フェドカップ アジア/オセアニア予選
FED CUP Asia/Oceania Zone Group I 2003
最終日 2003/4/26(土)
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今日はフェドカップ最終日でした。
結果的には、日本とインドネシアが入替え戦に進みましたが、緊迫した試合が多く、今日も面白かったです。
センターコートとNO.1コートを何回も往復しましたが、遠いんですよね、このふたつのコートって。
かなり疲れました。
ラケットの試打会もやってたので、ウォームアップも無しにいきなりフルスイングしたし(笑)
それでは試合の感想です。
◆浅越しのぶ def. Suchanun VIRATPRASERT 16 60 64
1STセットは、動きは硬いしのりんに対して、小柄ながら動きが良いヴィラプラサート(発音わからず)が優勢に試合を進めていました。
しのりんは、後一歩が出ない感じでなかなか自分の展開に持っていけなかったです。
その為、ボールの伸びも無いようで、ますます相手の展開になっていました。
2NDセットも、スコアは6−0ですが、しのりんが各ゲームの最後のポイントを取っただけで、展開は非常に苦しかったと思います。
このセットは、勝ってる感じが全然しなかったですね。
ここで、1番コートを観に行って、帰ってきたらファイナルセットの4オールになるところで、非常に緊迫した雰囲気になっていました。
こういうメンタルの戦いって大好きなんですが(もちろん見てる時だけですけど(笑))、お互いにラケットはフルスイングしてるんですが、なかなか強打できない感じで、1ポイントの大切さがひしひしと伝わってきました。
ここを5−4にしたしのりんは、最後のゲームは思い切り行けたようです。
苦しい試合でしたが、日本が1勝しました。
◇この日も天気が良いの屋根が閉まってました。
その割には、まあ、それなりには撮れてるかな?
試合自体は緊迫した試合でした。
◆Tian-Tian SUN def. Wynne PRAKUSYA 60 67(7) 75
2NDセットの中盤から見ましたが、1STセット6−0のスコア通り、中国のサン(スンかな?)の思い切りの良い強打がきまってましたが、ウィーネちゃんはいつもの通り、ペースを変えながら対抗していました。
ウィーネちゃんの試合の場合、1STセットを簡単に失った後に2NDセットを競って取る展開が凄く多いので、今日も同じ展開なので、その辺をよーく見ようと思いました。
で、思ったんですが、例えばバックハンドの打ち合いの時でも、すぐにコースを変えたりしないで、スライスぎみのショットやフラットぎみのショットを同じ場所に返球してるんですよね。
この2つのショットが見た目は、それほど違わないんです。
もの凄く滑ったり、もの凄く弾む訳ではなく、この一見似ているショットに秘密が有るのでは?と思いました。
見た目は、あまり変わらなくても、受けるほうは打点などが若干変わるはずですよね?
こういう感じで、「ちょっとづつ相手のペースを崩していく」+「相手の強打に慣れてくる」の二つの要素が重なって、2NDセットぐらいからは、競る試合が多いのかなーと分析してみたりしました。
ホントのところは分かりませんが、この展開があまりにも多いので、もしかしたら合ってるかも(笑)
ファイナルセットは終盤しか見てませんが、5−5からサンのショットがラインぎりぎりに決まって、かつウィーネちゃんのショットの若干アウトが重なって、5−7で落しました。
中国が予想外の1勝(?)で、まず先制しました。
◇スンはその後ダブルスでも好成績を挙げてますね。
この時は全くノーマークでしたけど。
なので、写真もあまり撮ってませんでした。
◆杉山愛 def. Tamarine TANASUGARN 46 63 64
1STセットは、スコアこそ6−4ですがタミーの一方的な展開でした。
タミーは、サーブ、リターン、攻撃された時の返球、打ち込む時のショットが共にレベルが一段上がったような印象を受けました。
つまり、全てが良くなったということですけど(笑)
フラット系の重いボールがコーナーに決まりまくって、ちょっと動きの早いリンジーのようでした。
これは、愛ちゃんストレート負けかなーと思って1番コートに移ったんですが、帰ってきたら展開が変わっていました。
サーブもストロークも、今までコーナーに決まってたタミーのショットが、少しづつアウトし始めてたんです。
タミーは、一段上に行くために、プレイスタイルとしては、粘り強さを置いて攻撃力の増加を取ったんでしょう。
それ自体は間違ってないと思いますが、2NDセット以降は、あまりにもミスショットが多すぎました。
それでも、ファイナルセットは1−5から4−5に追い付くなど粘りを発揮しましたが、タミーの強打に慣れた愛ちゃんは動ぜず、最後のサーブゲームは、サービスに集中して(ボールの勢いが今までと違った)、6−4で勝利を収めました。
いやー、二人とも、進化しまくってますね!
愛ちゃんは結果が出てますが、タミーもそのうち出るのでは?と思わせました。
そういえば東レのリンジー戦では、その片鱗が見えはじめてました。
今後の二人に期待です!
そうそう、愛ちゃんは日本チームのウェアじゃなく、自分のウェアで試合してました。
楽しみにしてたんですが、ちょっと残念!
