第79回 全日本選手権大会
All Japan Tennis Championships 79th
本戦7日目 2004/11/20(土) vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆寺地貴弘 def. 添田豪 63 63
これは2NDセットから見ました。
各ゲームがかなり競ってたような印象が有ります。
これは、各ポイントが拮抗してたせいでしょうね。
2人とも反応が良いので、長いラリーが多かったです。
寺地君は、添田君にフォアハンドを打たせたくなかったですね。
今日は徹底的にバックハンド狙いでした。
と言っても、バックハンド側にばっかり打ってるのでは有りません。
基本的にはバックハンド側が多いですよ。
ですが、最終的にバックハンドで泳がせるような感じで打たせたかったんでしょうね。
球種も、早いカウンター系、外に逃げるサイドスピン気味のトップスピン、と色々変えて打ってました。
添田君はバックハンドの打ち合いにしたくなかったんでしょう。
コートの中央に返球してたことが多かったように思います。
角度を付けさせないようにしたのかもしれません。
でも、2NDセットも全部見たわけじゃないので、試合全体を通すと実際は違うのかも(笑)
2NDセットのスコアは、1ブレイクアップの6−3です。
添田君がブレイクされたゲームは、お互いにポイントを重ねた上でのブレイクだったので、一方的になった印象は無いですね。
たぶん、添田君は初のBEST4ですよね?
今回の全日本は、男女共に顔ぶれが変わってきつつあるように思います。
今後もニューパワーがどんどん出てきて、ベテラン選手も今以上に頑張ってくれると、もっと面白くなるでしょうね!
◆權亨胎 def. 松井俊英 76(1) 64
ヒョンテ君、決勝まで行っちゃいましたよ!
ちょっと驚いてますが、嬉しいですねー。
一般のテニスファンでも大学テニスってあまり知らないと思います。
(以前の自分がそうでしたから。)
なので余計に嬉しいのかも。
これをきっかけに大学テニスに興味を持つ人が増えると嬉しいです。
松井君のシングルスは、もしかしたら始めて見たかもしれません。
ダブルスは何回か見てると思います。
ダブルスの時は当然サーブ&ボレーですが、シングルスでもボレーに積極的に出てました。
サーブもかなり早いです。
センターコートにはスピードガンが有りますが、200Km以上出てました。
試合の序盤でこのスピードだったから、身体が暖まってきた頃はもっと出てたのかな?
見たのは、試合初めから1STセット中盤までと、2NDセットの終盤だけ(2ゲームぐらい?)です。
1・2番コートの試合も捨てがたく、今日は何回も往復してました。
しかも遠いしね(笑)
試合の方ですが、松井君が前に出てきてくれるので、ヒョンテ君は逆にやりやすかったのかも。
彼はパスはかなり上手いと思います。
今日も何本も抜けてました。
今日はサーブも良かったと思います。
これでリターンを甘くさせて、次を簡単に決めるといった場面が多く見られました。
明日は、松井君と正反対のプレイスタイルと言ってもいい寺地君が相手です。
今日より苦戦しそうな感じもしますね。
うーん、寺地君にも勝って欲しいけど、ヒョンテ君も頑張って欲しいなー。
どういう試合になるのか、明日も楽しみです。
◇サインを求められるヒョンテ君。
何故か下に置いて書いてました。
やっぱり慣れてないから?
この後、入退場口でもしてましたが、次の試合が始まるので「後で」と断ってたようです。
何で分かったかと言うと、近くの女の子が
「サインは後で言われたけど、握手してもらっちゃった!」
って言ってたからです。
「カッコイイ!」とも言ってました(笑)
◆井上青香/黎明 def. 飯島久美子/宮尾祥慈 64 62
これは凄く楽しみにしてました。
井上青香ちゃんとリーミンの、何をするか分からないペアにです。
何をするか分からないというより、ダマシのテクニックが上手いというべきでしょうか?
でも、楽しみと言いながらも、1STセットの終盤から2NDセットの序盤しか見てません。
センターのヒョンテ君と松井君の試合が終盤に差し掛かってましたからね。
試合の方ですが、リーミンは宮尾君に対するサーブといいくみちゃんに対するサーブを使い分けてたようです。
宮尾君には威力とスピードの有るサーブ、いいくみちゃんにはスピン系の外に逃げるサーブでした。
これは、別に女子選手だからスピードサーブを打たないってわけじゃなさそうです。
女子選手って全体的にカウンターが上手く、早いだけのサーブのリターンは上手いと思います。
なので、自分のペアの井上青香ちゃんに向かって、早いカウンターリターンが返ってきてしまう可能性が有りそうです。
それよりは、高い打点で泳がせるようにさせてリターンを浮かせて、それを決めるというパターンを取ってるようでした。
いいくみちゃんは、これに相当てこずってました。
顔の上ぐらいの打点で、なおかつ遠い打点で打たされて、良いリターンは数えるほどしか出来てませんでした。
宮尾君は久々に見ましたが、前よりも身体が大きくなったような印象ですね。
最初に遠くから見た時は「誰だろう?」って思いましたから。
トレーニングで身体に厚みが出てきた感じでしょうかね。
井上青香ちゃんは、もしかしたら生で見るのは始めてかも。
彼女は自分の近くに来たボールは、物凄い早いショットでも面を作って上手く返球しますね。
ミスが非常に少ないです。
リターンの位置も常にベースラインの50cmぐらい前です。
いや、1mぐらい前かな?
