第79回 全日本選手権大会
All Japan Tennis Championships 79th
本戦1日目 2004/11/14(日) vol.2
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◇vol.1からの続きです。
◆濱村夏美 def. 加藤茉弥 63 76(5)
これは榛原$25Kの再戦です。
濱村夏美ちゃんは、須玉で優勝して自信が着いたのかもしれませんね。
今日はサーブが良く、これで簡単にポイントを取ってました。
見たのは2NDセット序盤だけですが、彼女のサービスは簡単にキープ、加藤茉弥ちゃんのサーブは長々と続くといった感じでした。
確かブレイクされて、夏美ちゃんがリードしてたと思います。
タイブレイクになったということは、加藤茉弥ちゃんがブレイクして追い付いたということですよね。
あの展開でよくそこまで持ってったと思います。
それほど夏美ちゃんの展開でしたからね。
◆森田あゆみ def. 田中姿帆 63 57 62
この試合を見る為に、今日初めてセンターコートへ行きました。
第一試合の畠中将人君vs藤井貴信君も見たかったですが、色んなコートを回ってるうちに終わってました・・・。
田中姿帆ちゃんのシングルスを見るのは、榛原に続いて2回目かな?
あの時よりも、今日のほうが調子が良いようでした。
彼女は攻撃された時の返球が良いですね。
身体の軸がまっすぐ立った状態から、身体の回転と腕の振りでスピン系で深く返球します。
万が一浅くなってしまってもスピン系で弾むので、打ち込まれることも少ないでしょうね。
2NDセットは何度もピンチが有りましたが、これで凌いでました。
そして、少しでもチャンスと見ると、すかさずネットに行きます。
彼女はボレーの得意としてるように思いました。
試合のほうは、2NDセットは最初の3ゲームを姿帆ちゃん、次の3ゲームを森田あゆみちゃんが取りました。
この辺までしか見てません。
森田あゆみちゃんを見るのは、約1年半ぶりぐらいでしょうか?
あの時はそれほど強打の印象は無かったですが、ちょっと見ない間にかなり成長したように思います。
左右両手打ちで上から叩き込むショットは威力充分です。
これを打たれると相手は一歩も動けないことも多いでしょうね。
ただし、14歳なので、まだ身体が出来てないからだと思いますが、相手に攻められた時のミスが結構有りました。
2NDセット終盤は、たぶん、ミスが重なって落としたんでしょうね。
◆末田英 def. 辻雄馬 46 62 64
これも長い試合でしたが、目が離せない展開で面白かったです。
ところどころしか見てませんが、見るたびに展開が変わってたように思います。
序盤はストロークの展開だったように思いますね。
ですが、徐々にネットプレイが多くなってました。
劣勢だった末田君が展開を変えようとして多用したんだと思います。
2NDセット序盤までは辻君が優勢でしたからね。
次に遠目で見た時は、またストロークの展開に戻ってたような?
辻君がシングルバックなので、これも目を引きました。
末田君がサービスダッシュした為ですが、リターンでもドライブ系のバックハンドを打ってました。
あの早いサーブに対して、よくドライブで打てるなーと思って見てました。
ファイナルセットはほとんど見てませんが、最後まで見たかった試合ですね。
◆細谷夕香 def. 伊藤亜理沙 62 63
これもあまり見てませんが、細谷夕香ちゃんの伸びやかなストロークが印象に残ってます。
伊藤亜理沙ちゃんは、サウスポーで左右両手打ちです。
自分から攻めた時は良いですが、どちらかと言えば先に攻められることが多かったかな。
それでこのスコアになったのだと思います。
◆金山敦思 def. 横井亮介 63 67(5) 61
見たのは2NDセットですね。
と言っても、全部じゃなくて色んなコートを周りながらところどころです。
その時は、金山君のジャンプしながらのショットの伸びが有りました。
横山君も逆を付かれたりしなければ返球できますが、少しでも逆を付かれると一歩目が遅れるんですよね。
そうすると、もうダメです。
浅くなって次を決められてしまいます。
そんな展開でスコアも金山君がリードしてたはずですが、タイブレイクまで行ったんですね。
