AIG OPEN 2003
AIG Japan Open Tennis Championships

本戦6日目 2003/10/4(土)  戻る トップへ


AIG、今日も行ってきました。
テレビで放送された試合も有りそうですが、自分の中で文章にしておきたいので、とりあえず書きます。
第2試合のシュトラー対ソルニーアの試合中は、食事休憩中でほとんど試合を見てないので感想は書けませんが、その他の試合の感想を書きたいと思います。。
食事と言えば、今回は食事コーナー(と言うのかな?)がいつもよりも充実していましたね。
色んな国の名物料理みたいのも有ったし、それ以外にもカレーやラーメンの定例メニュー、レギュラーコーヒーやサンドウィッチなどなど。
ビールも有りましたね。
それから、ウィンブルドンのヘンマンヒルとまでは行きませんが、試合中継がセンターコート外でも解説付きで流れていました。
人出もたぶん過去最高じゃないか、と思うほど一杯でしたね。
センターコートにかなり人が居る状態で、外の食事コーナーにもかなりの人が居ましたから。
それから、去年の土曜日はセンター、NO.1、NO.2に分けて試合をしていて、NO.1、NO.2コートで入場規制をしていた反省からか、男子ダブルスSFの1試合を金曜日に終らせて、今日はセンターのみでの試合となっていました。
テレビ中継やスポンサーを考えた場合、やっぱりこの方が良いと思いました。
テレビ中継はセンターコートだけなので、実際にはNO.1コートが一杯なのに、テレビしか見ない人にはガラガラに見えてしまうかもしれません。
スポンサーの人も、会場がギッシリだと来年もやろうか!と思ってくれるでしょうしね。
そんな感じで、色々と努力してるんだな、というのがうかがえました。

◇まず、試合前のパラドンの練習を見ました。
 ここも観客が一杯でした。
 最初はウォーミングアップ。
 これって他の選手もよくやってます。

◇それから、軽く肩慣らし程度に打ち始め、徐々にテンションを上げていきます。
 写真からの推測と微かな記憶を元に書いてるので、実際は違ったかも(笑)

◇ひととおり打ち終わると、コーチのお父さんと一緒にボール拾いです。
 これはかなり新鮮な光景でした。
 プロ選手、特にパラドンのようなトップ選手が自分でボール拾ってる場面ってあまり見たこと無いので。
 (記憶に残ってないだけか?)
 選手が拾うのはネット付近だけで、だいたいはコーチとか取り巻き(?)がやってたように思います。

◇今度は本格的にハードヒット。
 かなりの時間やってたように記憶してます。

◇ボレーもやってました。
 この後、またストロークやってからクールダウンして終了だったかな?
 かなり時間が経ってるので、その辺はほとんど覚えていません。
 でも、練習終了後に試合前だってのに、大量にサインをしてたのは覚えてます。


◆Maria Sharapova def. Jie Zheng 63 75
一発の威力は、やはり手足が長く伸長も有るシャラポワの方が上ですが、中国のジェンもかなり頑張りました。
最初に3−0とした辺りでは、クロスへのストローク(特にバックハンド)に伸びが有って、シャラポワをコートの外に追い出してのポイントが多かったです。
でも、少し経つとシャラポワも慣れてきたのかショットに伸びが出てきて、競うゲームも有りましたが、そこから6ゲーム連取で1STセットを奪いました。
2NDセットに入ると、ジェンは攻められた時は無理せずにチャンスボールだけを攻撃的に打つ戦法に変えたようで、シャラポワに打たれたボールもかなりの確率で深く返球できるようになってきました。
そんな感じでかなり拮抗してきましたが、タイブレイクび入ろうかという5−6からジェンがサービスを落としてゲームセットでした。
今回のAIGでは、シングルス、ダブルスと中国の選手を結構見ました。
ランキングが上と言う事も有りますが、やはり、このジェンという選手が一番試合巧者だなーと感じましたね。
試合の中で、色々と臨機応変に対応できていたと思います。
シャラポワも、最初は唸り声を上げてませんでしたが、スコアが拮抗してきた途中から急に声を出してました。
それでも、去年聞いた時よりは少し小さくなってるかな?という気もしましたが(笑)
まあ、アザーコートとセンターコートでは声の響き方も違うと思うので、何とも言えませんけどね。
ちなみに、今回、シャラポワの試合はダブルスを2試合ほど見ましたが、声を出してる時は有りませんでした。
シングルスはどうだったんでしょうね?


