AIG OPEN 2003
AIG Japan Open Tennis Championships

本戦2日目 2003/9/30(火)  戻る トップへ


今日もAIG本戦2日目、行って来ました。
(いつも同じ書き出し・・・(笑))
それでは、早速試合の感想を。


◆Ashley Harkleroad def. 尾崎真衣加 60 60
今日の午前中はとても風が強くて、特に10時から12時ぐらい(つまり、この試合中)が物凄かったです。
パラソルや椅子は隣のコートに飛んでくし、スコアボードに貼り付けてあるネームプレートみたいのも剥がれて飛んでました。
そんな中の試合の為、お互いミスショットが多く、特にハークルロードはサービスを場外ホームランさせてました。
プロがこんなのやったの見たのは初めてで、これにはびっくり!
(写真撮ってたので直接見てませんが、たぶんそうだと思う。)
それでもハークルロードは少しづつコントロール出来てきましたが、足場をしっかり固めてハードヒットするのが持ち味の真衣加ちゃんは特にやりづらそうでしたね。
風が舞ってるような状態(たぶん)なので、強いボールだと思ったのがこっちに飛んでこなかったり、チャンスボールだと思ったのが思ったより伸びてきたりしたんだと思います。
途中からコントロールしようと思ったようですが、逆にフォームを崩したような形になったのか、特にバックハンドが全くコントロールが効かなくなり、ネットミスやアウトを量産していました。
2NDセットに入ってからはブレイクポイントなども有り、逆にリードするチャンスが何回も有りましたが、バックハンドをことごとくミスして結局1ゲームも取れずにゲームセットになりました。
うーん、昨日試合させたかったですね。

◇風が強いのが写真からも分かりますかね?
 テニスする日じゃないです、この風じゃ(笑)
 若い2人はとても苦労してたようでした。


◆Ivo Karlovic def. Robin Soderling 64 64
ソダーリングは期待の若手だと思いますが、風に全く影響されないようなカルロヴィッチのサービスに手を焼いてました。
この試合は最後の5ゲームぐらいしか見てませんが、リターンが返ったのは数ポイントしか見ませんでしたね。
2NDセットの4オールからの自分のサービスを、カルロヴィッチのラッキーショットや自分の凡ミスで失うとそのまま次のサービスを簡単にキープされての敗退でした。
カルロヴィッチのサービスですが、今回は横位置からしか見なかったのでそれほどでも無かったですが、縦位置から見ると上から降ってくるようなサービスに驚くと思います。
ホントに上からボールが降ってきて、バウンドして上に返ってくみたいな感じで、横チャレで見たカルロヴィッチのサービスは只の早いサービスとは異質な感じでした。

◇カルロヴィッチはサービスの写真しかないです(笑)
 確か3番コートだったかな?、間近で見たけど凄かったです。


◆Aniko Kapros def. Tian Tian Sun 64 62
カプロスの試合をまじまじと見たのは始めてでしたが、サービスなどを見ると何でこの選手がこのランクなのか?って感じですね。
いつもでは有りませんが、時々打つ2NDサービスでは、初心者の女の子が打つ羽子板サーブっぽいのも有りました(笑)
でも、コントロールが良いというか、緩急の付け方が上手いんでしょうね。
緩いボールで逆を突いたようなストロークウィナーが結構有りました。
そういう意味では、ちょっとキーファーっぽいのかな?
試合見てた時は思いませんでしたが、今、ちょっとそう思いました。
いや、違うかも?
去年のフレンチではエナンに勝ったりしてるし、とにかく不思議な選手ですね。

◇アニコを生で見たのは初めてでしたけど、カルロヴィッチとは別の意味でサービスに度肝を抜かれました(笑)
 これでも勝っちゃうんだから凄いですよねー。

◇それから、タミーと愛ちゃんが一緒に練習してました。
 分かりにくいですが、後ろを向いてるのがタミーです。

◇そして、こちらはノヴァークの練習風景です。
 この日は上位シード選手は試合が有りません。
 調整がてらの練習ってところでしょうか。


◆Katarina Srebotnik def. Evie Dominikovic 63 63
これは、お互いダブルス巧者らしくスライスなどを織り交ぜた試合で面白かったです。
でも、一発の威力ではカタリナの方が上で、フォアのハードヒットでのウィナー(または相手のミス)が多かったですね。
今までカタリナのシングルスは数試合見てると思いますが、こんなにハードヒットしてたかな?と思うほどでした。
スライスアプローチもフォームがとっても綺麗でしたね。
カタリナのショットに威力が有るんだと思いますが、エヴィーはボールに追い付いてるのにラケットが弾かれる、またはネット・アウトする場面が多く、その差がそのままスコアに出たんだと思います。
例によって試合全体は見てないので、実際は違うかもしれませんが(笑)