どういう展開でこうなったんでしょう。
見たかったです。
◆比嘉明人 def. 劉冠均 76(3) 46 63
これは1番コートで行なわれました。
1STセット終盤と2NDセットの中盤以降を見ました。
お互いにですが、下手に強打できない感じでしたね。
ハードヒットしても、ちょっと甘いとカウンターでオープンコートに打たれてしまうんです。
なので、打てるんだけどチャンスを待つような感じで、何気ないラリーでも緊迫していました。
2NDセットは、4オールの次の比嘉君のサーブが非常に長いゲームでした。
ここで何回もデュースを繰返した末、劉君がブレイクします。
そして、そのまま2NDセットを取り返しました。
見たのはここまでですが、面白い試合でしたね。
◆水野衣里子 def. 北崎悦子 62 62
これは2番コートで行なわれました。
水野さんの伸びの有るサーブとストロークが印象に残ってますね。
彼女は高い打点も得意なようでした。
北崎悦子ちゃんも良いショットを打つんですが、少しづつ差が付いてく感じでしょうか。
2NDセットの終盤しか見てませんが、最初からこの展開だったのかもしれませんね。
◆山形生夏 def. 伊藤加奈子 36 64 62
これは3番コートですね。
3番コートは、この試合の前に「金恵美vs井上青香」が組まれてました。
これを楽しみにしてたんですが、見に行ったら、この対戦が行なわれてました。
見たのは1STセット終盤だけですが、伊藤さんが有利に進めてた感じでしたね。
女子の試合全体に言えますが、ストロークのちょっとした伸びの差が大きくものを言うんだなーと思いました。
ラリー自体は互角ながら、この差で劣勢な選手にちょっとミスが増えるんです。
この「ちょっと増える」っていうのが、試合全体を通すと大きいようです。
と、この時は思ったんですが、その後は山形さんが逆転で勝ったようですね。
これだから試合は分かりませんね。
◆高雄恵利加 def. 田中真梨 64 67(4) 76(5)
これは凄い試合でした。
センターコートの最終試合に組まれていて、これがこの日の最後までやってた試合です。
田中真梨ちゃんは、AIGのアドリアナ戦で初めて見ました。
あの時は、たぶん緊張も有ったんでしょう。
ツアーデビュー戦だったかどうか分かりませんが、いきなりGSでも活躍したアドリアナだったらビビりそう。
でも、今日はそんなことなかったです。
伸び伸びしたプレイに目を見張りました。
特に左右両手打ちからダウンザラインが凄かったです。
これがスピードが有り、なおかつ左右コーナーに突き刺さります。
田中真梨ちゃんがフラット系だからだと思いますが、全体的に彼女が攻めて高雄恵利加ちゃんが凌ぐ展開が多かったように思います。
高雄恵利加ちゃんは、どちらかというと高い打点からの強打が得意だと思います。
今日は低く遠い打点で打たされることが多かったですね。
それでも、威力の有るショットは打ってました。
2NDセット中盤までは彼女のペースでしたからね。
ここで他コートを見に行きました。
そして、戻ってきた時はファイナルセットの5オールでした。
緊迫した試合に観客も引き込まれてたようで、拍手も前よりも数段大きくなってました。
ここで田中真梨ちゃんがブレイクして6−5として、サーヴィング・フォー・マッチとします。
これは勝負有ったか!と思いましたが、次を恵利加ちゃんがブレイクバック。
そしてタイブレイクへと続きます。
ここでも真梨ちゃんがリードします。
確か5−3、いや5−4で自分のサーブだったかな?
ここからの恵利加ちゃんが凄かったです。
真梨ちゃんが鋭いショットを打つんです。
しかし、非常に集中した状態で、無理打ちせずに深く返すことを最優先にしたような感じで返球します。
そしてピンチを凌ぎます。
真梨ちゃんのほうは、ゲームポイント6−5の時もですがチャンスボールをミスしたのが痛かったです。
ホンのちょっとのアウトやネットなんですよね。
最後も彼女のミスで試合終了だったと思います。
でも、非常に引き締まった試合で、彼女達2人の将来が楽しみになりました。
◇vol.3へ続きます。
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