◆Sebastien Grosjean def. Paradorn Srichaphan 46 63 64
試合前に修造君が応援の仕方などをレクチャーしたせいか、「アレ!セバスチャン!」や「パラドン!ソーソー!」の声が飛び交い、良い意味(静か過ぎないという事)で日本でやってる試合じゃないようでした。
前日には、変なイントネーションで「グロージャ〜ン」と叫ぶ女性が居て、グロージャンや主審も苦笑いをしてたと言う事が有ったらしく(某BBSの情報)、それを意識しての説明だったのかもしれません。
「ソーソー」というのは「がんばれ」という意味らしいです。
今までも「タミー!ソーソー!」というのは聞いた事が有って、どういう意味?と思ってましたが、今日の説明で分かりました。
名字(グロージャン、スリチャパン)で呼ばずに名前(セバスチャン、パラドン)で呼ぶように、という説明も有りましたね。
これ、毎回やって欲しいと思いました。
過去にもサイン貰う時に「サンチェスー」とか「フレイジャー」とか言ってる人たちが居たので。
試合に戻りますね。
パラドンは最高の出だしだったと思います。
最初の数ゲームを見た感じでは、パラドンの完勝と思った人も多いと思います。
フォアハンドの強打とサービスが良く決まって、グロージャンにテニスをさせてなかったですね。
2NDセットに入ると、徐々にスピードに慣れてきたのかグロージャンも返球できるようになって来ましたが、それでもパラドンのサービスは簡単にキープ、グロージャンのサービスはブレイクポイントがたくさん有るという展開でした。
でも、ここでサービスダウンしなかったのが今日のグロージャンの勝因でしょうね。
今日は、普段はあまりしないであろうサーブ&ボレーをたくさんして、そのほとんどをポイントに結び付けていました。
グロージャンってテクニシャンだけ有って、ボレーもかなり上手かったです。
たぶん、パラドンより上手いと思いますね。
そうやっていく内にパラドンもペースが狂ってきたのかミスが増え始め、ワンチャンスを物にしてグロージャンがサービスブレイクした感じでした。
ファイナルセットは逆にグロージャンペースになり、得意のカウンターショットも冴えてきました。
特に、フォアのクロスに伸びが有りました。
バックハンドのジャックナイフも見せ始めて、パラドンも強打で対抗しましたがグロージャンにコースを読まれて逆襲される展開になりました。
こうなると、強打が武器のパラドンに打開策はあまり無いんでしょうね。
もっと攻撃的にいくしかない感じで、ミスも増えてきました。
ブレイクゲームは1ゲームだけですが危ないゲームはそれ以外にも有って、試合の後半はグロージャンペースでした。
試合後は、二人ともかなりの人にサインをしていて、勝敗は別にして、それだけ気持ち良く試合が出来たということなんでしょうね。

◇この試合の写真だけで100枚近く撮ってます。
 もったいないので(?)たくさん載せますね(笑)
 またまた重くなりそう・・・。
 まずはグロージャンです。

◇そして、パラドンです。
 練習で大量に載せてるので、ちょっと少なめに・・・。


◆Aniko Kapros def. Arantxa Parra 61 62
試合の序盤はパラの強打が炸裂していましたが、それに慣れると完全にカプロスペースになりました。
パラが呆然とボールを見送るシーンが、やけにたくさん有りました。
カプロスの打つボールは、チャンスボールじゃない時でも相手からしたらどちらに打たれるのか分かりにくいんでしょうか。
やけにアッサリとウィナーを取る場面が多かったです。
パラは、カプロスのゆるゆるセカンドサービスを試合の後半では叩いてましたが、時すでに遅しと言った感じで大勢に影響は有りませんでした。
明日はカプロス対シャラポワですが、カプロスも今日みたく簡単には行かないでしょう。
シャラポワに全て叩かれてしまうのか、またはカプロスが翻弄するのか、シャラポワ有利な気はしますが楽しみな対戦です。