◇左上がエヴィー、他の3枚がカタリナです。
 カタリナのフォアにはちょっとびっくりしましたね。


◆Jill Craybas def. 小畑沙織 64 62
この試合を見始めた時は、さおちんが1STセット3−1とリードして、そのまま4−1になりました。
そこから5ゲーム連取されてセットを失うわけですが、お互い1発に頼ったプレイスタイルでは無いので1ポイントのラリーが結構長かったです。
基本的にはクロスの打ち合いで、どっちが先にダウンザラインに打てるかという展開でしたが、お互いにそのクロスのショットが良いんですよね。
危険度が高くてダウンザラインは打てないなーと思わせるショットの連続でした。
でも、クレイバスが先に先にコースを変えてたように思います。
その為のミスも有りましたが、結果的にはそれが成功したんでしょうね。
さおちんは、あれあれ?って言う間にズルズルをセットを失った感じでした。
実はここまでしか見てませんが、結果を見たらストレートでの敗退で残念でした。


◆森上亜希子 def. Maria Kirilenko 61 62
見に行った時、既に1STセットが終っていて、キリレンコがバスルームブレイクを取ったところでした。
これが長くて、アッコも「まだなの?」と主審に聞いてたようでしたね(笑)
作戦的な事も有ったのかもしれませんが、結果的には全く効果がなくストレートでアッコの勝利でした。
キリレンコは、アッコの速い展開の振り回しに着いて行けずにミスするポイントが多かったです。
でも、普通に打ち合ってる時は、あの細い体の全体を使ったようなショットには威力が有ったようで、アッコがミスさせられる時も有りました。
キリレンコはヒンギスに似てると言われてるようですが、そういう先入観で見たせいか、確かにバックハンドの打ち方などは似てたように思います。
ただ、今日は自分が主導権を握った試合では無いので、実際のところは分かりません。
(USオープンで見たアメリーとの試合でもそうでしたが。)

◇半年前のアッコは何か印象が違いますね。
 どこが違うってうまく言えないけど、トッププレイヤーの貫禄が出てきたって感じでしょうか。
 キリレンコはジュニアみたいに見えますよね。
 可愛いけど、シャラポワとかとは違って子供の可愛さって感じがする。


◆Hyung-Taik Lee def. Fernando Verdasco 63 67(3) 63
この試合は真後ろから見てました。
リーはフットワークも良く、プレイに躍動感が有りますね。
ダブルスアレイまで回り込んだフォアハンドなども有り、後ろから見ていてとても面白かったです。
それから、相手の1STサーブをバックハンドでリターンした場面が有ったんですが、ほとんどテイクバックしない状態から肘から先だけで強打したようなリターンには驚きました。
つまり、威力有る1STサーブをシングルバックハンドでのライジングリターン(ほとんどバウンド直後)な感じです。
こんなの見たの始めてでしたよ。
後ろから見てたので、余計そう感じたんですかね。
ファイナルまで行くとは思いませんでしたが、最後はリーがベルダスコを振り切ったようです。
(1STセットしか見てません(笑))


◆Nicolas Kiefer def. Alex Bogomolov Jr. 75 76(7)
キーファー、期待通りのプレイでした!
彼は自分に1発のショットが無いと分かっているのか、決して無理はしないんですよね。
通常のラリーは、早く引き過ぎな感すら有るテイクバックからフラットでもないスピンでもないボール(何て言ったら良いのか?)を打って相手を焦らすような感じで、相手がちょっと気を抜くとすかさず反撃するといった感じでした。
スライスも上手く使っていて、相手にしたらとても嫌なタイプでしょうね(笑)
さあ、打って来い!って感じですからね。
誘いに乗ってオープンコートに打つと、待ち構えたようにカウンターを食らいます(笑)
でも、こういうプレイスタイルは今後は大変かもしれないですね。
サービスで1発ドカンの方が簡単だし、そういうスタイルが主流になっていくんでしょうね。
こればかりは仕方ないです。

◇キーファーは男子選手では一番(2番かな?)期待していました。
 彼の試合運びが好きなんですよ。
 だから、期待と言っても勝って欲しいってわけじゃないんですけどね(笑)
 ボゴモロフは記憶によると、何となくヒューイットに似てたような?