◇凄くスリル有る試合でした。
タミーの強打も凄かったですが、愛ちゃんのメンタルも含めた強さにも驚かされました。
◆Angelique WIDJAJA def. Jie ZHENG 63 63
この試合はあまり見てないんですが、アンジーがイローダ戦ほどの集中したプレイはしていませんでした。
風が強かったせいも有るかもしれませんが、どちらかというとサービスだけに集中して、自分のサービスは簡単にキープして相手のショットはかわしてプレイしてたように思います。
そこまで試合に集中する必要を感じず、この試合よりも次のダブルスに照準を合わせてたのかもしれません。
アンジーがストレートで勝利しました。
アンジーは、プレイスタイル的にロシアンに近いのかな?って気もします。
今日の試合ではそうでもなかったですが、イローダと試合した時のフォアハンドの突き刺さり具合は、リナを彷彿させるほどでした。
でも、全て強打って感じはしないので、まるっきりロシアンと同じというわけでも無さそうです。
この辺は、あまりアンジーの試合を多くは見てないので、何とも言えませんけど。
◇この時はアンジーが上位でしたけど、今では(2004年6月)完全に立場が逆転してます。
ジェンはローランギャロスでも4回戦に進んで絶好調!
◆Wynne PRAKUSYA/Angelique WIDJAJA def. Ting LI/Tian-Tian SUN 57 64 63
ウィーネ/アンジーが完勝するかと思ったんですが、試合はやってみないと分かりませんね。
中国の二人は、背が高くてフラット系のショットに威力が有りました。
1STセットもインドネシアペアが優勢に進めてましたが、突き放すまでは行かずに、逆に最後のサーブを落してセットを失いました。
ここでセンターコートに戻ったんですが、帰ってきた時はファイナルセット序盤になってました。
かなり拮抗したゲーム展開でしたが、インドネシアがスコア的に常に先行していて、4−3でウィーネちゃんのサービスでした。
ここで15−40になり、もしこのゲームを落していれば、後の展開がかなり変わったかもしれません。
1本目を凌いで、30−40のポイントが凄かったです。
中国ペアのエース級のショットが3本ぐらい入ったんですが、ウィーネちゃんはローボレーぎみのショットで体勢を崩しながらも浮かずに返球し続け、最後は相手のボレーミスを誘いました。
あのポイントは、ホントに素晴らしかったです。
最後は、気合十分のインドネシアに根負けした感じで、中国ペアがサービスを落して試合終了。
インドネシアが入替え戦に進みました。
◇試合見るのに集中してた為か、試合の写真はほとんど撮ってませんでした。
なので、いきなり試合後の写真です。
入替え戦進出が決定した直後のウィーネ&アンジー。
ホントに嬉しそう。
こっちまで喜びが伝わってきそうですねー。
◇試合後、ウィーネ&アンジーは国旗を持ってコート内を走り、ほんとに嬉しそうでした。
◇その後、応援団から「ハッピーバースデイ・トゥ・ユー」の合唱が始まり、感激したウィーネちゃんは感涙にむせいでました。
今日かどうかまでは分かりませんが、どうも、ウィーネちゃんの誕生日のようでした。
こっちまで何かジーンときてしまいました。
◇そして、勝利の記念撮影です。
◇その後、何を思ったのかアンジーがウィーネちゃんにペットボトルの水を頭からかけました。(笑)
コーチ達も続いて数本の水がウィーネちゃんの頭に流れました。
最初は、悲鳴が聞こえるんで何なのかな?と思ったんですが、手荒な祝福だったようです。
◇いくら試合後とは言え、飲み水用に冷却してあった水なのでかなり冷たいらしく、寒さで震えていました。
もしかしたら、寒いっていうポーズだったかもしれませんが(笑)
ウィーネちゃんは、シューズまでその場で脱いで、裸足になってました。
◇でも、そのままちゃんとサインの求めに応じてましたね。
その後のインドネシアチーム恒例のミーティング時のそのまま裸足でした(笑)
今回見ていて思ったんですが、インドネシアチームが一番まとまってたチームじゃないでしょうか。
逆なのが、ウズベキスタンかな?って思いました。
監督は選手の試合をあまり見てないし、選手たちもカザフスタンとの試合では試合そっちのけで、カザフスタン関係者としゃべってました。
まあ、元々同じ国ですからね、ウズベキスタンとカザフスタンは。
普通は応援席が分かれてるんですが、一緒の席で仲良く観戦してました。
でも、イローダ+後輩二人の彼女達3人はホントに仲良さそうでしたね。
今日も観戦に来てたし(イローダは見なかったけど)、タイ対台湾の試合の時も、3人で仲良く座って楽しそうに話しながら観戦してました。
どっちが良いとかじゃなく、国民性なんでしょうね、きっと。
というわけで、今回親しみを持ったチームは、ウズベキスタンとインドネシアでした。
フェドカップは3日間行きましたが、ホントに楽しかったです。
タミー対アンジー、タミー対イローダが見れれば、完璧だったんですが(笑)
今日の愛ちゃん対タミーも期待通りの好試合でした。
パワーアップした二人に今後も注目です!!
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