◆Maria Sharapova/Tamarine Tanasugarn def. Ansley Cargill/Ashley Harkleroad 76(1) 60
全体的には、タミー&シャラポワが攻撃してハークルロード/カーギルが凌ぐ展開でしたが、1STセットはブレイク合戦になって、どちらが取ってもおかしくない展開でした。
ハークルロードはボレーの反応が良いですね。
4人とも反応は早いと思いますが、ハークルロードはミスも少なくて特にそう思いました。
6オールまではかなり拮抗してた流れもタイブレイクを一方的にタミー/シャラポワが取ると、2NDセットはポイント的には拮抗してもゲームは渡さない展開で、これまた一方的でした。
ウィナーズスピーチでは、タミーもシャラポワも日本語を交えたスピーチをして拍手と笑いを誘ってました。
タミーは「ありがとう」と言っていて、その後もスピーチ慣れしてる感じでしたが、シャラポワは優勝に興奮したのか、知ってる日本語を全部言っていて「もしもし」「こんにちは」「ありがとう」を連発して面白かったです(笑)

◇ナイターなので、やはりピンボケが多いですが、最後のタミーのサーブの写真は面白く取れました。
 普通は、画像ソフト等で加工して、こういう効果を出すんですよね。
 何もやらずに出来てるところが、良いんだか悪いんだか分かりませんね(笑)。

◇そして、試合終了。
 タミー&マーシャの優勝です!

◇表彰式です。
 タミーの嬉しそうな表情が印象的です。

◇そして、ウィナーズスピーチ。
 通訳は、何と高木たまかさん(漢字が分からん)です。
 今は結婚されて、寒露寺[かんろじ]さん(たぶん、いや絶対漢字違う・・・)になってたと思います。

◆Justin Gimelstob/Nicolas Kiefer def. 岩渕聡/加藤純 63 64
試合前に応援が結果を決めると言った修造君の発言と、ボールボーイ(たぶん)達の急造応援団のおかげで会場はデ杯のような雰囲気でした。
試合終了は9時近かったですが、かなりの客が残っていましたね。
普段は声を出しにくい雰囲気ですが全くそんな事は無く、応援の拍手もポイント毎に「ここはホントに日本か?」といった感じの盛大な拍手でした。
デビスカップの試合は一回も見に行った事が無いんですが、こういう雰囲気なんでしょうね、きっと。
試合自体は拮抗して面白い試合でしたが、リターンの確率と精度が勝敗を分けたように思います。
ということは、つまりサービスの威力という事なんですけどね。
1回戦の第1シードのアーサーズ/ハンリーを破った時は好調だったカトジュンですが、今日はあまり調子が良くなかったように思いました。
相手のサービスが良いせいも有りますが、特にリターンがほとんど返らなかったです。
今日は、キーファーのサーブは確実で強烈なので、ブレイクできるとしたらミスが多いギメルストブのサービスだったんですよね。
今日は、試合の序盤ではデュースサイドのカトジュンに、超キレるスライスサービスを打たれる事が多かったです。
これがほとんどエースになるような凄いサーブで、実際、ほとんど返球出来ませんでした。
なので、これをケアする為にセンターに打たれたサービスへの反応が遅れてしまうんでしょうね。
でも、ボレー合戦に勝ったり、リターンエースを取ったりと、こっちの期待を裏切らない内容の試合だったと思います。
会場を熱狂させる試合をした岩渕君とカトジュンには拍手を送りたいと思います。
いくら応援したくても、あまりに一方的な試合じゃチカラも入りませんから。

◇写真は全くダメでした。
 マシなのを載せます。

今日はかなりいつもと違う雰囲気の有明コロシアムでしたが、これは修造君の力が大きいと思います。
観客の興味や集中力が途切れないように常に気を配り、試合の合間は1日中出ずっぱりでした。
日本人もこういう先導役が居れば、外国の会場みたくなれるんだなーと感じた一日でした。


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