第79回 全日本選手権大会
All Japan Tennis Championships 79th

最終日 2004/11/21(日) vol.2  戻る トップへ


◇vol.1からの続きです。


◆佐藤博康/黎明 def. 岩見亮/添田豪 75 64
試合前(だったかな?)に日大生がたくさん来てるのを見ました。
なんで分かったかっていうと、みんな制服だったし、その中に軸丸君も居たからです。
コーチの方(ジェイミーさんだったかな?)も居ました。
そして試合開始です。
何と、始まる前とチェンジコートの時に、大学リーグの時にやってた掛け声(?)をやってました。
いやいや、驚きましたよ。
まさか、ここでやるとは(笑)
彼らも、あの大観衆のなかでこれをやるのは、かなり勇気がいったことでしょう。
みんなびっくりしてたようだけど、結果的には良かったんじゃないでしょうか?
だって、日大のリーミンが出てるって、これで分かった人も居たと思うし。
いや、一応、選手紹介で日本大学と紹介されてますけどね。
試合のほうですが、先にサーブを落としたのは佐藤/リーミンペアでした。
しかし、すぐにブレイクバックして追い付きます。
そして、競った展開の終盤のゲームを連取して、佐藤/リーミンペアがセットを先取します。
でも、どっちが取ってもおかしくない展開でしたね。
流れが行ったり来たりでしたから。
2NDセットはどういう展開だったんでしょう?
またまたアザーコート回りをしてたので、ちょっと分かりません。
帰ってきたら、ちょうど試合が終ったところでした。
競ったスコアながら、ストレートで佐藤/リーミンペアの優勝でした。

◇日大生達は、この辺に座ってました。

◇勝利が決まってからのサインボールの打ち込みです。

◇表彰式です。


◆金恵美/田口景子 def. 新井麻葵/手塚玲美 67(4) 62 62
これはとても長い試合でしたが、面白い試合でした。
試合の中盤からは、日も暮れてナイターになってました。
センターコートには電工掲示板が有りますよね。
ここに出てる名前が最初は「E.KIMU」になってました。
彼女はローマ字表記すると「KIM Hye-Mi」です。
漢字表記の「金恵美」を元に入力したのかな?
途中からは「H.KIMU」に変わってましたが、それでも間違ってました(笑)
試合の方ですが、新井麻葵ちゃんは昨日はあまり動けない感じでしたが、今日は昨日よりは状態は良いようでしたね。
試合の終盤では、かなりキツクなってたようですけど。
1STセットは金/田口ペアがリードして、新井/手塚ペアが追い付くと言った展開でした。
この辺では手塚玲美ちゃんのミスが多かったかな。
しかし、ポイントはかなり競ってました。
田口景子ちゃんは、今日も左右両手打ちからのショットセレクションが良いと思いました。
基本的にはヘヴィースピンのループボールが多いですが、そればかりだと慣れられるのでカウンター系の速いショットも時々打ちます。
たまにダウンザラインにも打ってましたね。
Hye-Mi(金のことです)のほうは回転量の多いショットはあまり打ちませんが、チャンスボールにはならないショットを打ってました。
彼女はあまり深いショットは打たないんですが、これはロブを打たれるのが嫌だからなのかな?
深いショットを打つときは、スピードボールを打つときだけって感じです。
それ以外は、サービスラインとベースラインの間ぐらいに返球してたと思います。
確かに彼女達が一番嫌なケース(つまりポイントを落としやすいケース)は、田口景子ちゃんがアドサイドの前衛、Hye-Miがデュースサイドの後衛で、相手に前衛の上をロブで抜かれた時でした。
ここからの攻めがHye-Miには無く、スライスロブで返球するだけになってしまいます。
これをスマッシュで決められるパターンが多かったです。
これが嫌なので、普通のラリー時は浅めに返球してるのかもしれません。
デュースサイドは麻葵ちゃんなので、彼女はこの展開は得意のはずです。
茨城25Kの藤原/久松ペアとの対戦時も、このパターンをかなりやってましたから。
今日はトップスピンロブをあまり打ってませんでした。
足の影響も有ったのかもしれませんが、深い場所からはロブを打ちやすいですが、浅めの場所からは打ちにくいからかもしれませんね。
1STセットは、一進一退の展開でタイブレイクまでもつれます。
ここは金/田口ペアが4−2(だったかな?)とリードします。
ここから新井/手塚ペアがポイントを連取して、逆転でセットを先取しました。
2NDセットの序盤はポイントが拮抗してましたが、要所を押さえた金/田口ペアが中盤以降のゲームを連取する形でした。
この頃には手塚玲美ちゃんもトレーナーを呼んでました。
たぶん、肩の治療だったと思います。
ボールパーソンがタオルで隠して治療をしてたので、よくは分かりませんでしたけど。
満身創痍の新井/手塚ペアに対して、金/田口ペアは、やりにくいながらも集中してポイントを取ってたと思います。
ファイナルセットの序盤は、長いゲームが多かったですが金/田口ペアがゲームを連取します。
この序盤の数ゲームが勝負を決めたと言っていいでしょう。
少しづつ新井/手塚ペアにミスが増えていき、金/田口ペアは思い切りが良くなってきます。
ポーチもかなり効果的に決まってました。
そんな感じで5−0と金/田口ペアがリードして、次の新井/手塚ペアのサーブでマッチポイントが有りました。
0−40だったかな?
いや、違うかも。
うる覚えですが、30−40になった時に何故かサインゲッターが大挙してコートサイドに押し寄せてました。
試合が終ってないのにこういうことをするのは、サインゲッターの風上にも置けません。
俺の回りでも「あれは失礼だよ」って声がたくさんしてました。
そこから奮起して新井/手塚ペアが2ゲーム連取します。
しかし、全体的な流れは変わることなく、金/田口ペアが初めての全日本タイトルを手にしました。

