NDセット以降、自分からのエラーをたくさん犯していました。
岐阜のSFでも成功していた、アングルショットも要所で使って効果的だったようです。
そんな感じで、ジャルミラは相手のエラーを引き出したり、また、体勢を崩したアナが打った甘いボールをオープンコートに楽々と打ってポイントしていました。
でも、アナの方もそう簡単には引き下がりません。
得意のコートカバリングでボールを拾い、ジャルミラの逆を突くカウンターショットを今日もかなり打ってました。
2NDセットは、ジャルミラが先行してアナが追い付く展開でしたが、タイブレイクで先にポイントを続けたジャルミラが取ってセットオールになりました。
ファイナルに入ると、アナのエラーが増えてきます。
ジャルミラが一転して強打を増やしてきたせいもあるかもしれません。
ラケットを弾かれるような感じでのアウト、またはネットが多く、フラストレーションが溜まるのか、無茶打ちのようなショットでもエラーも有りました。
そんな感じでジャルミラが5-3とリードしました。
ここでジャルミラが最も恐れてた展開(たぶん)になります。
勝ちびびりです。(これもたぶん)
ラケットが振れなくなって(特にバックハンド)、ボールが飛んでいかずにネットするシーンが増えます。
5オールになるまで、ジャルミラは1ポイントぐらいしか取ってないと思います。
こうなると、逆境に強いアナは落ち着いてくるのでしょう。
今までのミスが嘘のように、ポイントを重ねていきます。
次のアナのサービスでも、アナが楽々とキープ。
これはタイブレイクまで行くまでもなく勝負有ったか、と思いましたが、ここは開き直ったようにラケットが振れるようになったジャルミラがキープしてタイブレイクになります。
両者集中して迎えたタイブレイクは、序盤、ジャルミラが3-1とリードします。
次のポイントでもジャルミラがほとんど取ったような感じでしたが、アナが逆襲して3-2。
次の2本のサービスはアナがキープして逆にアナが4-3とリード。
ここで、ジャルミラのショットがわずかにアウトするのが重なり、アナ6-3になります。
どちらも、ホンのわずかだったんですよね。
ここら辺が勝負の怖いところです。
ジャルミラは1本は返しますが、その次のポイントを落としてアナが2週連続優勝を決めました。
ジャルミラは良いところまで行ったんですけどねー。
次の対戦では、たぶん、修正してくるでしょう。
アナの方も今日の展開を次は修正するでしょうね。
こうやって若い選手は成長していくんでしょう。
二人の数年後が楽しみです。
そうそう、この決勝戦の緊迫している時(2NDセットかファイナルセットだったかな?)のことです。
アナのエースと思われたサーブ(アドサイドだった)が線審にフォルトと判定され、主審がすかさずオーバーコールしてリプレイになったのですが、ジャルミラは自分からデュースサイドに移って相手のポイントを認めました。
確かアナから見て15-30だったので、これで30オールになってしまったわけです。
ここを取れば15-40でブレイクポイトなので、勝ちたければリプレイにしても全くおかしくありません。
派手な外見とは違ってフェアなジャルミラでした。
◇入場前のアナとジャルミラです。
◇躍動感溢れる二人のプレイです。
◇コート全容&表彰式はこんな感じです。
◇表彰式の模様です。
◇そして最後にサインボールの打ち込みです。
これってかなりの数(二人合わせて40球ぐらい?)やるんですが、事前にサインしてたんでしょうかねー。
◆藤原里華/小畑沙織 def. Monique ADAMCZAK/Nicole KRIZ 6-2 6-4
シングルスのファイナルセットのタイブレイク辺りから小雨がぱらついてましたが、何とか表彰式までは持ちました。
が、表彰式が終了すると雨粒が大きくなってきて、とても試合をする状況ではなくなり、ダブルスがインドアに変更になりました。
帰りの時間が有ったので、この試合は1STセットしか見てません。
アダムザック/クリッツ組、いつもの通りにサービスダッシュ、そしてリターンダッシュをしかけてきました。
でも、次のボレーのミスが多かったです。
これは、里華ちゃんとさおちんのショットが良いせいでしょうね。
それでも、ポイントを重ねるのもこのパターンです。
アダムザック/クリッツ組としては、今日はさおちん狙いだったようです。
まあ、俺が対戦したとしても(そんなことあるわけないけど(笑))、里華ちゃんよりはさおちんを狙うでしょうねー。
さおちん、ストレートアタックを結構やられてました。
でも、かなり返球できてましたね。
ボレーは肩口に思い切りぶつけられてましたけど。
ま、これはお互いさまなので仕方ないでしょう。
試合展開としては、アダムザック/クリッツ組のエラーでセットが決まったと言ってもいいでしょう。
後でスコアを見たら、2NDセットは6-4で取って、里華&さおちんが優勝したようです。
おめでとう!
◇やはり室内は暗いです。
なかなかピントが合わなかったですが、何とか見れる写真を載せます。
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