第79回 全日本選手権大会
All Japan Tennis Championships 79th
最終日 2004/11/21(日) vol.1
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全日本選手権の最終日に行ってきました。
今日は男子シングルスの5セットマッチを含む、決勝4試合です。
種目が多いと、最終日もたくさん楽しめて良いですよね。
でも、当初の予定ではミックスの決勝は昨日だったような?
雨でスケジュールが遅れて変更になってました。
最近の大会って雨に祟られるケースが多いです。
昔はここまでスケジュールが狂うのって無かったような気がしますけどね。
やっぱり異常気象のせい?
とりあえず、今日の日中は晴れたので大丈夫でした。
観客もかなり入ってましたね。
コロシアムの2/3は入ってたでしょうか。
客層も若い中高生がかなり多いです。
彼らのおかげで、大会の雰囲気もかなり変わったような気がしますね。
良い面と悪い面と有ると思いますが、全体的に見れば圧倒的にプラスが多いでしょう。
数年前にジャパンオープンで優勝したパベルが、優勝したのに孤独だったと発言したことが有ります。
でも、今では孤独に浸ってる余裕なんか全く有りません(笑)
サイン待ちが100人単位で居るし、試合後はワーワーキャーキャーと凄い騒ぎです。
優勝後に通路を歩いたりしたら、もう大変です。
すぐに捕まってサイン&写真攻めに遭ってしまいます。
去年とか一昨年ぐらいから兆候は有りましたが、変われば変わるものですね。
俺が最初にモニカにサイン貰った時なんか、ランキング1位の選手だっていうのに誰もサイン求める人居なかったですから。
前置きが長くなりました。
試合に行きたいと思います。
◆寺地貴弘 def. 權亨胎 75 61 61
雨の影響でSFが3セットマッチに変更になった為、この試合だけが5セットマッチとなりました。
やはり3セットマッチとは違って、2人ともじっくりと戦ってるような印象でした。
特に寺地君は、無理攻めをしないようにしてたようです。
スピン系の遅めのショット、カウンター系の早いショット、低く滑るスライス多様なショットを使ってました。
ヒョンテ君は、このバリエーション豊富な攻めにタイミングが合わないようでしたね。
1STサーブもあまり入ってませんでした。
第一ゲームをブレイクされて、その次からはキープが続きますが、展開的にはあまり変わらない感じだったと思います。
序盤は、ほとんどヒョンテ君のミスでゲームが進んだ印象です。
しかし、1STセットの中盤辺りから少し展開が変わってきます。
雰囲気に慣れて来たのも有るんでしょうね。
ミスが減ってきて、攻めのショットも増えてきます。
そしてブレイクバックして追い付きます。
結果的にですが、5オールの次のヒョンテ君のサービスゲームが今日の鍵だったでしょうか。
ここをブレイクされてからは、ほとんどゲームが取れなくなりましたからね。
寺地君は6−5で迎えたサーヴィング・フォー・マッチで、今までと一転して攻撃のショットを連発しました。
この辺はやはり上手いところですね。
最初から強打してれば相手に慣れられてしまいますが、ここぞという勝負所で攻撃に転ずるから効果が有ると思います。
そして寺地君が7−5でセットを先取します。
ヒョンテ君は、2NDセットが始まる前にメディカルタイムアウトを取りました。
遠目で見た感じでは足(太もも?)の治療のようでした。
やっぱり、これが影響したんでしょうね。
2NDセットは序盤しか見てないんですが、この時はまだポイントが拮抗してました。
でも、ファイナルセットに入ると、明らかに早すぎるミスを連発してしまいます。
たぶん、足の踏ん張りが効かなくなってたんでしょう。
終盤になって集中を取戻してポイントが取れるようになりますが、要所は寺地君に押さえられる形の6−1で試合終了でした。
◇メディカルタイムアウトを取るヒョンテ君。
その後も時々ストレッチをしてました。
◇そして寺地君の勝利です!
やはりガッツポーズの瞬間はピンボケに・・・。
◇HNK(たぶん)の勝利者インタビューです。
◇サインボールの打ち込みです。
準優勝のヒョンテ君もやってました。
◇表彰式です。
そして寺地君のウィナーズスピーチ、記念撮影と続きます。
◇シングルスの試合中、アザーコートの様子を見に行きました。
ターゲットナインなど色々な催し物をやってましたね。
1・2番コートでした、ダブルスに出場する選手達が練習してました。
観客はあまり居ませんでしたが、かなり豪華な顔ぶれでした。
一番上はミックス決勝に出場するトミーと中村藍子ちゃんです。
藍子ちゃんの向こうは、来年のデ杯監督に決まった竹内映二さんですね。
次は男子ダブルス決勝の佐藤君&リーミン、岩見君&添田君です。
◆タイブレイクマッチ 国枝慎吾 def. 斉田悟司 75
今日のオーダーを見ると、男子シングルス決勝後にアテネパラリンピック金メダルの斉田/国枝ペアの表彰が有ると載ってました。
そして、2人のタイブレイクマッチも有るとの事。
これは非常に楽しみでした。
前からトップどころの車椅子のテニスって見てみたかったんですよね。
トップ中のトップの金メダリストですからね。
表彰、スピーチと続き、コーチの丸山さんによるルールなどの解説と続きます。
この間に2人はウォームアップ。
そして、タイブレイクのみの試合へと移ります。
やっぱりタイブレイクだけだと短すぎます。
もうちょっとじっくり見たかったですね。
それでも、彼らのプレイスタイルは分かりました。
国枝君は回転系のショットを多用しますね。
フォアハンドはスピン系、バックはスライス系でした。
スピン系と言ってもかなり早いショットでした。
下半身を使えないはずなのに、あそこまで早いショットを打てるのは流石だと思いました。
そして、バックのスライスはとても綺麗です。
かなり回転量の多いスライスで、あまりバウンドしません。
このフォアとバックの高低差でポイントする感じなのかもしれません。
斉田さんのほうは、どちらかというとフラット系でした。
相手のショットの勢いを利用する感じなのかもしれませんね。
バックハンドはドライブ系も打ってました。
ただ、あまり回転をかけないタイプだけに、短時間の勝負だとミスが出やすいですね。
ネットのテープにかかるポイントが結構有りました。
これで序盤は国枝君が5−2とリードします。
終盤に斉田さんが追い付きますが、国枝君が5オールから2ポイントを取って勝利しました。
試合後は例によってサイン攻めに有ってました。
今回、少しだけ試合を見ましたが、もっとじっくり見てみたいと思いました。
ダブルスもどういうプレイになるのか興味有ります。
今週末は柏のTTCで大会が有るとの事でした。
行けるかどうかちょっと分かりませんが、機会が有ったらまた見たいです。
◇まず金メダルへの表彰が行なわれました。
◇そしてスピーチです。
◇記念撮影と続きます。
◇タイブレイクのみの試合です。
◇vol.2へ続きます。
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