◇これは何だっけな?
 確か、サーブがネットだったのに主審の声が小さくて、そのままポイントが終わってしまった時かな?
 主審の近くだった俺には聞こえましたが、選手や線審には聞こえてなかったようでした。
 既に満身創痍だった新井/手塚ペアからしたら、少しでも省エネでポイントを取りたかったはずです。
 それでレフェリーも出てくるほどの抗議になったんでしょう。

◇そして田口/金ペアの優勝です!
 これは優勝直後の握手に向かうところだったかな?

◇サインボールの打ち込みです。
 ピンボケじゃない写真は、新井麻葵ちゃんと田口景子ちゃんしか無かったです。

◇これは何だろう?
 カメラマンが写ってないので分かりませんが、知人の方に撮ってもらってるところかな?

◇表彰式です。
 そして、ウィナーズスピーチ、記念撮影と続きます。
 田口/金ペアは今年の春から組んだそうですね。
 もっと前からかと思ってました。
 組み始めて1年も経たない内にビッグタイトルの獲得ですね。
 田口景子ちゃんがこっちを見てるのは、確か所属会社(銀行だったかな?)の部長さん(たぶん)が近くに居たんだったと思います。


◆中村藍子/トーマス嶋田 def. 井上青香/黎明 36 64 63
これも面白い試合でした。
序盤は、井上青香ちゃんとリーミンが面白いようにポイントを取ってた印象です。
試合の序盤で一番印象に残ってるのは、井上青香ちゃんですね。
昨日のSFと同じですが、彼女はリターンの位置が凄く前です。
これはトミーの1STサービスの時もです。
ほとんど時間が無い状況ながらも、素早く面を作って良いボールを返球します。
ぶつけられた時の反応も良いです。
これをドロップボレーで切り返したり、二人の間を抜いたりしてました。
ポーチも頻繁にやっていて、彼女がこれを鋭角に打ってのポイントは数多く有りました。
トミーと藍子ちゃんにしたら、男ダブとやってるような感じだったかもしれませんね。
あのトミーが苦笑いするしかないポイントがたくさん有りました。
この時点で、もしかしたら6−3、6−0かも?って俺は思ってましたね。
それほど絶好調な井上/リーミンペアでした。
2NDセットも全体的には同じような展開でした。
ただ、藍子ちゃんのミスが減ってきたのでゲームが取れるようになってきます。
そして、4オールで迎えたトミーのサーブで15−40となります。
ここを落とせば次はリーミンのサーブなので、ほとんどマッチポイントのようなものです。
中村/嶋田ペアが危ないながらも何とかポイントを連取して、ゲームを取ります。
そして、次のリーミンのサーブをブレイクしてセットを取り返しました。
この2ゲームは、ともにどちらが取ってもおかしくない感じでしたね。
このゲームを境に試合展開が一変します。
藍子ちゃんのストロークがよくなってきてミスが減り、逆に青香ちゃんの調子がちょっと落ちてきたようでした。
というか、試合序盤が出来すぎな感じだったので、調子が落ちたというのはちょっと酷かも。
リーミンは青香ちゃんに対して、藍子ちゃんのほうに打つように指示してたようでした。
でも、後から考えると、これがよくなかったのかも。
藍子ちゃんがデュースサイドの前衛、青香ちゃんがアドサイドの後衛の場面でミスやチャンスボールを上げてしまうことが多かったですね。
サイド側はネットが少し高いのでボールを沈めるのは難しいです。
しかも、トミーが打ったボールを返球するわけですからね。
逆にトミーの方のクロスに沈めたほうが良かったのかもしれません。
まー、これは結果論ですけどね。
