デビスカップ アジア/オセアニアゾーン 日本 対 インド
DAVIS CUP Asia/Oceania Zone Group I 2004 2nd Round Japan vs India
最終日 2004/4/11(日)
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この日は、忘れないうちに色々書いたので詳細が残ってました。
観戦記って当日か翌日ぐらいに書かないと、特に試合内容の詳しい事って忘れちゃうんですよね。
覚えてても、うる覚えだったりとかするので、疲れてても当日に書くべきだとつくづく思います。
という事で、以下、当日分が続きます。
(ちょっと加筆訂正してますが。)
正直なところ貴男君がパエスに負けた時点で、勝利に関しては諦めてたんですがよく勝ちましたね!
とりあえず忘れない内に感じた事などを。
◆鈴木貴男 def. Prakash AMRITRAJ 6-4 6-3 6-2
貴男君、かなり気合入ってました。
ランキング的にも自分が格上だし、インド側からすればマッチゲームのようなものだからでしょうね。
自分に不利なジャッジには線審にプレッシャーをかけ、プレイ中もサングラス越しですが強い視線を感じさせました。
内容的には、1STセット序盤に先にブレイクされましたが、すぐにブレイクバックしてからは、終始、貴男君ペースでした。
アムリトラジのほうが良かったショットはフォアの逆クロスぐらいで、数本はウィナーを取ってました。
でも、そもそもこの展開になかなかならないんですよね。
ネットでプレッシャーを掛け続け、ストロークのラリーになっても慌てずに高い弾道のボールで応戦して、相手のボールが少しでも甘くなると、低い弾道でのストロークウィナーを取ってました。
アムリトラジは初日の本村君との時もですが、後ろで打ち合っててもダメなのでネットダッシュを結構やってました。
この展開だと貴男君がパスを打つわけですが、しっかり肩を入れた状態からのダウンザラインやスライスロブがかなり決まってました。
3RDセット中盤からは、次のパエスに試合を託そうと思ったんでしょう。
アムリトラジのポイント間の時間が短くなってきて、半分試合を投げたような感じでした。
そうそう、試合中盤から終盤辺りでプレイ中に声を出した客がいました。
貴男君は「Playng!」(たぶん)と大声で怒ってましたが、それに対して「わたしじゃないよ」とインドの人が小さく言ってたのには笑った(笑)
インドの方の応援、試合中は多少ムカつく感じもしましたが、終ってみると何か微笑ましかったですね(笑)
「いけいけ、インド!」「がんばれ、がんばれ、インド」など日本語でやってました。
(発音はインディアじゃなくてインド。)
インドの人達ってみんな声が大きいので、人数比じゃ大差だったけど、声量的にはそこまで開いてなかった気がします。
これがインドだったらどうなってたんだろう?
ちょっと怖いですよね(笑)
◇アムリトラジって、プレイが何となくブパシに似てます。
サーブの時に腕をまっすぐにするのとか(写真には無いけどイメージわきます?)、
バックハンドの時も腕を伸ばすところとかですね。
彼が教えたりしたんでしょうか。
または、ブパシに教えた人が教えたとかかもしれませんね。
◆本村剛一 def. Leander PAES 6-4 6-3 7-6(4)
試合前に予想してたのは、パエスのサーブ&ボレーが高確率で決まって、それに対して本村君が力んでミスを繰り返すって展開だったんですよ。
が、この予想、見事にはずれました。
まず、いきなり第1ゲームのパエスのサーブをブレイクしての立ち上がりでした。
次のサーブは緊張からかブレイクされましたが、今日の本村君、全体的に力みが感じられませんでした。
強引なショットもほとんどなく、厳しいところに打たれた時はスライスで鋭角に、またはロブを深く打ったりして落ち着いてました。
試合前と前日、かなりの長時間かけて岩渕君(10日)寺地君(試合当日)と対パエスを思わせる練習をしていました。
両日ともにボブ(ブレッド)がかなり細かくアドバイスをしてたようでしたね。
岩渕君とはパスをボディに打つ練習、寺地君とはネットダッシュしてきた相手に対して鋭角&ダウンザラインのパスの練習のようでした。
サーブのフォームもボブが細かくチェックしていて、この1戦にかける日本チームの意気込みが伝わってくるようでした。
当日は、貴男君vsアムリトラジの試合が終って「15分後に次の試合です」とのアナウンスが有りました。
で、休憩がてら外のコートを観に行くと、本村君、何とまだ練習してました。
こんなに寸前まで練習してるのって始めてみました。
試合に戻りますが、パエスの方も序盤はサーブ&ボレーやリターンダッシュを盛んにしてましたが、これが抜かれる場面が多かったですね。
中盤からは作戦を変更したようで、サーブとフォアハンドを強引にねじ込む感じでした。
これって、彼のいつものプレイでは無いですよね?
その為か、フォアハンドのほうはアウト、ネットを繰り返し、ますます本村君が楽になる展開でした。
パエスは調子でも悪かったんでしょうかね。
まあ、どっちにしても今日の本村君に勝つのは大変だったでしょう。
でも、一進一退になった3RDセット、正直これを取られたら危ないなーと思ってました。
そのタイブレイクは、最初4−1と本村君がリード、パエスも追い付き4オールにして、次は本村君がサービスをキープ、次の2つのパエスのサーブを破って本村君が勝利しました。
危ない場面は数多く有りましたが、試合全体の印象としては完勝でしょう。
今日は、試合の終盤は観客もヒートしてきて、これが日本の大会か?って思うほどでした。
試合後に神和住監督の挨拶も有ったんですが、声が震えてるように思いました。
それほど感動的な試合でしたねー。
試合後は選手みんなコートになだれ込んでの祝福でした。
みんな喜んでましたが、やはり外国育ちのトミーの喜び方が凄かったです。
胴上げもしたんですが、貴男君とかが「トミー、落すのは絶対無し!」って何回も念押ししてからの胴上げでした(笑)
いやいや、遠いところホントに行って良かったです。
◇写真を整理してみると、パエスの良い写真があまり有りません。
逆に本村君の方はダイナミックな写真ばかりでした。
結果を知らなくても、写真だけ見て勝敗が分かりそうな感じでしたよ。
◇マッチポイント!!!
◇そして・・・!!!
◇74年ぶりの勝利!
◇ウィニングラン!
◇喜び爆発!
ボブも祝福!!
そして、万歳三唱!!!
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