◇レポートには書かなかったようですが、写真にはクラトチビル対ヴァンロッタムが有りました。
 スコアは62、63でクラトチビルの勝利でした。

◇パラドンも練習してました。
 彼は毎年この大会に参加してくれますが、注目度が毎年のようにアップしてきますね。
 数年前はあまり注目されてなかったのに凄い変わりようです。

◇そして、カーギル/ハークルロード組です。
 あ、2人の位置は逆ですよ!


◆Jiri Novak/Petr Pala def. Jeff Coetzee/Chris Haggard 62 75
ディフェンディングチャンプのコッツィー/ハガードペアですが、コッツィーが事故で1年近くツアーを休んでいてUSオープンぐらいからやっと復帰したようです。
復帰できる確率40%と言われたらしいですが、よく戻ってきました。
しかし、今日は相手が悪かった。
ノヴァークはともかく、パラはダブルススペシャリストだし、2NDセットは食い下がりましたが最後は力尽きました。
やはり、筋力や試合勘など相当落ちてるんでしょうね。
この試合は8番コートで行われたんですが、第一試合のギメルストブ対スルニーアの試合が非常に長くて、それに従いそれ以降の試合も遅くなり、イブニングセッション(でしたっけ?)以外では一番最後までやってました。
ノヴァークとパラは、たぶんノヴァークのシングルスの為だと思いますが、試合後すぐにそのコートでラリーなどをしてショットのチェックをしてたようでした。
確かに、ダブルスとシングルスで打つショットって全く違いますよね。
ストロークは、ロングショット(つまり、深く打つ)をたくさん打ってたように思います。
それとも、単なるクールダウンだったのか?
ちょっと分かりませんけどね(笑)

◇サービスしてる方が、大怪我から復帰したコッツィーです。
 でも、この日は相手が悪かったですね。
 かなり頑張りましたが、ストレートでの敗退でした。


◆Mario Ancic def. 岩見亮 62 75
今日の試合を見て思ったんですが、岩見君のショットって他の選手とは異質というか、あまりバウンドしないみたいなので厚いグリップの選手が多い今の時代にマッチしてるのかもしれないですね。
これまでの予選などの3試合でも、相手の選手がトップスピンですくいあげるようなショットでの返球が多かったように思います。
今日は負けたけど、これを極めればもっともっと上に行けるんじゃないかな。
実際、1STセットはアンチッチのサービスやショットの威力に押されてましたが、2NDセットに入ると段々慣れてきたのか打ち負ける場面が極端に減ってきました。
もしかしたら、2NDセットだけのトータルポイントでは、岩見君のが多いかもしれません。
アンチッチのサービスゲームは、ほとんどデュースとかブレイクポイントが有って、簡単にキープしたのは1ゲームぐらいだったように思います。
結局、1ゲームはブレイクしたんですが、もう1ゲームブレイクしたかったですねー。
2NDセットを取ってれば、そのまま行けたかもしれない感じだったんですよ。
いや、マジで贔屓目なしで。
テニス選手って、自信を付けると突然化けたりするので、岩見君の今後に期待できるんじゃないですか?


今日のサインの収穫は、男子は、カルロビッチ、ギャンビル、ノバク、ギメルストブ、ウリラッハ、ハガード、コッツィー、パラ。
女子は、カプロス、キリレンコ、ハークルロード、カーギルでした。
カプロスのサインは「Aniko」のAのところが顔みたくなっていて面白いサインでした。
昔、ニコニコ顔のバッチって有りましたよね?
そんな感じになってます(笑)
明日は、平日で行けるのは最後です。
ちょっと寂しいですが、楽しみたいと思います。



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