これは宮尾君のサーブの時もです。
最初は相手にプレッシャーをかける為にやってるのかな?って思いましたが、常にこの位置なので、ここが彼女の定位置なんでしょう。
2NDセットの序盤だったかな?、いいくみちゃんがメディカルタイムアウトを取りました。
確か、太ももにテーピングをぐるぐるしてたと思います。
毎日のように試合が有るので、選手達はかなり疲れてるはずです。
生観戦をたくさんしてて思うんですが、選手達って試合だけじゃなくて練習もかなり長時間やります。
ほとんど1日中テニスやってると言っても過言じゃ有りません。
そこまでやってても、やっぱり試合になると身体に無理がかかるんでしょうね。
トレーナーを呼ぶ選手が凄く多いです。
この後はあまり見てないんですが、そのままリードを守って井上/リーミンペアが決勝に進出したようです。
◇治療中のいいくみちゃんです。
この日は、トレーナーの方達は大忙しだったと思います。
◆中村藍子/トーマス嶋田 def. 道慶知子/吉川敦文 62 61
これは上のミックスダブルスの隣のコートでした。
上と同じ理由であまり見てません。
詳しく見たのは2NDセットの終盤だけですね。
試合のほうは、随所にトミーの技術が光ってました。
ぶつけられてやっと返球したのをポイントに繋げたシーンが数多く有りました。
中村藍子ちゃんもシングルスの疲れも見せずに良いストロークを打ってました。
道慶知子ちゃんは、今大会注目の森田あゆみちゃんにシングルスで勝ってますね。
彼女は左右両手打ちですが、昔見た時はそれほど強打の印象は無かったと思います。
今回はダブルスということも有ったせいか、フラット系の早いショットを結構打ってました。
それと、逃げのショットが上手いですね。
井上青香ちゃんと同じですが、ダマシのテクニックでしょうかね。
ロブやアングルショットなので、あのトミーを翻弄した場面も結構有りました。
吉川君は始めて見た選手です。
小柄ながらガッツ溢れるプレイで、エース級のボールにも食らいついてました。
ボレーも上手いと思いました。
打ってから戻るようなドロップボレーと打った時が有って、これはさすがのトミーも取れなかったです。
トミーが一番光った選手では有りますが、他の選手も持ち味をそれぞれ発揮した試合だったと思います。
観客も多かったですしね。
トミーは男子ダブルスは決勝に進めませんでしたが、ミックスではきっちり決勝に進出しました。
◆岩見亮/添田豪 def. 小川敦央/増田健太郎 64 64
これは岩見君の動きが光った試合ですね。
思い切りの良いポーチが素晴らしく、これで勝敗が決まったと言っても良いと思います。
添田君のリターンも良かったです。
ショットに威力が有るので、相手のボレーを弾く場面も多かったと思います。
その岩見/添田ペアですが、彼らは1ポイントごとにサインプレイをしてました。
これはリターンの時もです。
小川/増田ペアも全体的には悪くなかったと思います。
スコアもそうですが、内容もわずかな差で敗れた印象です。
小川君のショットはサーブもリターンも重くて威力が有りそうですね。
彼はサーブのモーションが独特なように思いました。
サーブの時ってラケットが右肩の下から出て来ますが、肩からかなり遠いところを回って出て来るような感じを受けました。
あまり見ないタイプですね。
気のせいかな?(笑)
増田君もボレーやポーチは上手く、小川/増田ペアは彼がチームリーダーと言った印象でした。
岩見/添田ペアのほうは岩見君ですね。
どちらにも決勝進出のチャンスは有ったと思いますが、小差ながらストレートで岩見/添田ペアが明日の決勝に進みました。
◇そして試合終了です。
今日はこんなところです。
日中はそうでもないですが、暗くなってくるとかなり寒いです。
それでも、去年に比べると全然暖かいですけどね。
いつものことですが、今日も面白い試合ばかりでとても楽しめました。
テニス見に行ってハズレだと思ったことって、まだ1回も無いんですよね。
これって凄いことだと思います。
色んな戦略やメンタルのアップダウン、そして駆け引きなどこんな面白いスポーツは無いです。
明日も楽しみな対戦ばかりです。
決勝戦4試合ですが、どちらが勝っても面白い試合になりそうです。
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