TTCかしわオープン 2004
ITF Men's Futures Japan F6 $15K / TTC Kashiwa Open 2004

本戦5日目 2004/9/4(土)  戻る トップへ


今日は土曜日なので単複SFかと思ってたら、どういうわけかシングルスSFの2試合だけでした。
週末の天気予報が悪いから、スケジュール早めたとか?
そんなわけないか。
たぶん、最初からこういう予定だったんでしょう。
試合数としてはちょっとがっかりでしたが、見た2試合はとても面白い試合でした。
最初のオーダーは、試合開始が11時で2試合連続でショーコートで行なうというものでした。
でも、例のごとく起きたのが11時ごろでした・・・。
出掛ける時に雨が降ってたのでTTCに電話確認すると、試合やってるとのこと。
一応、会場に向かって着いたのは12時過ぎでした。
その時は雨が結構降っていて、試合が中断してました。
添田君vs岩渕君の試合が第一試合で、岩渕君5−2の30オールでの中断だったようです。
せっかく来たのにすぐ帰るのも何なので、友人と昼飯食いながらのんびり待ってました。
1時間ぐらいすると雨が止んできて、審判やボールパーソン達が総出で雑巾ふきふきしてました。
で、1時45分から1番コートで添田君vs岩渕君、2時から2番コートでニールセンvsチェンになりました。
前置きが長くなりましたが、試合に行きます。


◆岩渕聡 def. 添田豪 6-2 2-6 6-4

1STセットは、上で書いたように岩渕君のサーブで5−2の30オールからの開始でした。
ここはそのまま岩渕君が取って、あっという間に2NDセットへ。
この辺りから2NDセット中盤までは、まだ身体が暖まってないのか、サービス側が圧倒的に有利でした。
お互いにサーブが良いのも有りますが、リターンがあまり返らずにサクサクと進んでました。
でも、2ND中盤からラリーが増えてきて、岩渕君のサーブが添田君に先行されるようになります。
終盤は添田君のサーブとフォアハンドが炸裂した感じで、1セットオールになりました。
添田君の試合は何試合か見てますが、フォアハンドが良くなりましたねー。
この時はフォアの逆クロスが良かったと思います。
岩渕君がサウスポーなのでフォアハンド側になるわけですが、気にせずに打ちきってたようです。
試合後半に見せてた、フォアのダウンザラインも凄かったです。
そして何よりも、予測とフットワークが段違いに良くなった印象が有ります。
岩渕君のウィナー級のショットも何とか返球、もしくは返らなくてもボールに触ってました。
ウィナーなのに触られるかって、相手からしたらとても嫌なものです。
ファイナルに入ると、添田君のサービスゲームは岩渕君に先行されてやっとキープ、岩渕君のサーブは簡単にキープという展開になります。
内容では添田君が押してる感じなのにね。
そんな感じでオールキープの3オール(だったような?)、添田君のサーブ時にまた雨が降ってきました。
この時も15−40になっていて、それを逃れてやっとデュースに持ち込んでました。
このゲームが長かったです。
2人ともこのゲームだけは終らせたかったようですね。
しばらくは試合してましたが、大粒が降ってきてさすがに中断しました。
その後、インドアに移って試合が再開されました。
インドアだと音が全然違うんですよね。
音が反響するし、その結果、ボールまで早く感じます。
デュースから再開した試合は、あんなにキープに苦労してた添田君が2ポイントであっけなくキープ。
添田君の4−3となります。
インドアでは、ほとんど選手の真後ろの入退場口から見てました。
(サイドラインの線審の人が真ん前にいた。)
これが迫力が有って凄かったです。
添田君のフォアのダウンザラインにはしびれました。
あんなに近くで見ることってほとんど無いだけに、貴重な体験でした。
そして、次の岩渕君もキープして4オールとなります。
次の添田君のサーブも、添田君のちょっとしたミスが出て15−30となります。
そのポイントの岩渕君のショットが凄かったです。
今まで使ってなかったライジングリターンでリターンエース!
勝負をかけたショットと言ってもいいでしょう。
これで15−40となりました。
添田君も1ポイントは返しましたが、次のポイントの岩渕君の緩いリターンがオンラインになってブレイクしました。
これは、取りに行けば間に合ったようにも思います。
添田君のジャッジミスでしょうね。
悔しそうに天を仰いでました。
サービング・フォー・マッチとなった岩渕君ですが、ここでサーブ&ボレーをします。
2NDサーブでもダッシュしてました。
ガクっと来てる添田君に、反撃のチャンスを与えないようにする為でしょう。
試合巧者だなーと思いました。
そして、あっという間に40−15。
最後は添田君のフォアのクロスのパスがわずかにアウトして、試合終了でした。
添田君からしたら、何で負けたのか分からない負け方だったように思います。
プロの試合って、きっとこういう展開が数え切れないほど有るんでしょうね。
添田君の強烈なショットとフットワーク、そして岩渕君の勝負を掛けたリターンと試合巧者ぶりが印象に残った試合でした。