ミックスは女性を攻めるのは鉄則なので、全体的には青香ちゃんと藍子ちゃんがボールを打つ回数がとても多かったです。
今日は負けましたけど、ミックス組むなら井上青香ちゃんのようなタイプは最適かもと思いました。
ミスが少なく、ボールを沈めてこちらにチャンスを作ってくれて、男性が決めやすい状況を作ってくれます。
藍子ちゃんとトミーは、2NDセットの序盤でスコアを離されずに着いていったことが、勝つチャンスをつくれた要因でしょう。
そう考えると、どんなに劣勢でも気持ちを切らさずに頑張るって、とても重要だと思いました。
なかなか難しいんですけどねー。
こういう試合展開だと、ついついやっぱりダメかもって思いがちですから。
この試合は、試合の前半と後半で展開が全く変わり、色んなことを考えさせた試合でした。
表彰式のウィナーズスピーチで、トミーが来年のデ杯を最後に引退すると発表しました。
もっとやれると思うので残念ですが、彼が決めたことなので仕方ないでしょう。
第2の人生は何をやるでしょう?。
まー、しばらくは身体を休めて、次の為に充電して欲しいですね。

◇これは藍子ちゃんの足の治療だったと思います。
 靴下を脱いで指か足の平の治療だったかな?
 この後、トレーナーの方がトミーに椅子を使っていいかって聞いてたと思います。
 トミーは「もちろん」って応えて自分は座らずにいました。

◇そしてトミー&藍子ちゃんの優勝です!

◇表彰式です。
 ウィナーズスピーチ、記念撮影と続きます。


今日はこんなところです。
最後のミックスの最中、外では雷が鳴ってて凄い雨でした。
最初は何の音かな?って思いました。
雷の音が凄く大きくて、何かの工事中?って思いましたから。
男子ダブルスが終了してちょっと経った後、センターコートの通路を歩いてたら何やら人垣が。
ちょっと待ったけど、全く途切れる雰囲気じゃ無いので、無理やり前に進みました。
時間的に選手の出待ちでもないし、何やってるだろうと思いましたが、人垣に近づくとリーミンがつかまってました。
若い中高生に囲まれてて、サイン中でした。
どれぐらいやってたんだろう?
かなりの人がいたから、しばらくは開放してもらえなかったのかも。
女子ダブルスの試合後も凄かったです。
試合の終盤辺りからパラパラ雨が降り始めてたので、屋根を閉めることになりました。
それに20分ぐらいかかるのですが、その間、ずーっとサインしてましたね。
屋根を閉める時に照明が消えるんですが、それでもずっとです(笑)
真っ暗な中でサインや握手に応じてました。
いやいや、去年もでしたが、今年はもっと凄いですね。
彼らは若いだけにあまり周りを考えないことも多いですが、大会の雰囲気作りにはとても役立ってると思います。
彼らが居なければ、良い試合をしても、試合後はシラっとした雰囲気で選手は帰ることになるかもしれません。
そんな感じは全くなく、キャーキャーと歓声が凄い中、選手は退場することとなります。
どうして、ここまで劇的に状況が変わったんでしょうね。
「テニスの王子様」や「エースをねらえ」の影響なんでしょうか?
それだけでこんなに変わるかなー?
何が原因か、はっきりとは分かりませんが、良い状況でしょうね。
まー、これ以上、突き進まれると、怪我人が出そうでちょっと怖くは有りますけどね(笑)
AIGに続いて雨に祟られた大会でしたが、面白い試合が多くてとても楽しめました。
来年はどうなるんでしょう?
またまた若いパワーが出てくるか、ベテラン勢が巻き返すか、楽しみです。


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