◆Ti CHEN(TPE) def. Mark NIELSEN(NZL) 6-4 6-2

これはタイプの違った選手の対戦で面白い試合でした。
チェン(で良いのかな?)は、サーブとフォアハンドを軸にした、今はやりのパワーテニススタイルです。
唸るような声と共に放たれるフォアハンドはかなり強力で、ちょっとパラドンを彷彿とさせました。
フットワークも良かったですね。
対するニールセンは、今は少なくなったサーブ&ボレースタイルです。
強力なサーブで主導権を取り、最後はドロップボレーで決めるパターンが多かったです。
チェンのバックハンドはフォアに比べると落ちる為、サーブやボレーをほとんどバック側に打ってましたね。
それから、ボディへのサーブも多用してました。
チェンはバックハンドが両手打ちなので、食い込んでくるサーブは返球するのがかなりきつそうでした。
これでリターンを甘くさせるか、リターンミスをさせるパターンが多かったです。
そんな感じで一進一退の1STセットでしたが、1ブレイク差でチェンが先取しました。
後から考えると、2NDセットの第一ゲームのニールセンのサーブが勝負の鍵となったような気がします。
ここはニールセンが3ポイント先取して40−0でした。
次も良いサーブが入って甘いリターンが返って来たんですが、これをジャッジミス。
動揺したのか、次のポイントはボレーミス。
そんな感じでデュースに追い付かれ、そこから何回もデュースを繰返しますが、結局ブレイクされました。
40−0の時にフォアボレーでオープンコートに決めてれば先行できたんですけどね。
試合って怖いですよね。
たった1ポイントでその後が左右されるんですから。
いや、あそこをニールセンが取ったからって彼が勝ったかどうかは分かりませんが、少なくとも展開は変わったでしょう。
チェンのほうは、回り込んでのフォアの逆クロスを多用するようになります。
ニールセンのバックハンドはスライスが多いため、自分のコートが大きくオープンになっても平気なようでした。
バックのダウンザラインの強力なショットをニールセンが持ってれば違ったんでしょうけどね。
でも、ネットプレーはさすがと思わせました。
チェンの渾身のパスを、ドロップボレーで何回も切り返していました。
これってかなり難しいんですけどねー。
一般人と比較するほうがおかしいですけどね(笑)
でも、次第にボレーミスやパスで抜かれるポイントが増えてきました。
最後は、ループボールを突然多用してきたニールセンのボールを、チェンがドライブボレーで決めての試合終了でした。



再開してからも、途中で小雨がぱらついてたりで心配でしたが、何とか最後まで出来ました。
試合自体は、2試合とも、まるでストーリーが有るかのような試合で、とても楽しめました。
決勝は、希望としては添田君vsチェンを見たかったですけどね。
同じようなタイプで、どちらのフォアハンドが決まるかを見たかったので。
でも、岩渕君の試合巧者ぶりがまたまた発揮されるかもしれません。
こちらも楽しみです。
明日はダブルス決勝も有りますね。
リーミンのダブルスがまた見れます。
明日もたぶん?見に行くと思いますが、楽しみです。


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